ジャンルはアフターゾンビアポカリプスAI百合です(本当か???)
『不死病』は、考え得る全ての経路で人類を制圧した。
感染したものは望むと望まざるとに関わらず死を剥奪され、言葉を失い、欲望を失い、自発的な行動を示さない不滅の存在へと成り果
てる。
高高度核戦争の勃発に乗じて、感染は燎原の火の如く拡大した。荒れ狂う大災禍の中で統治機構は機能を停止し、国境は忘れ去られ、歪な思想と浅はかな利益の一致によって結びついた新しい時代の組織だけが、厳冬の廃屋に残された篝火のようの、ごくわずかに地上に残った。
降りて来たるは不滅にして不変の世界。
それは凍てついた理想郷。
だが、不滅の暗闇に、目を閉じぬ者もある。
人工脳髄を頭部に埋め込んだ、選ばれし不死者、あるいは楽園から取り残された罪深きものどもが、行き先と呼べるもの全てを失った世界を、己の意思で歩いている。
不死の肉体に、機械によって演算されたいつわりの魂を宿す放浪者たち。
蒸気機関を背負い、白煙を棚引かせて駆け回る鉄面の彼らを、かつて人類はスチームヘッドと呼んだ。
当初は毎週金曜日の更新を目指していましたが、
現在の目標は前回更新から十日以内の更新になっております。
どうなるのかは誰も知らないよ、ごめんね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 19:00:00
2917106文字
会話率:33%
世界の終わりを前に、最後の時を普段の日常と同じように過ごしている夫婦がいた。彼らは幸せだった。他の誰に何を言われようと、このまま二人で最期の時を迎えられることを幸福だと感じていた。本来ならば同じ最期を迎えられないはずの運命だったからだ。その
理由は妻が冒されているある病気にあった。不老不死病。年老いた夫と若い姿のままの妻。本来ならば彼女は死ぬことが出来ない。そんな二人に遂に最期の日が訪れる。そして、最期を迎える二人を見ている人間がいた。
pixivで開催された『日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト(さなコン)』一次通過作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-26 17:34:31
5251文字
会話率:34%
「不死病」ーーー
ある日突然前触れなく、医師からそう告げられた主人公や主人公の周りの人々の日常、出会いや別れ、そして命とは何か、生きるとは何なのか、さまざまな思いを綴る物語。
最終更新:2020-02-03 02:43:55
15375文字
会話率:54%
人間は死ねなくなった・・・・
20年前、ブラジルを発生源に<不死ウイルス>が世界中に広まった。<不死ウイルス>に感染した者は<不死病>を患い、大怪我を負っても、大病を患っても、空腹に飢えても、老いても人間は死ぬことができない。
その結
果急激な人口増加を招き社会システムが崩壊していく。
不死ウイルスに対抗するため、各国研究機関は不死ウイルスに唯一対抗できる武器<グリムリーパー>を開発、この世界において唯一人間を殺せる武器であり、方法となった。
日本政府は人口増加に歯止めをかけるため、20歳以上の国民に<生存権>を高値で販売する政策を実施する。
生き残るには半年ごとに生存権を購入する必要があり、購入できなかったものはグリムリーパーを用いて執行(処刑)される。
香山悟は執行を担当する専門機関、法務省管轄の<執行局>の一員で、彼の仕事は人を殺すこと・・・ 処刑請負人である。
様々な人間死際に触れて彼は何を想うのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 02:31:03
8383文字
会話率:56%
毎日がとても退屈だった一朗はある日、必ず死ぬと言われている『不死病』に感染してしまう。生きるための唯一の方法はコールドスリープだけだった。
目を覚ますとそこには白い部屋と暗い青髪をしたロングヘアーの女の子。
「ここは一万年後の世界だよ。」
文明も変わり魔法という力が使えるようになった人類で一朗は新しい生活を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-10 12:55:34
4378文字
会話率:32%
寝て起きたら世界が終わっていた、というお話。
※後日談が追加される場合があります。
最終更新:2017-08-13 14:09:17
223581文字
会話率:42%