気が付くと彼女はするりと僕の生活に潜り込んでいた。
ある医薬品メーカーの研究所で働く僕は、生来、人に頼るという行為が苦手な質だった。しかし、そんな僕をあざ笑うかのように、会議に実験、雑用と、日々の業務は降ってわく。それら全てを、独りで抱え
込むというやり方でなんとか処理してきた五年間だったが、その代償に僕は、自覚のない心身の疲労を蓄積していたようだ。ある日、たまたまパントリーで一緒になっただけの、年下の女の子に、普段なら友人にも見せない弱い部分を少しだけ晒してしまう。その日を境に、本質的には一人で回していたはずの僕の日常で、彼女の担う役割が加速度的に大きくなってしまって――。
会社で生じる様々なトラブルを解決しながら、時には彼女に頼り、時には彼女に頼られながら、いつしか二人は互いを信頼し合える特別な関係を築いていく。
仕事に疲れた心はいつもあの娘が癒してくれる。
日々辛い業務に従事する僕の日常に、ほんの少しだけ甘口な彼女のご褒美を織り交ぜてお送りする、お仕事中毒者救済ラブコメ。
※2021年2月 別の小説投稿サイトからこちらへ移籍しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-12 23:24:39
258833文字
会話率:53%
30歳のワーカーホリックの社会人こと俺ーー石原高志は、ブラック企業も引くレベルの自主サービス残業をしている最中に異世界ーー前世の自分がいた世界に魂だけ召喚される。
そこにいたのは、精霊神から産まれた自分の片割れの、レイ・シェレスだった、レイ
は精霊神の憎しみによって産まれた使徒の俺には自由生きて欲しいと言う。
しかし、そんなの真っ平だ。俺は自由に生きる、だから。
「お前を、必ず生き返らせてやるッ!!」
そう言って俺は自分に試練を課し……。
自分に降りかかる理不尽を蹴散らし、全てに打ち勝たんとする異端者の成り上がり。
(初めての投稿作品で、作者が好きな設定で書いています。拙著ですがよろしくお願いします。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 21:11:24
4827文字
会話率:42%
「おい、女神。遅延証明書を発行しろよ」
それが彼、志波清志(しばきよし)が女神様に放った第一声目だった。
IT業界に務める会社員、志波清志は仕事を生きがいとする重度の仕事中毒者。そんな志波を“異世界へ旅立つ勇者様”として選んだ女神様。意
気揚々に異世界の勇者とは何たるかをつらつら語ったが、仕事中毒者から返ってきた感情は殺意に等しかった。
「お前のせいで出勤が遅れてんだよ。さっさと遅延証明書を出せ」
<注意>
①この物語に「異世界」要素はほぼありません。
②ほとんど主人公が女神に文句を言うだけの物語です。
③最初と最終話に挿絵があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 15:00:13
37918文字
会話率:45%
ある日、しがない商人のレインは人生逆転クジで3億ロエという超大金を手にする。
レインはその金で兼ねてよりの野望だった「奴隷の少女を手厚くもてなし優しく育てる」という計画を実行させようとするも、買った少女は家事スキルMAXの仕事中毒者だった!
?
これは神のいたずらによって引き合わされた二人の優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-30 19:24:55
16107文字
会話率:43%