「……ここに八角を入れ……味がしみるまで…………」
近くまで来て鍋を覗き込む生徒たちの前で、丸く切ったワックスペーパーに切り込みを入れて落とし蓋を作り鍋に入れる。
「これで一時間程煮込み、その後冷めるまで待ちます。さて…一時間何もせずに
待つわけにいきませんね。…コチラに昨日から煮込んでおいたものがありますので、盛り付けのコツとお味見を………」
洋風と和風の皿を並べどちらでも、美味しそうに見えるような盛り付け方を伝える。
「余白を意識して真ん中にこんもりと盛り付け、最後にバランスを見ながら八角を…花を散らすように乗せましょう。
うふふ…
私の夫は昔から八角を効かせた豚肉の角煮が大好きなんです。ちょっと喧嘩した日など、これを作ればすぐに仲直り、ラブラブです。愛の媚薬ですね。
皆さんの旦那様にも八角好きがいるかもしれませんね。…長く一緒にいると喧嘩をする事もあるかもしれませんが…媚薬だからといって庭に落ちている日本製スターアニスを料理に使ってはいけませんよ」
そう言うとクスクスと生徒から笑い声が漏れる。
「先生、私、今日拾って帰っても良いですか?」
年配の女性が声をあげる。
「ええ、いくらでも庭から拾って行って下さい。甘い誘惑に負けて下さい」
そう言うと生徒たちは一斉に笑った。
神木莉子の一人を除いて。
他県から来た神木は、このブラックなジョークの意味がわからないのだろう。
それでいい。
これは私から貴方へのメッセージ。
貴女はこれまでの罪を精算するのよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 20:22:22
8399文字
会話率:42%
その日、坊主は本堂で座禅を組んでいた。冷えた空気の中、静寂を波立たせる環境音を受けつつ心の凪を保ったまま瞑想を終える。発つべき時が来たのだ。
坊主の人生は順風満帆ではなかった。中学時代の仲間たちとは進学を機に疎遠になり、彼女にもフラれ
、ようやく集め直した仲間と挑んだ舞台は雑念に囚われ台無しにした。けれど新しい仲間たちは坊主を見捨てなかった。坊主は彼らに報いるため、ようやくフラフラとしていた自分の道を見定めた。
数々の波を乗り越えて坊主は今日を迎えた。水場の鏡を通して本気で修行に挑んだ坊主自身の顔を見つめ直し、まだ残してあったワックスを捨てると仲間たちの待つライブハウスへ向かった。
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本作はgithubで管理し、note及びカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 20:00:00
1416文字
会話率:0%
舞台は現代日本。
数年前に両親を失った主人公「スバル」は妹のミツキを養うために、
高校を中退して建築会社で働きながら家事を行っていた。
しかし、妹が高校に進学したあたりから自身に対してそっけない態度を取るようになり、
部活動の試合にも来
ないように言明されるようにもなっていた。
そんなある日、妹の私物に「口紅」が入っているのを発見するスバル。
また、妹は最近化粧をするようになり、日ごと美人になっていることをスバルは思い出した。
これによりスバルは「自分を避けるのは、身なりに気を遣わない兄が恥ずかしいから」であると判断。
同僚のマヒロに相談しながら、ヘアワックスで髪を整えたり、スキンケアを行ったりなど、
「イケメン化」するために、自分磨きを始めていく。
カクヨム・アルファポリスにも掲載しております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 10:45:01
9423文字
会話率:65%
ゲーム好きな仲良し姉弟が自分たちがプレイしていたゲームのモブ兄妹(バッドエンドオチ)に転生してしまったのでバッドエンド回避の為に奮闘する話
最終更新:2023-04-11 02:57:26
8521文字
会話率:57%
杏仁豆腐を飲みたい親父と子分がブラジリアンワックスで我慢大会しません!
最終更新:2022-08-12 22:44:28
1342文字
会話率:30%
ほろ苦い柑橘の香りに、心臓がきゅうと締め付けられる。
君が纏うそれは香水でも柔軟剤でもない、ヘアワックスの匂いらしい。
最終更新:2022-04-11 23:40:01
614文字
会話率:14%
どうも。わたし、王都の酒場で働いている『アーラ・ワックスハイト』と言う者です。
わたしが働いている酒場は、大繁盛とはいかないまでも色々なお客様(←主に常連)が訪れてくれます。
そんな中でも、特に気になっているお客様がいるんです。その方
は近衛兵団に所属しているそうなのですが……なんと、一言も言葉を発さないのです。少なくとも、わたしは声を聞いたことがありません。
わたしは、その喋らないお客様の声を聞きたいのですが……なんか、それどころではなくなってしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 22:15:49
110315文字
会話率:26%
夢を持つ自分へ。無力を抱え込む君へ。
韻を重視して書きやした。
最終更新:2022-02-01 12:51:47
211文字
会話率:0%
魔法を使うのが割と当たり前な、現実世界に近いパラレルワールドでのお話。舞台はホールディングアーチ魔法高等学校。そこの1年1組にいる男の子パラジウム(パラ)は、転送魔法で転送業を立ち上げるのが夢。本を読むのが好きで、学校ではあまり人と関わらず
一人でいることが多い。将来のために勉強と部活に精を出す毎日。同じ1組に、頭が良くて運動もできて人当たりのいい性格で美人、クラスの人気者の女の子、ジルコニア(ジル)がいる。パラは彼女を遠くから眺めてたり、たまに向こうから話し掛けてくれたりするだけで十分だと思っていた。
でもある日、選択体育の柔道の授業中、パラはジルと組んで技のかけ合いをしたときに、彼女からものすごくいい匂いがして衝撃を受ける。その匂いの衝撃が忘れられなくて、一度好きなだけ嗅いでみたいと思った。そのためにはどうしたらいいか彼なりに一生懸命考え、自分の得意な転送魔法でこっそりジルの柔道着を盗む計画を思いつく。
パラは学校で唯一の友達、ワックスの協力を得て、水曜日の4限、芸術選択の時間に計画を実行する。果たしてパラの計画はうまく行くのか…?
全10話です。
現実世界で魔法が使えたらどうなるか、結構細かく設定を考えてみました。楽しんでいただけると嬉しいです。
※ 筆者は歯科技工士なので、登場人物名を全て歯科技工用語にしました
※「小説家になろう」での最終話投稿完了後、ノクターンノベルズでおまけの第11話を投稿予定です
※同じく最終話投稿完了後、電子書籍にして販売予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-16 17:00:00
21657文字
会話率:40%
ワックスで髪を整えると世界が変わる
最終更新:2020-07-16 17:26:15
980文字
会話率:11%
アラン・ハスキィはパイロットである。
彼とその仲間たちは、空母に乗船し、そして、飛ぶことを今か今かと待っている。
最終更新:2019-09-15 18:06:43
14618文字
会話率:38%
三題噺ーキーワード 雪、漆、ワックス
エッセイ風の小説です。革靴を毎日履く皆さんへ
最終更新:2019-06-20 00:00:00
410文字
会話率:0%
月の裏側。まったく日の当らない世界で暮らす最下層の人間。そして、彼らの街を襲う“ムシ”と呼ばれる未確認飛行生物。ムシに対抗するため作られたのが“ラグリール”と呼ばれる高性能ロボットだった。だが、ラグリールの最大の難点はひとりでは乗れないこと
――メインパイロットが全神経を操縦に回し、その分の生命機能維持をサブパイロットが行うというもの。
戦場でたまたま生き残った丈夫なことだけが取り柄のユエは、サブパイロットを失ったワックス・ウェインによってラグリールに乗せられることになるが……。SFロボットアクション。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-02 20:46:56
4522文字
会話率:36%
鉄面皮な召喚士の女の子と、神様を食べてしまった魔物の男の話。
最終更新:2013-10-18 00:29:04
15263文字
会話率:54%
俺は極普通の男子中学生 椎名律麒、学校では「律」って呼ばれてる
天気の良い朝、俺はいつもと同じ時間、場所、早さで登校していた。
「おーい、律ー」彼は俺の悪友 早坂雄次、良い友達なんだが、お世話好きなのが時々厄介
「今日は寝癖が一段と際立って
ますなぁ」
「ワックスだ!」
と、たわいも無い会話から俺たちの1日は始まる
「ふーん、そっかぁ、つまんねぇ」
なにがだよ‼
「でも最近つまんないよなぁ、なんかないかなぁ、急に変な力手に入れるとかさぁ」
「お前は中二病か‼」
彼らはまだ知らなかった、この世界の裏側で大規模尚且つ秘密裏に行われている戦いを、そしてそれに自分達が巻き込まれて行くことを、、、、、、、、
そんなこんなで、校門をくぐろうとした時、それは起きた、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、世界はまた、動き始める折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-04 21:43:32
3840文字
会話率:80%
名前:椿野聖夜(15)
容姿:容姿端麗、黒髪黒目(切れ長)バレナイ程度にワックスをつけてる
趣味:周りの人の観察。(ほぼ習性)
特徴:黒縁めがね。
=あらすじ=
小学校、中学校と周りの人を観察してきた椿野の話。
「ふ~ん、○○ってそういう
趣味があったんだ。」
「だ、誰にも言わないでよね!?」
と、まぁこんな感じで弱みを握っていき嫌われるのかと思いきや・・・
※凍結中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-30 20:53:50
4403文字
会話率:66%
魔王都サトゥリキュアには2つの噂があった。
1つは魔の大陸グリターニャを統べる魔王様について。
もう1つは凄腕の柔道整復師について。
その噂の柔道整復師であるアンジェリーナは訪ねてくる患者を治療する日々を送っていた。
そんな彼女のもとへ届い
た一通の封筒。封筒、封蝋(シーリングワックス)色は共に黒。封蝋印(シーリングスタンプ)は逆十字に絡まる蛇。つまりは魔王様の紋章だった。
この1通の手紙から狂っていく歯車はアンジェリーナの人生をどのように変えてしまうのか。
これは狂った歯車が紡ぎだす恋の物語。
***ギャグ練習用に書いていますが笑えないしすぐシリアスに向かうしで心が折れそうです。亀更新ですがよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-07 17:00:00
13189文字
会話率:39%
気持ちいいワックス、、、
最終更新:2011-09-04 22:25:08
594文字
会話率:0%