あらすじ
謳祖学園で学生生活を送る真木文紀。
その周りには小さな頃からの腐れ縁である静森響歌。支倉音貴。来乃宮礼香の三人の姿があった。
彼らは学校で新しいコミュニティに適応出来ず、昔からの仲間でしか集まらない閉鎖的な集団として見られ
ていた。
終いにはそんな彼らのことを、回帰倶楽部とあだ名する者たちも現われる始末。
そんな日常的な偏見。他者からの評価をひっくり返してやろうと、文紀は些細なきっかけで決意する。
様々な方法を思いつき、実行に移していく文紀は自らの姉であり、謳祖学園の生徒会長でもある真木姫子とハードボイルドの道を追求する求道者にして非常勤の英語教師、長谷部庵をも協力者として回帰倶楽部に巻き込んでいく。
多くの人を巻き込み、変化を求める文紀はその行為によって古なじみである友人たちや姉、そして酔狂な教師の知らなかった新しい一面、ギャップに触れていく。
いつも一緒にいたはずの仲間、苦手としていた人物や目的のために利用するだけのつもりであったはずの教師の新しい一面に文紀はショックを受け、響歌と音貴に相談する。
「その新しい一面を僕たちが見せた理由が何故なのか。文紀に気付いて欲しい」
文紀の問いかけに対して、二人が答えたのはそれだけだった。
二人の言葉に文紀は深く思い悩む。しかし、状況は文紀が答えを出すまで待ってくれはしなかった。
響歌の行方がわからなくなった。仲間の危機に立ち上がる文紀と回帰倶楽部。
そして、響歌の居場所を探し当てた文紀を待っていたのは、文紀をいつも嫉妬の目で見つめていた先輩だった。
その先輩は文紀に多くのことを問いかけた。その答えを考える度に、文紀は多くのことに気付く。
自分が他人にどんな風に見られていたのか。
自分のことすら十分にわかっているとは言えないのに、仲間とはいえ他人のことを全てわかると思うのは思い上がり、ただの傲慢というものだろう。
仲間たちが自分に新しい一面を見せてくれたのは、それだけ自分と仲間たちの距離が縮まったからだ。
その答えに思い至った瞬間、文紀は握り拳をほどいて先輩に開いた手を差し伸べる。
そして、多くの人と手を握り、人の知らなかった様々な一面、ギャップ'sに思い悩みながらもそれを楽しみ、受け入れて、人との新たな関係を築いていくことを文紀は選択していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-28 22:15:26
110511文字
会話率:33%
高校二年、綿延朔(わたのべ さく)は夏休みに南米へと旅立った。二つ年上の先輩、神野瞳子(かんの とうこ)から送られてきたメールが気に掛かったからだ。人と上手く係わることができない綿延にとって神野は唯一の特別な存在だった。
神野は現在大学
生、研究員としてペルーの奥地にいる。旅の途中、綿延は現地人が「森の精霊の遣いマドレ」と言う,少女の姿の奇妙な生物に出会う。
神野らが研究していたのは、生態が解明されていないヒトに似たマドレという生物だった。綿延は高熱に倒れる。熱が醒めて起き出し目撃したのは、神野が観察していた少年マドレが男性研究員を惨殺し、神野を誘拐して密林に消えた様子。綿延は研究員たちとマドレを追った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-25 01:43:52
66027文字
会話率:14%
主人公は、幼馴染のために水を持ち帰っていた。
幼馴染には、その水が命より大切だったからだ。
その途中、とある少女に出会う。
だが、その少女も・・・
最終更新:2014-09-23 02:07:18
2090文字
会話率:25%
身分にコンプレックスを持つ男が財政難に苦しむ貴族の娘と結婚する。
結婚式は本当に身内だけしかいないものだった。それは地位と結婚する男とお金と結婚する女の結婚式だとわかっていたからだ。
最終更新:2014-09-21 22:52:06
9829文字
会話率:13%
「僕は、英雄になります。」
15歳になった農家の次男アルクは、村の成人式でそう宣言した。しかし出発の直前になっても母はアルクを心配し続けていた。なぜならアルクは現世で唯一魔法が使えない特異体質だったからだ。それでもアルクは周囲の心配をよそに
意気揚々と村を飛び出した。
「僕は僕の道を行く。僕が歩く道は、僕が決める!」
魔法を使えない少年アルクが、唯一使える英雄の魔法と共に真の英雄を目指して走り出す。
これは、英雄に憧れた少年アルクの軌跡を描く、熱血王道ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-20 18:00:00
79198文字
会話率:48%
おれは真夜中の通学路を自転車で走っている。沢木ももかから、みょうちくりんなメールで呼び出しを食らったからだ。あいつと関わるとほんとにろくなことがない。これまでもそうだったし、きっとこれからもそうだろう。
なのになぜ、おれはあいつと関わりを持
ってしまうのだろう?
これは、そんなおれと沢木ももかの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-07 23:55:04
17931文字
会話率:44%
本編から二年前――二一五一年。
とあるCSNゲームタイトルの辺境――その奥地に広大な城塞が存在した。
プレイヤーたちはその城塞を”魔王城”と呼び、恐れていた。
そこに住まう者一人一人が戦神であり、修羅であり、悪鬼だったからだ。
こ
れはCSNゲーム全タイトル征服を企む悪の軍団と、
一人の男の熱き戦いの物語――のはずである。
*日常系4コマ仕立てショートショートショートです。
*外伝です。本編が読まれていることを前提に書かれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-07 01:16:38
21692文字
会話率:36%
銀座のクラブに勤めるホステスのあたしは夕方の出勤前、ドレスに着替えてから、通販で買っていたデオドラントを振る。そしてバッグを持ち、部屋を出た。都内にある私大を出てから十年以上、ずっと水商売の世界にいる。卒業時、まともな就職先がなかったからだ
。そして今夜も自宅最寄りの駅から地下鉄に乗り込み、揺られながら店へと向かったのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-05 12:39:26
1601文字
会話率:23%
直木賞作家の俺は朝から晩まで執筆をして、夜はパソコンを閉じてしまってから、自炊して夕食を取っていた。無名時代からずっと書き続け、執筆した作品は一千作を超えている。あまり売れてない方なのだが、原稿料は相当額もらっていた。そして夕飯を食べながら
、ウイスキーの水割りを飲むことがあったのである。気分を紛らわせるのに強い酒がちょうどよかったからだ。一作家として日常は淡々と過ぎ去っていったのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-06 10:45:39
3127文字
会話率:0%
高校二年生となった主人公は最近退屈していた。クラスの分かれてしまった友人が顔を見せなくなったからだ。ひと月前ほど友人のクラスに転校生がきたらしい、しかもかなりの美少年と噂だ。彼らが仲良く楽しそうにしているとなぜだか胸が痛む。どうして俺はひと
りなんだろう。早く戻ってきて欲しい。そしてついに主人公は我慢の限界に達し感情のまま友人のクラスへ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-30 11:35:03
5307文字
会話率:55%
今日もまた俺は40センチの真鯛を釣り上げた。周りの釣り人達は腕がいいと言ってくれるが、これは最初から分かっていたことなのだ。なぜなら俺にはビジョンが見えていたからだ。
この小説もブログ等に併催します。
最終更新:2014-08-20 22:51:12
1991文字
会話率:12%
連載小説を俺には書くことができない。自分の能力に限界を悟ってしまったからだ。真面目な文章を書くことには不向きである気が付いてしまった俺は、違う方向で話を書いてゆくことを決心した
最終更新:2014-08-15 08:16:47
13048文字
会話率:0%
主人公 福川 仁 は文武両道を志しにしている柳葉高校の二年生に進級したのだが、あることが不安だった。
それは去年まで海外に住んでいた一つ下の妹である福川 音(のん) が今年から柳葉高校に入学したからだ。
音は容姿端麗で成績優秀。
兄からすれ
ば実に誇りに思える妹なのだが極度のブラコンだった!
平和だった仁の高校生活が大きく変わる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-01 15:06:25
16111文字
会話率:31%
「きみとは結婚するつもりはない」唐突に婚約者から告げられ、私は言葉を失う。彼に恋をしていたからだ。長い片思いをひた隠しにする女性騎士の話。(更新は不定期です)
最終更新:2014-07-22 22:14:19
7813文字
会話率:34%
「違世界の神をやっております」
就活中の大学生鷹木は、度肝を抜かれた。隣に座る就活生がそんなことを言ったからだ。
――特別に特別扱いしてあげる。貴方には何の加護もあげない。
全く何の能力も与えられないまま、非常識きわまる契約遵守の世界リー
ガロウに飛ばされる鷹木。現実世界の住人は何人かいたが、その誰もが超人的な能力を持ち、英雄として暮らしていた。
散々期待された挙句、渡界人のくせに自分が役立たずだと実感した矢先、無能力が意外なところで役に立つことになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-13 21:20:31
9366文字
会話率:29%
一美(いちみ)という女の子は、幼なじみである山田 当一(やまだ とういち)の家に寄った。
玄関のチャイムを鳴らすと、出てきたのは、見知らぬ女の子だった。
シェール・グスタークと名乗るその女の子は、一美にとっては一度会っており浅からぬ因
縁のある相手であった。
シェールの後に、当一が出てきた。
シェールと一美は、当一の事を両側から引っ張り合った。
まるで、大岡の裁きの話のように、手を掴まれて両側に引っ張られる当一を見て、またも当一の家の中から出てきた、リーシアという女の子は呆れたような顔をして言う。
「当一……どっちかを選ばないと、あなたは真っ二つに千切れるわよ……」
リーシアがそう言と、当一は、まったく分かっていないようにして答える。
「選ぶってなんだよ! 何を基準にして選べと言って……」
そこまで言うと、一美の方から、当一の手を離す。そして、通学路に戻っていった。
それを見て、シェールも手を離す。
この状況を、まったく理解をしていない当一は、地面に放り出された。
家に、女の子が住んでいる理由。それは異世界の戦いに、巻き込まれたからだ。
全ての発端は、その日から一週間前の話になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-09 20:24:09
178102文字
会話率:41%
十二歳の少女・淡雪は晴れた祝日だというのに機嫌が悪かった。両親がそろって勤め先に呼び出され、もうすぐ二歳になる弟・真白の面倒を見なければいけなくなったからだ。なかなか泣き止まない真白をすぐに泣き止ませることができるのは飼い猫であるオシキャ
ットのナッツだけ。しかし今日はそのナッツまでもが見当たらない。ナッツを探しに真白を背負って外に出た淡雪が出会ったのは、見知らぬ西洋人の少年だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-22 16:00:00
5879文字
会話率:62%
二×××年、四月。「岩代玲(いわしろ・れい)」が交通事故でこの世を去る。
その時、妹である「岩代紗千(いわしろ・さち)」は兄を“殺そうとする”「金色の瞳の少年」を見てしまう。
紗千が必死に殺さないでと懇願するもむなしく、少年は玲を“殺した”
。
その時、紗千は誓う。いつか彼に復讐する事を。
それから四年後。玲と同じ高校二年生になった時。
紗千のクラスに一人の転校生、「夜見柊(よみ・ひいらぎ)」がやって来た。
紗千はその姿を見て愕然とする。彼は瞳の色以外、四年前に見た少年と瓜二つだったからだ。
それは止まっていた時間が動き出した瞬間であった。
紗千の友人「園川優衣(そのかわ・ゆい)」やクラスメイトの「倉山章(くらやま・あきら)」も巻き込んだ、少し悲しい物語。
※パソコンからの閲覧用に、携帯小説サイトから移植しました。誤字脱字修正、加筆修正は随時。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-20 01:12:14
7340文字
会話率:31%
勇者が正義で魔王が悪───そんな誰かに刷り込まれたような設定と風潮。
勝てば官軍───勝者が決める正義の世界。
勇者は本当に正義なのだろうか?
僕はそんな疑念が頭をよぎる…それは何故か?
それは傍若無人で、正義とは程遠い勇者と出会ってしま
ったからだ。
夢も希望も持ち合わせてなく、あるのは野望のみ。極悪非道を愛し、人を人とも思わない卑劣な人格。
そんな勇者と行動を共にすることになった僕は、どうなってしまうのか…?
情けない偽りの英雄譚がここに刻まれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-17 13:48:05
63810文字
会話率:60%
メイドと仕える家の次男がたった二人、宇宙の海で浮かぶ。
メイドの病気により、地球で過ごすことが出来なくなったからだ。
身分の違いからのすれ違い、病気の進行、問題にさいなまれる二人の物語。
最終更新:2014-06-14 23:18:35
3969文字
会話率:61%
梗概
主人公であるヤマモト=トオルは、家族とあまり仲がよくない。母親とは血がつながっていないし、本当の母親は浮気したからだ。
幼馴染のタナカ=ハルカと一緒に学校に行き、そこで日常を送る。トオルは哲学的な人間だということがわかる。人が
眠ったまま目が覚めない病気が流行っている。
その日の夜、夢を見るが、そこで自分をいじめているやつと、知らない女の子が出てくる。そこで夢魔に襲われる。二人のうち、どちらかを助けなくてはならないが、転校生を助ける。
別の世界で、仮想多重人格を持つ女の子が主人公の話が進む。神の予言をする人たちが現れる。
いじめていたやつが目が覚めない病気になる。昨日夢で会った女の子が転校してくる。夢魔に襲われるとその病気になることを告げられる。ハルカは、トオルがイツミと仲がよいことに嫉妬する。その夜、また夢に入る。その夢にいる夢魔は、トオルをいじめていたやつだった。夢魔に襲われ、例の病気にかかった人間は夢魔になるらしい。しかし、サトウという人物が現れ、速攻で夢魔を倒す。
神の予言が次々と当たり始める。不安と恐怖にかられる人々。原子力発電所が爆発しそうになったところで、神があらわれる。
定期的に夢に引き込まれるようになるトオル。夢魔を殺すと、夢魔になっていた人間が元に戻ることがわかる。そんな中、現実から急に夢へと引き込まれ、学園中が夢にのまれる。それは世界に拡大し、すべての人が自分の夢の中へ閉じ込められる。その元凶は死んだトオルの母親で、ハルカにとりついていたのだった。トオルはハルカを殺せないので、世界は夢に閉ざされた。
あらわれた神は、残酷な命令を出し、従えば天国に連れていくと約束する。反発する主人公。ここが夢だと気付いた主人公は、神に反逆する。すると、空が割れ、トオルとハルカがやってきて、神に扮していたトオルの母を倒す。主人公がとどめをさして、世界は夢から覚める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-03 00:00:00
59853文字
会話率:26%