「グレンダ・アルドリット侯爵令嬢! あなたとの婚約を破棄するとここに宣言しよう!」
王立学園の卒業パーティーにて、我が国の第一王子ルシアン・カルファットが声を張り上げた。
そんなルシアンの右隣には薄桃色の髪に翠の瞳を持つ愛らしい少女……ア
シュリー・ベケット男爵令嬢が腕を絡ませながら寄り添っている。
「アシュリーに対する数々の嫌がらせ、知らないとは言わせぬぞ!」
「ルシアン殿下、それら全ての行為にわたくしは関与しておりません」
「何?」
「それをこの場で証明してみせましょう」
今度はグレンダのターンが始まる。
ルシアンが訴えた嫌がらせの数々……それに反論する形で、自身が関与していない証拠を次々に提示していったのだ。
その時、来賓席からルシアンを諌める国王の声が響く。
国王はグレンダの身の潔白を認めると、ルシアンの有責による二人の婚約破棄と、ルシアンの王位継承権の剥奪を宣言する。
鮮やかな逆転劇にホールの人々は動揺と興奮に包まれた。
(よし、作戦通り……!)
私は心の内でガッツポーズを決める。
──これは仕組まれた断罪劇だ。
ちなみに仕組んだのは私……ルシアンに腕を絡ませているアシュリー・ベケットである。
そして、もう一人……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 21:01:47
10004文字
会話率:41%
昔、書いた作品を手直ししたものになります。
当時、某公共放送でベケットの「エンドゲーム」の放送があり、それを見た後に書いた記憶があります。
すっかり忘れていましたが、偶然出てきたので、手直しをして投稿します。おそらく、これが自分の一番、古い
作品だと思われます。
オリジナルはもっと酷く、所謂、台本形式でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 22:14:57
1019文字
会話率:35%
サミュエル・ベケットの『モロイ』を読んだあと書いた気がする文章です。
最終更新:2021-07-01 14:37:32
1016文字
会話率:0%
フェンスター公国、ファキオワード市に存在する騎士団『ベケット総合ライフサービス』。通称『ベケット騎士団』。
主に十代の少女で構成される、この小規模な民間運営の騎士団に、主人公『マイザ・トモル』は雑用係りとして雇われることとなる。そして騎
士団の中には、トモルのクラスメートである『アイリス・グローベルク』の姿があった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-05 13:43:27
217110文字
会話率:45%
おのぼりブサメンの山本眞秀が、新宿の人気女装家で国宝級イケメンの加賀皐と【なんちゃって恋人契約】を結んで都市伝説を追いかける、ワンウェイラブ+ちょい謎ストーリー。
最終更新:2016-05-13 07:00:00
8190文字
会話率:60%
詩集です。どれも文学作品のワンシーンからとっています。
最終更新:2015-08-10 00:00:00
1598文字
会話率:0%