スペイン継承戦争が終わり、アン女王も崩御する。時代の変化の波は海賊たちにも訪れる。
カリブ海を我が物の顔で荒らしまくる海賊たち。ニュープロビデンス島ナッソーにはホーニゴールド、ジェニングズの二大巨頭がいた。目を付けられるアーティガル号。
海
賊たちの”自治共和国”として実在した海賊共和国の興亡は、海賊をやめ商船としての道を選んだマリサ達を巻き込んでいく。マリサは海賊の動きにある政治の思惑を見出す。
果たしてアーティガル号に海賊旗は掲がるのだろうか。
この小説は『Nolaノベル』にも投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 10:03:36
388903文字
会話率:31%
マシュー・グレゴリー・ルイス(Matthew Gregory Lewis, 1775年7月9日-1818年5月14日)は、ゴシック小説『修道士 The Monk』(1796)が大当たりして「マンク・ルイス」と呼ばれるに至った作家であると同時
に詩人でもあり、自作他作のゴシックなバラッドを集めた本作(1801) を出している。邦訳は今まで出ていない。
ロンドンでは年初に2巻セット、年末に1巻の第2版を発行した。この第2版は改訂版というより、(別に発表済の)ロバート・サウジーの作品を削除した縮小版。翻訳には Google books にて配布されるロンドン初版2巻物を用いた。当然ながら、原文に著作権はない。
この本については、別の本 Tales of Terror と抱き合わせにしたものが流布したのだが、最近になってこれを研究したロードアイランド大学の Brett Rutherford 教授によると、Tales of Terror は別人の作で、ルイス作品への侮辱であり、中でも Henry Morley による校訂版(1887)は脱漏も多く、序文は間違いだらけで読まない方が良いという。そう主張するラザフォード教授が出した校訂版(2010, 2012)https://www.poetspress.org/cat_tales_wonder.shtml
を頼りに翻訳を進め、但し翻訳権など持たないので、教授による序文など全文は掲載できないが、裏表紙に転写された宣伝文句の一部を引用させて頂くと
第1巻:紀元300年頃に書かれた幽霊または吸血鬼の物語。10世紀のルーンの葬送歌。イングランドを侵略したサクソン人とローマ人の幽霊との出会い。北欧の女戦士が父親を蘇らせるために唱えた呪文。ゲーテの血も凍るような複音声の「エルフの王(邦題『魔王』)」に、運命の水の精たち。魔女の母を悪魔から救おうとする(失敗した)修道士と修道女。誇り高き画家のサタンとの出会い。スペイン継承戦争の惨状を舞台にした運命的なロマンス。そして、果てしなく続く森の旅
と謳われている(大半がルイス自作)。標題の Wonder は「ワクワク」ではなく「ゾクゾク」に属する「ドキドキ」と受け止めて頂きたい。19世紀初頭、当時はまだ当たり前だった死と向き合う不思議の味わいを、ここに初めてお届けする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 19:56:15
62096文字
会話率:9%
1705年
ヨーロッパはスペイン継承戦争が勃発し数年が過ぎていた。
その最中ルイス・バティスタは商人の高みを目指しリスボン港を旅立った。
最終更新:2021-03-08 18:48:13
125830文字
会話率:45%
18世紀初頭、男は残党に襲われた幼い伯爵令嬢アリシアを助け、剣術を教えた。その男はその時彼女に偽名を使い、アリシアを騙した。彼女は男に対して初恋を患っていたが、軽蔑で抑えてきた。そして5年の歳月が流れた時、盗賊として屋敷に現れた彼と再会する
。彼もまた、彼女への想いを理解出来ずにいたが、友人のウィルの企てで彼女を誘拐してしまい… 「貴方…、海賊だったの…?」「気付いたら、と言うところかな。君の心も盗んでみようか」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-02 22:46:23
1093文字
会話率:39%