生まれ落ちて196年間、地下収容施設・オクタゴンで窮屈な生活を送っていた魔法使い・色無スミレ。そんなスミレの夢は、物語という名の舞台の中心で輝かしく舞う主人公になることだった。
しかしある日、スミレは魔法使い達が主導する暴動の火付け役を
任され、その大役を成し遂げる事で外の世界へと出る機会を得た。
そんな自分の代わりにオクタゴンに残った魔法使いのため、スミレは彼等の平和的釈放と、地上世界の情報を収集する事を目指して旅に出る。
その旅の過程でスミレは、読書を通じて先輩から学んだ『主役術』と魔法を駆使して、様々な大きな問題を解決して行く。
『――さあ、舞台に上がる時が来た』
思わぬ形で夢を叶えたスミレの物語は、こうして幕を開けたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 14:02:05
14333文字
会話率:44%
剣聖は自身と三日三晩剣を交えた童に剣鬼の称号を与えた。それは習わしであった。
剣鬼は、剣が全てであった。
故に剣鬼は力を求めて、戦に明け暮れた。血で血を洗うその様は、正に鬼であった。
__英雄譚 第十二節 剣鬼(端切れ 1)
最終更新:2025-03-30 20:54:28
105229文字
会話率:40%
2025年、新たに作り出された物質により、月への移住に成功した人類。
しかし、あらゆる暴挙に出た地球政府に報復するため、月の民は軍事兵器を開発。戦争が起こってしまう。
50年にわたる長き戦いは一人の少年が背負った運命によった変わるのだ
った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 21:15:14
12308文字
会話率:36%