ひらひら舞う赤黒い蝶。
蔑みをたたえた笑みのもとに人を狩る。
ふわふわと舞うは青白き蝶。
痛みを堪えたような顔の元、人を切り殺す。
相容れない二つの蝶は同じ場所で羽を休めて蜜を飲む。
最終更新:2014-07-28 22:37:57
24957文字
会話率:40%
19世紀初頭のイギリス、霧の都ロンドン。
産業革命が起こり、急速に発展する科学の力によって激変を遂げる生活の中にも、古き伝統を色濃く残す時代。
東の果ての島国から、不運に不運が重なり、散々なルートをたどってこの欧州の女王の国に流れ着いた、黒
眼黒髪の少女・むつ。
カラードは下等、ホワイトこそ最上とされる世界で、黄色い肌の異邦人として死ぬまで蔑み虐げられるはずだったむつを保護したのは、代々『王室の番人』をつとめる軍人伯爵家の次男坊にして後継ぎであるサイラスだった。
比較的東洋の文化や事情に明るい彼から勝手に「スズキ」と命名され、あれよあれよという間にメイドとして働くことになったむつの、伯爵邸での日々のあれこれ。
必ずしも実際の歴史・文化・風土・風俗・慣習には準拠しておりませんのでご注意ください。時代考証はほぼ皆無です。
※自サイト掲載作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-07 12:00:00
6805文字
会話率:21%
鬼人と呼ばれ、怖れと蔑みを受ける男がその腕を買われ、姫守りとして領主の娘と過ごすことに。だが、彼女にはある噂があった。
最終更新:2013-05-10 22:05:16
9471文字
会話率:15%
「昨夜さ、急に目が覚めたんだよ」教室に到着したなり彼女のもとまで駆け寄ってきた彼は、彼女が嘴を挟む猶予も与えず話を続けた。彼の容貌は不潔そのものであり、彼はその不衛生さを自慢するかのように話しながら唾とフケを撒き散らかした。彼から産出される
廃物を一身に受ける彼女はというと、不快な表情をするどころか一種の恍惚を顔に湛えて彼の話に熱心に耳を傾けていた。そのような二人を見つめるクラスメイトたちの視線には冷徹な蔑みがこめられていたが、それぞれに居場所を見出した彼らの心中に寂しさはもう存在していなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-15 00:32:53
27746文字
会話率:11%
世界は魔力を持つ者と、持たない者に二分化されていた。
魔力を持つ者たちは自分たちをデンファレと称え、持たない者達をポエントと蔑み、家畜のように扱った。
それに対しポエント達も自由を勝ち取ろうと幾度もの反乱を起こすも……
最終更新:2013-04-06 23:05:22
310文字
会話率:0%
家族から罵倒され、蔑まれていた少年トリストラムは、そんな罵倒も蔑みも適当に流しつつ、マイペースな日々を送っていたが、国の最難関と呼ばれるサンマルクトコルグ大学院を受験して見事に合格する。
しかし、合格したのは彼が希望していた文学科ではなく
、最も苦手とする魔術を専門とする魔導科であった。
マイペースなユルい少年がやがて賢者と呼ばれるようになるまでの物語です。
*ネタ被りしてましたら申し訳ございません。
ありがちな内容かと思います。スランプ脱却のため、ある程度まで書いてみたいと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-06 21:58:27
45203文字
会話率:40%
他人を馬鹿にすることしか知らないなんて、可愛そうに。
最終更新:2013-02-06 23:00:00
512文字
会話率:6%
笹倉サクはササクレ者である。
この物語は、会社が潰れ、社会を蔑み、日々淡々とドツボにはまっていくササクレくんこと笹倉サクとその周囲の人々の物語である。
最終更新:2012-08-02 00:48:24
3053文字
会話率:33%
遥か未来―――――
人類は過去の世界大戦と同規模、いやそれ以上に大規模な戦争状態にあった。しかし、相手は同じ人でも少し違う、〝異能者〟。
彼らはその身に人の手に余るモノを宿していた。
超能力。
その能力は多岐の及び、電気をあやつる者、氷
をあやつる者、火をあやつる者、風をあやつる者など、まるで神話から飛び出た英雄のようだった。
彼らは神の使いとも、新人類ともいわれ、尊敬の念を集めた。異能者たちは人々に甘やかされる内に、次第に能力を持たない人々を蔑みはじめ、ついには、遊びのように殺し始めた。
人々は異能者に対抗するため、国際対異能者武装組織〝天罰部隊〟を結成し、暴走異能者の討伐に当たった。
そして過去に類を見ない、人類と異能者達の戦争が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-18 23:52:27
7627文字
会話率:39%
十九世紀のヨーロッパにある、とある国のとある街――そこに住まうブランシャール家という貴族の家には、二人の娘がいた。一人は、『不吉な娘』と呼ばれる姉、リィフィイナ=シニスター・フィュ=ブランシャール。もう一人は、『希望』と呼ばれる妹、リィレイ
ナ=エスポワール=ブランシャール。姉は妹を憎み、妹は姉を蔑み、嫌悪する。やがて、運命の糸車が回り、そして――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-02 21:52:56
10205文字
会話率:15%
二十時以降の外出は禁止する。
世界各地でほぼ同時に発生している都市部から主に始まったと言われている濃霧が発生する現象、ディープミスト現象。DM現象と呼ばれるそれは一定のエリアで発生し、その中に長時間いる人間を変質させてしまう。
自
我を持たない人を襲う化け物。ゴースト化した人間は一般人を襲い、その襲われた人間もゴーストに変え、朝日が昇る事には影のような円を残して消えてしまう。
サークルになってしまえば安全ではあるものの、その現象がなぜ起こっているのかの解明は進んでおらず、DM現象が発生して百年以上が経過していてもなお、市民はその恐怖に怯えていた。
対応手段がない。屋内にいれば安全であると言う理由から二十時から翌五時までの完全自宅待機命令が国から発令されているものの、被害者は数を減らさなかった。
DMエリアに指定されていない地区で恵美は部活動のアーチェリーを行いながら、ニートで何もしない兄を蔑みながらも兄妹だからと半ば諦めて自分の生活を送っていたのだが、突如として自分たちの住む地区がDMエリアに指定され、恵美は部活動のセンパイ、さなえと三咲と共に学校に残る事になった。
両親はいない。兄の敬介も家にいないのだから一人でいるより学校で二人といたいと思った。それが全ての始まりになるとも知らずに恵美はお泊り会のような後輩の面倒を見ながらも、夜が明けるのを待った。
ずっと昔に…自分が被害にあったDM現象が再びやって来たことを憂いながら…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-30 19:18:04
491669文字
会話率:50%
おたまじゃくし。前足がない。後ろ足だけの歪(いびつ)で不完全な音符。私がまだアリスだった頃、夏祭りの露天商のおじさんがくれたカエルの赤ちゃん。「……持ってけ。サービスだ。一匹やる」私がお世話をしなかったから、水も変えずにそのまま放置したから
。永遠にカエルになれなかったおたまじゃくし。彼女は今もなお私を、憎んでいるのだろうか?永久にまとわりつくドロドロ。欠落した空白は今日もなお世界を蔑み、色を求めて彷徨っているのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-12-19 19:14:45
3342文字
会話率:15%
「あなたはもし、自分の愛する人が、五体不満足になってしまったら、どうしますか?本当に不変なく、今まで通り愛すことができますか?」『あなたの愛は本物ですか?』私の描くイラストも、お話に出てくる登場人物もみんなみんな日野愛歌の分身なんです。私の
可愛い子供たちなんです。彼女らは皆、ココロとカラダのどこかが欠落していて、破壊と秩序を蔑みながらも、悪意と慈愛に満ち充ちて。混沌と創造を愛し敬いながらも、愛とココロを求めています。『どうか笑ってやってください。それだけが私の願いです』汚くきれいに。可愛く卑猥に。『ぜひ≪世界≫の謎を解き明かしてくださいね?ご主人様』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-11-27 10:45:30
3578文字
会話率:12%