桜ヶ丘図書館は、特別なことは何も起きない、けれど静かに心が動く場所。
司書・日暮静也のまなざしを通して描かれるのは、読書と記憶、そして人とのささやかな交差点。
紙の本なんて時代遅れという青年が感じた、本の重みや手ざわり。
返却された本に挟
まれた一枚のメモと謎のメッセージ。
言葉を交わさない静かで不思議な読書会。
本を読むという行為が、誰かとの“静かな対話”になる瞬間が確かにある。
図書館に集う人々――新人司書・広瀬、レファレンス担当の山口、猫本を愛する常連・猫田、無口な書庫係・田村。
彼らの日常の中にそっと芽生える、小さな気づきと、ほんのわずかな変化を描く連作短編シリーズ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 21:50:51
5149文字
会話率:25%
「あらゆる本が集まる」と言われる無許可の図書館都市、『九龍(クーロン)城寨(じょうさい)図書館』。
ここには、お酒の本だけを集めた図書バーや、宗教的な禁書のみを扱う六畳一間のアパート、届かなかった手紙だけを収集している秘密の巨大書庫……など
、普通では考えられないような図書館が一万六千館以上も乱立し、常識では想像もつかない蔵書で満ち溢れている。
そんな図書館都市で、ひょんなことから『見習い司書』として働くことになった主人公の『リリカ』は、驚異的な記憶力と推理力を持つ先輩司書の『ナナイ』と共に、様々な利用者の思い出が詰まった本や資料を図書調査(レファレンス)していくことになる。
「数十年前のラブレターへの返事を見つけたいの」、「一説の文章しかわからない作者不明の小説を探したいんだ」、「数十年前に書いた新人賞への応募原稿を取り戻したいんです」……等々、奇妙で難解な依頼を解決するため、リリカとナナイは広大な図書館都市を奔走する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 17:57:08
57240文字
会話率:31%
気がつくと「私」は図書館の前に居た。それ以前の記憶はない。それなら図書館で調べてもらえば良い、と思った「私」は、調査相談窓口へと向かう。
最終更新:2024-12-28 20:00:00
5424文字
会話率:18%
博物館大国日本は残念ながら博物館パラダイスではない。
日本は博物館が多く、驚かれるが、その内実は決して豊かではないからである。
レファレンス活動の多さ・・・日本ならではのきめ細やかさによるのかもしれないが、職員の大半は疲弊しているかもしれな
い。
しかし、どうして、いつからこうなったのだろうか・・・市民による市民のための博物館が設置されたこともかつてはあったのに・・・ボランティア体制も、一人一人の個性を重視できているとはいいがたく、どうしたものか。。そして文化財活用計画に下手をすれば踊らされる可能性がある文化財のゆくえはいかに。。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 20:33:03
418文字
会話率:0%
小説作りや、想像が楽しくなるような。
そんな本を紹介していく司書のいる図書館です。
なお、開館時間は夜となっております。
最終更新:2021-09-24 02:00:00
11674文字
会話率:1%
図書室で、ぼんやりしているわけではないのです。
読書相談、レファレンス、新刊購入、蔵書点検・・・
意外とやることが多い司書の仕事。
気が向いたら書く、といいつつ気が向くのか・・・。
ゆるい
学校司書の独り言
最終更新:2020-11-08 00:03:20
800文字
会話率:4%
【感想をお願いします】「人生って何だと思う?」わたしは図書館のレファレンスで、少年にそう訊ねられたとき、何も答えることができなかった。「人生って何だと思う?」その問いを、わたしはベッドの上でサトシに訊ねた……。
最終更新:2016-11-11 13:17:23
3271文字
会話率:60%
ゼロとイチの廻間に立つモノが一人。
全てをリセットするボタンと最後のキーカード。
本当の惨劇が始まる。
最終更新:2016-08-04 20:04:06
1145文字
会話率:27%
「ググる」だけじゃない「調べもの」に便利な基本ツールと、それらを使う際のポイントなどを簡潔に紹介します。本当に初級者(初学者)向けの内容です。主としてオンライン辞事典類の特徴とノウハウっぽいものです。後半で図書館の機能(レファレンスサービス
:図書館の人に自分の代わりに調べものをしてもらうサービスのこと)の活用についても、少しだけ紹介しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-20 12:00:00
9872文字
会話率:2%
「帝国図書館」は、この国唯一の国立図書館。
入館後、それなりにコツコツお仕事に励み、ゆくゆくは立派な「レファレンス・ライブラリアン」になりたいかも……なんて。
うすぼんやりとキャリア設定も見えてきたような、そんな「とある図書館員」のお仕事生
活とか、いろいろ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-14 09:35:20
102504文字
会話率:14%
ある日、不思議な夢に誘われるように世界の外側にあるという不思議な図書館・ラジエルライブラリへたどり着いた少女・神田詩織。
紆余曲折の末、この図書館で司書見習いをやることになった彼女に任された仕事は、利用者さんのお悩み解決の手助け――レフ
ァレンスだった!
果たして詩織は、悩みを抱えた利用者さん達を笑顔にしてあげることができるのか?
これは司書見習いとなった少女の成長を綴った、ハートウォーミングおしごとストーリー。
*主人公以外の視点で進む話は、サブタイトルの後ろに◆とつきます。また、三人称で進む話はサブタイトルの後ろに☆がつきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-17 13:11:48
178837文字
会話率:34%
ここでは、『ラジエルライブラリの司書見習い』の設定を紹介します。
一部にネタバレを含む可能性がありますので、ご覧になる際はご注意ください。
なお、紹介内容はストーリーの展開に合わせて、適宜追加していきます。
*本編(Nコード:N61
29BY)へは目次の下にあるリンクからいけますので、本編も読んでいただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-13 16:21:03
3517文字
会話率:7%
紙に印刷された物語は、活字を一つでも損なわれると《乱丁本》になり、紙から剥がれて人を襲うのは周知の事実である。だが、剥がれ落ちた物語を退治する手段は目下一つしかない。
損なわれていない物語から登場人物を呼び出し、戦わせる方法だ。
そし
て人類全員にそれができるわけではなく、故に物語に好かれた者は年齢問わず駆り出されることになる。
彼らのことをBooker――《書司》と呼ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-05 12:53:34
47875文字
会話率:42%