底辺国家・魔境隣接領・開拓都市長の三男、ロイ。
あらゆることに問題と改善点とを思案して少しの街歩きと屋敷の書庫に住まう少年。
開拓都市と言う名のモンスターの跋扈する魔境を抑える前線都市。
一代で男爵となり、開拓都市長の父親の職業は将軍。長
男も将軍。次男は戦略家。
男子家族が適性『ジェネラル』
母親は適性『オフィサー』で職業は参謀。
家族全員が上級軍人職だった。
父親の人柄もあり、市民も兵士も笑顔に過ごしていた。
10歳の時にロイは教会で適性職業『クラフター』と告げられ、歯車は狂い始める。
兄たちは『クラフター』でも、書庫に籠る生活をしていたロイの状況から、『発明家』や『兵器職人』などの職業スキルが発現すると言い、父親もロイに対して、一層に勉学に励むように期待して肩を叩き、書庫の本を大幅に増やした。
それから5年。
15歳になり、特別に教会の個室で受けた『祝福』で、ロイに発現した職業スキルが、『夢想家』だった。
教会の聖職者も知らない職業スキルであり、教会本部に問い合わせても、記録に無い職業スキルであることが判明した。
家族は愕然としたが、叱責することは無かったが、市民には『開拓者』と言う存在しない職業スキルが発現した、と公表。
市民の中には、開拓を手伝いたいと申し出る者もいたが、どちらも意味不明な職業スキルであることから、それが露見することを恐れ、教会も職業スキルの確認の為、と言うことで申し出を断る事態に。
しかし、街歩きで市民に広く認知されていたロイの扱いに苦慮し、父親は必要物資を持っての、開拓価値は無いが、危険の少ない地域の独立開拓を命じた。
秘密裏に出立するロイに、長男は追加物資と馬車を、次男は年下の従順なソルジャー適性の奴隷少年を、父親には内緒で用意し、母親に至っては金貨10枚と国境通行許可書を渡し、国外での生活をするように指示してきた。
出立後、今後を思案するロイに、新たなスキルを得る感覚、天啓が頭に通った。
目の前に現れたのは、聖職者の持つ『確認』のスキルでしか見られないはずのステータスが浮かび上がっていた。
『確認』よりも詳細な情報だった。
ロイには職業スキルを新たな職業スキルに変更することを進めるメッセージが表示されていた。
それは、『創造』だった。
ロイは思案しつつ、国境ではなく、開拓の地へと向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 00:27:48
168007文字
会話率:26%
ある日、次元の歪みから現れ人類世界に対し侵攻を始めた怪物”ドミネーター”。
侵攻に対し抗い続ける人類は、方舟と呼ばれる対ドミネーター前線都市を設立、そして……。
ある少女を強大な兵器として生み出し、停滞した世界を築いていた。
ただ怪物を
屠るための孤独な少女は、孤独による寂しさすら意識させられることなく。
ただ戦いの中でのみ生かされている。
だが、この世界の外から現れたたった一人の男によって彼女の運命は思わぬ方向へ向かうことになる。
これは、彼女が求めるものが戦場から別のなにかに変わることを願う物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 20:36:03
146898文字
会話率:38%
SFでダークファンタジーな日常系のバトルものを目指した結果です。テーマは『規則と反抗』。
舞台は近未来、もしくは“ありえたかもしれない現代“。正体不明の『外敵』に対抗するため、人々は『魔術』と『魔術師』を作り出した。これは人として生ま
れ魔術師として生きる少年少女の物語。
第1章の副題は『重峰イノリという機構について』
pixivにも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 23:11:41
26200文字
会話率:39%
並外れた魔力を持つために神童と呼ばれ、将来を決める自由を失った少女は、魔王軍に対抗するために築かれた最前線都市、スリアヴォスに派遣された。
そこで出会った勇者フレイ。
少女は、彼に戦い方や、街での振る舞い方など様々なことを教わる。
そして、
二年の任期を終え、少女は王都へ呼び戻された。
王都で筆頭魔術師として教壇に立っていた彼女の前に、かつて共に戦った男が現れ、勇者の死を告げる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 19:21:40
4110文字
会話率:21%
国一番のバザールと男女ともに所属できる双頭修道院によって栄えた「開拓前線都市・ララシャ」。
オアシスと街を区切る境界線の向こう側には岩石砂漠が広がり、その直中を赤い路が地平の向こう側まで続いている。交易のために、自分の信仰のために、生
きるため、商人や聖職者、腕に覚えのある者たちが王命によるキャラバン「開拓交易旅団」を組み、路の向こう側にある地へとオアシスの街より旅立っている。
旅人たちが歩むその道は、「赤羅の修道路」と呼ばれていた。
赤に彩られたこの街に、一人の少女シラが寄り合い馬車に揺られてやって来た。
ある貴族の末子であるために自力で生きて行かねばならないシラは、ララシャの街で生きていくための算段を求め、貴族の子女が籍を置くシュラ・ジャ双頭修道院へと修道女として洗礼を受け、国家事業として行われている「開拓交易旅団」の選抜試験に挑もうとしていた。
高貴な生まれとはいえ、寄る辺が殆どない少女が自分の生きる道を開拓交易旅団の冒険行に求めた旅路が始まりを告げたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 03:58:39
5865文字
会話率:48%
人類の天敵である天魔(てんま)と戦う天則式者(てんそくしきしゃ)のノアは成長するに従って弱くなるという奇妙な体質を持っている。そんなノアは時折突拍子もない行動をとる義妹のサーラと共に、対天魔の最前線である都市を拠点とする部隊へ所属しつつ日
々天魔との戦いを繰り広げていた。
◇◇◇ カクヨムでも投稿しています ◇◇◇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-29 20:21:36
81778文字
会話率:45%
前線都市へ行くという幼馴染からパーティーのクビを宣告されたロイ。
理由は彼の弱さだった。
ロイの外皮は雑魚モンスターの攻撃ですら一発で吹き飛ぶ。良質な武器は重くて装備できないのでいつまでも初心者装備。その代わり敵の弱点を探るのが得意で、
俊敏な動きで相手の急所を狙い弱らせることに専念していた。
しかしそれは幼馴染のせいだった。幼馴染のジークは本来パーティーに等分に行き渡るはずの経験値を、リーダーの権限で細工しロイには行き渡らないようにしていた。
だからどれだけ戦闘をこなしてもロイのステータスは初期からなんの変化もなかったのだ。
一人になったロイは改めて冒険者として高みを目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-05 12:52:10
17103文字
会話率:42%
よくある異世界ファンタジーの、開拓前線都市イェリンガ冒険者ギルドの依頼掲示板に貼られている依頼票を、淡々と記録したものです。
毎朝6時にギルド職員が依頼を掲示し、夕方6時に依頼票をチェックします。その際は、適当に重複する依頼票などを重ねたり
します。
そこに、物語はあるのでしょうか?
8日間で完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-15 06:00:00
31774文字
会話率:0%
70年前。その世界には、突如魔王が出現した。魔王は、その世界の人々に呪いをかけた。それは、自分の能力の全てが数値化される呪い。RPGゲームでいうレベル制だった。レベルは生きてる物の命を奪うことで上がっていく。
そんな世界に、主人公(18歳フ
リーター)は召喚された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-19 17:50:05
6690文字
会話率:23%
『ソードべアラー ―辺境の戦乙女、帝都にて起つ―』の外伝その三。
本編の「半年前」の《前線都市》リューネ、ガイガロス砦にて。
親友イーリアの結婚式に駆けつけたフェリスは、彼女から、ある品物を渡されて――
※個人サイト『時空跳躍ター
ミナル』にも同作品を掲載しています 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-02 20:26:12
5245文字
会話率:43%
『ソードべアラー ―辺境の戦乙女、帝都にて起つ―』の外伝その二。
本編の「一年前」の《前線都市》リューネ、ガイガロス砦にて。
ひとつの任務を終えた夜、眠れないフェリスは、ガイガロス砦で最も高い《物見の塔》の上にいた――
※個人サイト『
時空跳躍ターミナル』にも同作品を掲載しています 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-01 11:27:15
4225文字
会話率:24%
『ソードべアラー ―辺境の戦乙女、帝都にて起つ―』の外伝その一。
本編の「六年前」の《前線都市》リューネ、ガイガロス砦にて。
雪の降りしきる晩のこと、ひとり娘フェリスデールの初陣を明日に控え、マクセス・レイド将軍が寝酒を嗜んでいると――
※個人サイト『時空跳躍ターミナル』にも同作品を掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 21:20:09
4860文字
会話率:39%
そこは剣と魔法の世界、ティ・ケリ。
神は人に素質を与え、人は努力して剣や魔法を使いこなす。努力は経験値として蓄積され、神に祈る心と正しき生き様があればレベルアップという形で報われる。そして新しいスキルや魔法を得て、人はまた努力を重ねる。
だがスキルがあろうが魔法があろうが、人が人でいる限り争いはなくならない。
国民のほとんどが暴徒化して革命が起こり、貴族政治が終わりを告げた東の大国がある。
身寄りをすべて亡くした元貴族の少年は、人の愚かさに絶望して野に下った。
生まれてこの方、市井ではなんの役にも立たない礼儀作法と学問、それと東方剣術しか教えられた事のない少年には、自ずと剣に生き剣に死ぬ道しか見えない。
そして、少年は向かう。
異形の者達を封じ込めた迷宮のある、前線都市・マクレールへと・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-25 19:14:23
71600文字
会話率:61%