セレブレイス侯爵夫人リリー・マリアージュは、社交界でも有名な『王国婚活アドバイザー(やりてばば)』だ。
十年前、年の差実に50歳の超高齢の夫に嫁がされたものの、不幸なことにその婚儀の最中に先立たれた彼女は、現在まだ28歳。だが再婚などは
考えることもなく、貴族の令息令嬢をくっつけるお茶会を開くことを生きがいにして暮らしている。その成婚率の高さと速さと満足度から、貴族たちもこぞって相手を見繕って欲しいとリリーを頼りにしてきている。
そんな中、リリーにはある悩みがあった。
「こんなに“超優良物件”なのに、なんで上手くいかないのかしら……?」
豊潤な領地を持ち、その類まれな魔術の力と美しさから国中の人間が知る魔術伯爵テオドール。
顔よし地位よし器量よしと、非の打ちどころもなく適齢期の彼は、積極的に縁談の相談に茶会へとやって来るも、ことごとくリリーの見繕った相手と縁談が進まない。
実はテオドールの意中の相手はリリーなのだが、一生独身のまま過ごすことに何の疑いも抱いていないリリーには分からないのであった。
恋と魔法が混じり合う、すれ違い溺愛ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 15:17:40
9565文字
会話率:33%
デルタ・イハート12は、いつも一人だった。
一人でこの世界に生を受けて、
一人でこの世界に生きて、
きっと、一人で死んでいくのだろう。
誰にも顧みられることもなく、誰からも必要とされず、
そして、誰も見ることなく。
そんな思いを抱き
ながら、デルタは、帝都で暮らしている。
どんなに帝都が賑やかでも、それでも、そこにデルタがいていいとは思ってはくれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 12:35:48
288864文字
会話率:53%
白猫の「ちー」は飼い主の「結月ちゃん」こと石井結月と暮らしている。そんな結月ちゃんに彼氏ができたけれど……ーー。
※動物虐待に関する描写があります
最終更新:2025-03-13 00:00:00
1114文字
会話率:29%
マナと呼ばれる新エネルギーがもたらされた世界。
技術はブレイクスルーを果たし、宇宙にはアイランドと呼ばれる人工の大地に多くの人類が暮らしている。
そんな世界で人型起動兵器、マナフレームを操るテストパイロットの兄とメカニックの妹が懸命に日々を
生きる中である日一人の少女と出会ったことで二人は運命の輪に飲み込まれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 00:00:00
96232文字
会話率:42%
この世界の歴史書では永久に語られる事のない魔女の話。
世間一般的に異教とされる、魔神・オズワルドの教えを信仰し、魔女の身に堕ちた三人の乙女・エリーザ、ジャンヌ、レオナルドは、魔女狩りの追跡から命からがら逃げ延びた。今はケガレの森の奥の奥
で、屋敷を建てて息を潜めて暮らしている。
ある日、彼女達の神であるオズワルドが庭に現れ、生きた肉塊を手渡した。「これはおれの仔だ」と、そう言い残して、神は行方をくらました。 エリーザ達は、名前も無い不気味なその肉の仔を育てる事になるのだが──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 22:05:15
31781文字
会話率:47%
アメリアはラズベリー村の少女。
村の名と同じラズベリー色の髪を持っている。
両親が無くなり、祖母の下で薬師の仕事を手伝いながら細々と暮らしている。
そんなある日、祖母が亡くなった。
年齢的に仕方ない事だし、祖母本人も 「いつお迎えが来て
も可笑しくない」 と冗談ながらに言っていたので、アメリアも覚悟は出来ていた。
葬儀で涙を流すアメリアの下に、幼馴染のグレイがやって来た。
「いつか結婚しよう。それで俺と家族になろう」
そんな言葉を掛けられたアメリアは驚く。
いつもはアメリアを揶揄ってばかりいるグレイなのに、アメリアが本気で落ち込んでいる時は駆けつけてくれたからだ。
そんな優しさに触れアメリアはグレイとの未来を描くようになった。
いつか結婚しよう。
彼と幸せになろう。
そんな乙女らしい夢を持つアメリアの前、ブルーベリー色の瞳を持つ、オスカーという名のいけ好かない青年が王都からやって来たのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 10:41:19
50575文字
会話率:26%
平均寿命約40歳の獣人の国で43歳の葉月はどう生きるのか?
*「私、獣人の国でばあばになります!」を全年齢・方言なしで改稿しました。導入は一緒ですが、違うお話になりましたので、題名を変更しました。「私、獣人の国でばあばになります!」と比べて
お楽しみ下さい。
【あらすじ】
松尾葉月(43歳)は、陰キャでコミュ障のため、結婚も就職もアルバイトも経験がない。現在は亡き両親の跡を継ぎ、小規模な農業を営みながら、妹の弥生(41歳)とその双子の子供たちと共に古民家で暮らしている。
葉月はお人よしで騙されやすく、様々な詐欺被害に遭ってきたため、家族や幼馴染から過保護にされている。
ある日、葉月は自分が家族にとってお荷物だと感じ、古い手鏡の中から現れた女神に「誰も知らない所に行きたい」と願う。すると、剣と魔法のファンタジー世界に転移し、獣人の国に保護された。しかし、その国では平均寿命が約40歳で、葉月は老い先短い老人とみなされる。
役立たずとされ追い出された葉月は、ムキムキマッチョの獣人に助けられるが、日本からの転移者とわかると森に置き去りにされる。葉月は自分の居場所を探し、誰かに必要とされ愛されることを願いながら、獣人の国での新たな生活を始める。
※他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 19:45:14
239554文字
会話率:49%
鷹架錠次は引退をした元私立探偵だ。
彼はいま、息子夫婦と孫の夏音とともに暮らしている。
近所には元刑事の冴場大全も住んでいる。二人は現役時代からのつきあいだ。
錠次が引退をした理由は、認知機能が低下して探偵稼業に支障をきたすように
なったからだった。
錠次はある日、信じられない光景を目にする。
四十年前に謎の失踪を遂げた恋人のエリカを目撃したのだ。
エリカは当時と変わらない若い容姿を保っていた。ありえない光景に錠次は「とうとう幻覚を見るようになったか」と認知能力の衰えを嘆く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 20:04:02
88460文字
会話率:53%
孤児院で暮らしていた少女リディア。ひょんなことから、伯爵夫人の病気を癒すことになり、今では妹のソフィアとお屋敷で暮らしている。パンケーキが大好きなリディア。パンケーキの味が落ちたことから料理人の不調に気づき、なんとかしようと奮闘する。使用人
や家族たちを癒しているうちに、なぜだか王国を揺るがす醜聞に巻き込まれ──。
ウサギと妹とパンケーキが大好きで、ちょっぴりマッドサイエンティストな少女リディアが巻き起こす、異世界医療ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 16:26:33
53221文字
会話率:57%
高校生の美和は、父(高範)と母(しのぶ)と妹(佳代)の四人で暮らしている。母親が、若い愛人が運転する車で交通事故にあったと知る。1か月前、美和は母親から、高範は本当の父親ではないと聞かされていた。美和は尻軽でおろかな母親より、お人よしの父親
が好きだった。もしこの事故が原因で両親が離婚したら、美和は血のつながらない父と別れて、あばずれな母親と暮らすことになるだろう。それは嫌だ、と思う美和がとった行動は……。
<登場人物>
笹倉高範・・・・・主人公
笹倉美和・・・・・高範の長女
笹倉佳代・・・・・高範の次女
笹倉しのぶ・・・・高範の妻
高木辰夫・・・・・しのぶの父親
村田勝也・・・・・しのぶの浮気相手
村田勝則・・・・・勝也の父親
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 10:28:33
5461文字
会話率:31%
主人公は、静かな島で妹と共に暮らしている。ある日、妹に誕生日プレゼントとして買ったぬいぐるみが、家の中から忽然と姿を消す。最初は気のせいかと思ったが、妹も「最初からそんなものはなかった」と言う始末。主人公は、確かにそのぬいぐるみを買ってあげ
たはずだと記憶を辿るが、周囲の人々はそれを覚えていない。
日常の中で次々と異変が起き、確かにあったはずのものが消えていくことに気づき始める。自分の記憶と現実のギャップに悩みながら、主人公は何かが不自然に変わり始めていることを感じ取るが、その理由は分からない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 00:00:08
693文字
会話率:19%
空に『天海』と呼ばれる海があり、当たり前のように異形の獣がいる世界。外界から隔たれているその島は、文明を形成し、武器を使う『人間』、『化け皮』を用いて獣になれる、原始的な暮らしをしている『人獣』、不思議な目で自然現象を操り、遊牧民のような
暮らしをする『人妖』の三つの種族が暮らしている。三つの種族は何度も、住む場所や考え方の違いから衝突し、その度に島の土を地に濡らしていた。
そして、今。厄介ごとを避ける人妖の不干渉の姿勢と、人間と人獣の不可侵の取り決めにより、その島は束の間の危うい均衡を保っていた。『落ち人』と呼ばれる波紋を与えられるまで。
海斗は海辺の田舎町で生まれ育った。歳は15歳。高校受験を控え、同い年の親友二人は夢を目指して田舎を出ることを決心する。引きこもりの兄がいる海斗は親に心配をかけないためにも、生まれ育った田舎で高校を探そうと思っていた。
海斗に夢はない。大好きだった空手への熱意も、大会で初戦敗退したことで薄れていた。残ったのは、自分だけが夢中になるものを見つけられないという空虚で些細な劣等感。自分がこれからどうしたいか、どうありたいかも分からなかった。
日々、ただ無為にどこにいきたいかも分からない高校に行くための受験勉強に勤しむ海斗の娯楽は、親友二人との時間と、流行りのライトノベルを読むこと。
夏休みのある日、海斗は親友二人と一緒に海へ行く。海斗はそこで、海が緑に光るのを目撃し、その海に飲まれてしまう。
気がつけば、海斗は異世界にいた。そこは、まるで、憧れたライトノベルの世界。困惑しながらも胸を躍らせる海斗だったが、やがて、回る歯車の中でその世界との向き合い方を問われることになっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 11:00:00
13543文字
会話率:49%
目が覚めた時、オレには親がおらずイタチ族の勇者として世界樹に預けられていた。
ここは”想いが力をもつ大地“ネズミ・イタチ・カエル・インコ・トカゲ・リスといった人間と話せる動物たちが”言葉ある種族“として暮らしている。
”勇者“の役割は、
魔力によって心を蝕まれ”魔王“となってしまった生き物から皆を守る事ではあるが、ここではそれ以前に自然そのものが脅威である。
例えば自分の顔くらいのスズメバチやバッタが集団で襲い掛かってきたり、精霊の戯れで命を落とす事もあれば、ナマズや鯉に一呑みにされかけることもままある。
特に猛禽類は恐ろしく、トンビや鷹は炎は吐けぬ物の、その巨体とするどい爪でドラゴンと縄張り争いをしている。
キツネやタヌキなどの肉食動物すらも自分たちの背丈より大きく、熊や猪といった大型獣はもはや巨人と同レベルの存在、陶器の巨人の頭がクマに引き裂かれ地面に転がっている事もある。
そんな不思議な少し危険な世界で、オレは人々を守る勇者となった、ゆえにオレは世界を変える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 12:20:42
10841文字
会話率:48%
小説家の青年・日向夏癸は、とある理由があって血の繋がらない少女・椎名茜と一緒に暮らしている。
茜は歳のわりに粗相が多いが、夏癸は保護者代わりとして彼女のことを大切に思っている。
二人の何気ない日常を描いた物語。
※おもらし、おねしょなどの
描写があるためR15に設定しております。お好きな方にお楽しみいただけたら幸いです。
この作品はpixiv、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 22:21:56
188296文字
会話率:43%
久しぶりに実家に帰ると、家の中が異世界になっていた。
リアルの世界では駄目だった家族、友人達はこの世界では大成功しており、楽しそうに暮らしている。
リアルの世界では平凡なサラリーマンだった俺は、なぜかこの世界の魔王となり、世界のバランスを
保つことに。
そして宿敵は冒険者である俺の父親、母親、友人達でやりにくい!!
とりあえず、少しだけここで生活してみることにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 10:46:22
1166文字
会話率:44%
高坂恭司26歳、僕はそんな透明人間とこっそり暮らしている。そんな僕のなんてことない生活がここに
キーワード:
最終更新:2025-02-07 20:00:00
1184文字
会話率:16%
兎雷は小学生の女の子。忙しい両親と祖父、受験生の兄・姉、怪我で愚痴っぽくなった祖母と一緒に暮らしている。口数少なく大人しい彼女はほったらかされ気味で、ほしいものも手にはいらず、鬱屈とした日々だった。
ある日の放課後、隣の席の有理という男
の子に、たまたまはまっているアニメのカードゲームをすすめられる。その上デッキをもらえた兎雷は、それから毎日対戦をするのだが、段々と「カード」に対する執着が酷くなっていって……。
©2025 弓良 十矢
夢を見たので
ルールが現実的じゃないのはわかってます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 14:57:58
16569文字
会話率:34%
ある雨の街角に、傷ついて地に横たわる小さき者をみつけた。私は護衛と馭者、私を監視する者に言う。
「この者を私の邸へ運びなさい。否やは聞かないわ」
護衛のダドリーは小さき者を抱えたまま馬車に乗り込む。私はそのまま座るように命じた。運転は監
視者と馭者がいれば十分だ。
馬車は再び酷い雨の中を走り出す。
私は確かに公爵家の娘だけれど、愛人と本邸に住まう父から嫌われて別の場所で暮らしている。本邸からかなり離れた森の中の家だ。
母はもうとっくに父に愛想を尽かし、離婚できないならと外国に渡っていた。愛する護衛騎士と一緒に、語学を学ぶ為だと言って。その彼との間に娘がいるらしいが公爵家では認知されていない。下手に騒げば全員いなくなることだけは理解しているらしい。
だから私のまわりには護衛1人と侍女1人、馭者1人、他に父が私に付けた執事と言う名の監視者が1人いる。
そして今日。
先ほど拾った小さき者を邸に入れた。
彼女の体は冷たく虫の息だ。
弱りきった痩せた体で雨に打たれていたのだ。
そうなるのも当然のこと。
護衛のダドリーは治療の心得があるから対応を任せた。
彼は妻である侍女マリアに濡れた体を拭かせ、着替えをさせた。小さき者は意識がなく脱力したままだったが、それをものともせず丁寧に身なりを整える。
ダドリーはその間に湯を沸かし、解熱剤と湯タンポを作っていた。薬草を潰した薬汁をガーゼで口に含ませる。飲み込めないから、舌で吸収させるだけだ。そして冷たい体を保温することに努めた。
あのままでは確実に命を落としていたはずの小さき者は、この日一命を取り留めたのだ。
今日のこの出会いが、2人の運命を変えていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 19:02:16
46907文字
会話率:28%
世界規模の気候変動や地震により人類滅亡に瀕した時、他の星からやってきた生物が荒れ果てた地球にドームを建設。選ばれた人間が暮らし始めたドーム内は安定が保たれ、それから二百年が経っていた。
十二歳のダイズはドームの指導者候補生として暮らしてい
る。だが学ぶにつれ、仲間たちとは違う感覚が芽生え、ドームそのものに違和感を覚え始める。ドームの外への憧れと恐れ、またドームのヒエラルキーにも不信を抱き始めたダイズに何が待ち受けているのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-27 16:00:00
140195文字
会話率:36%
あやかしに育てられた少々 美月 ノアは、様々なあやかし達と暮らしている。人間相手に人見知りを発動してしまうノアは学校生活に不安を抱えていた。そんな中、ナギ(あやかし)も一緒に学校に通うと言う。
一方、育ての親である志郎(あやかし)に言われ
、あやかしからの依頼を伝うことになる。
様々な出来事を通して成長していくノアの中学時代。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 21:27:02
6312文字
会話率:42%