人生が枯れる。
焦燥感に駆られて今日も僕はベッドで一日を過ごす。
創作物上の活躍と躍動に心弾ませ、一時的に己を啓発する只の一消費へと落ちていく苦しみは、深夜に重たい足を外へ向けるに充分だった。
文学は素晴らしい。文学的寓話を通じた批評は特
に甘美である。
一度目は悲劇として。二度目は喜劇としてだ。
戦後文学は資本主義化する近代社会の物象化を批判するメタファーに富んでいる。さらに先鋭化した現代社会とは幾分乖離する側面もあるが、現代社会を舐めてはいけない。
片手間にネットの波に乗れば、巨人が解説してくれるのだから。
その意味で、阿部公房・星新一の系譜は超時代的に思える。
痛烈なモダニズム批評作家としての顔は、時代の特殊性を極限まで捨象して現代社会の息苦しさに瑞々しい切れ味を誇っている。
あの教室の朝、そんな人間に、僕はなりたかったんだと思う。
※純文学エッセイ及びSF作品、批評などを書きます。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-22 01:56:55
995文字
会話率:11%
さあ、行こうか、きみとぼくと
最終更新:2024-02-14 19:00:00
2654文字
会話率:30%
雑文となります
面白くはありません
最終更新:2023-12-25 18:02:35
1847文字
会話率:0%
最近ここのエッセイのジャンルでドストエフスキーに関する投稿が増えているような気がしたので、私も何か書いてみようと思い立ちました。
以前『現代詩手帖』誌に載ったあるひとの論考への言及のほうがメインになってしまい、あまりドストエフスキーそのひ
とに触れることができなかった感じなのですが、ドストエフスキーを巡っては「ポリフォニー」という(私自身は好きではないのですが)重要な専門用語があって、問題の論考はその用語に対して鋭い問題提起を行っているように思えましたので、皆様にも図書館かどこかでコピーか何かを請求して、読んでもらいたいなと思っています。
とはいえ本文冒頭にも書きましたが、もう時代が変わってしまっているのかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-14 23:24:41
4387文字
会話率:0%
カフカ風不条理小説の体裁のなぞなぞ。
最終更新:2020-04-18 23:28:06
633文字
会話率:0%
この物語はフィクションです。
最終更新:2017-07-28 17:00:00
4951文字
会話率:0%
旅の途中、『僕』は秋梨という駅にたどり着いた。そこで見えてくるのは、田園風景。そんな中、一つだけ異色を放つ公民館があった。そこにあったものとは一台のピアノ。そして僕はそこで、不思議な出会いを経験する――
最終更新:2016-02-20 12:17:59
3418文字
会話率:30%
象徴詩。自身のブログ『代替品』より転載。
最終更新:2015-10-23 14:03:47
556文字
会話率:0%
ちるだ は にょろ にょろ にょろ と
はしるはざまにむかいくれないのりょうどをむこうがわへすすむ
ばしょさえ わかれば。
最終更新:2015-03-09 01:31:38
279文字
会話率:0%
十月も終わりに近づいたある日の夕方、就職活動中の霜浦修(しもうら おさむ)は神戸にあるウェブシステム開発会社の入社面接を受けた帰り、JR三ノ宮駅へ戻る途中に早々とその会社から不採用の連絡を携帯メールで受け取る。修はそのショックから癒しを求め
、家に帰る途中に王子動物園へ立ち寄った。動物達を眺めながら園内をとぼとぼ歩いていたところ、望月数歩(もちづき かずほ)という女子中学生にいきなり話しかけられ唐突に告白までされた。そのあと修は数歩に手を引かれ阪急電車に乗せられ、芦屋にある彼女の自宅まで連れて行かれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-05 00:14:24
93429文字
会話率:50%