――――二年付き合った人に別れを告げた。告白されたからという理由だけで付き合える様な、そんな女だった筈なのに、いつの間にか胸には想う人が居て。
「お前、別れたんだって?」
かつての恋人と別れてから一週間後。
残業上がりのオフィスでそう声をか
けてきたのは、私が決して想いを告げる事の無い、近くて遠い、上司だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 20:00:00
7285文字
会話率:25%
「君の査定は最低に変更せざるを得ない」
社長の太鼓持ちをやっている部長から、今年度の給料が減額され、ボーナスまでカットされた。
ふざけんな!
失態を犯したのは社長の息子だろうが!
他人のミスの所為でどうして私だけ給料が減額さ
れ、ボーナスがカットされなきゃならない!
「もう辞めよう。ようやく世の中の仕組みが分かった……」
会社が下したあまりの仕打ちに絶望し、無意識で退職を呟いた私の独り言にある女性が反応した。
三カ月前に転職してきた彼女は、極端な猫背にマスク姿、クセのある黒縁の眼鏡を掛けた変わり者だ。
その彼女がゆっくりではあるがハッキリとした口調で私に聞いてきたのだ。
「彼らに復讐する気はありませんか?」
※作中に登場する名称は全てフィクションです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 06:32:59
16136文字
会話率:39%
5年も続けたコンビニのバイトを新しく来た店長にクビにされた。
ただのバイトの私が少しでもこの店のためを考えて、地域の常連客と仲良くしたりして頑張って来たのにひどい仕打ちだ。
新店長はこの店に来た当初から嫌な感じだった。
最初の挨拶で「
完璧な合理主義がモットー」と言った後「俺はこの直営店で実績を上げて本社入りを目指している。足を引っ張るなら覚悟する事」と自分勝手な事を言って、見せしめで私をクビにしたのだ。
ところが勤務最終日に「お主は人の潜在ニーズを聞き出せる突出したヒアリング能力を持っておる」と言い出す奇妙な老人が現れて……。
※登場する名称は全てフィクションです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 12:29:55
11076文字
会話率:37%
2年間派遣として勤めたコールセンターから今月末で契約更新しないと言われた。
決して目立たず、きっちり仕事をする事をポリシーに頑張って来たのになぜだろう。
思い当たる節がある。
1ヶ月前に採用された香水臭い長身の男が、最近妙に上司と仲良く
しているのだ。
いよいよ会社から去る5日前になって、急に一斉業務能力テストを受験させられた。
でもこのテスト問題を見ると、私なら全問正答できると分かり……。
※多少脚色していますが、ノンフィクションです。
※作者の話ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-12 22:30:05
9985文字
会話率:28%
エリート魔法師団唯一の蘇生魔法の使い手だったリディアは、任務中に呪いを受けて、魔法を失ってしまう。
魔法師団を追い出されたリディアが選んだのは、魔法学校の先生。担当したのは、魔法の使えない生意気年上男子の問題児たち。
女性蔑視の縁
談相手から逃げたり、魔法師を嫌う実家(伯爵家)から追い出され、ツンデレ生徒や魔法師団の俺様団長や同僚から溺愛されたりのヒロインの居場所探しの奮闘記。
*魔法の講義をしたり、たまにバトルしたり、たまにお色気もあるかもしれません。
*人物紹介に、いただき物のイラストあります!
*ザマアは、最後です。
*2020.5.9に一度完結させて頂きましたが、今回載せたい番外編があり、連載に戻させて頂きました。
9.4完結しました、ありがとうございました!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-04 20:43:20
948326文字
会話率:35%