貿易にて財を成した由緒正しき成金貴族ベルナール男爵家の第一子エマは、財産目当てで父エンゾーを籠絡した継母クララとその連れ子マノンとクロエに虐げられ下女のような生活を送り、いつしか『サンドリヨン(灰被り)』と呼ばれるようになっていた。
そんな
エマの唯一の拠り所は幼い頃過ごした実母との豪華で穏やかな生活の思い出と、父から贈られたピンクダイヤモンドのブローチだけ。
しかしそんなある日、遂には継母の手によってピンクダイヤモンドのブローチすら取り上げられてしまう。
悲しみのあまり屋敷を飛び出したエマは、泣きながら夜のペルルを彷徨い、ひょんな事から「アナタノ願イ事ヲ3ツ叶エマショウ」と書かれた羊皮紙の詰め込まれた小瓶を手に入れる。
あまりにも薄汚い小瓶とヨレヨレの羊皮紙を手にし自棄糞になったエマは「ピンクダウヤモンドのブローチを取り返して!」と叫ぶが、やはり何も起こらない現実に頭が冷え屋敷に戻るのだった。
しかし翌朝取り上げた張本人からブローチが返されたことで小瓶の力が本物であると悟るのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-07 12:00:00
23097文字
会話率:33%
魔女は、少し開いた扉から、しわだらけの手で小瓶を差し出しました。
「その小瓶に入っている薬をお前も飲み、お前の子に飲ますとお前の望みは叶う」っと言いました。
母親は、小瓶を受け取ると子供に飲ませて、自分も飲み干しました。
すると、めまいがし
て倒れてしまいました。
「おぎゃ、おぎゃ」っと言う声に母親が目を覚ましました。
そこには、見たこともない赤ちゃんが居ました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-21 10:07:00
4295文字
会話率:16%
世界は灼熱と砂に覆われていた。
いつ果てるとも知れぬ砂漠の時代。熱に追われ、熱に殺され死んでいく。
なのに心の熱はいつしか失なわれ、世界に抗う力をなくしていく。
誰も彼もが諦めて、空虚な冷獄に捕らわれる。
そんな折、世界に一つの噂が流れ、次
第に広がってゆく。
世界に残る最後の魔法が存在するという噂。
人々は知らない。そこに真実の一端が隠されていたことに。
それを巡り歴史の裏で、互いに争い続ける存在が確かにあるという事を。
世界が終わる。その意味を人々が知るその時に、真に何が起きるのか。
真実の残酷さに触れ、それでも人は、先へと進む意思を示す事ができるのか。
時が収束するその瞬間に、流す涙は真実か。
それぞれの章の主人公達が一同に会す時。
世界が見せる本当の道の先とはーーー。
別のサイトに載せている作品の、改訂版です。タイトルから改訂版を取りました。
以前別のサイトで、読者の方から頂いたイラストを⚫の部分に追加しました。
ありがとうございました。
(20140518 第一章修正しました。倍に増やしました。)
(20140619 第二章修正しました。倍じゃないけど増やしました。)
(読者の方から、もう少し改行を入れた方が読みやすいというコメントを頂きましたので、会話文と地の文の間に改行を入れる手直しをしていく所存です。よろしくお願い申し上げます。(20140825))折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-18 00:00:00
1032186文字
会話率:38%
人は誰も孤島である。
ジョン・ダンの詩のこの一節に、どれほど助けられてきたことだろう。
自分はたくさんの人々に助けられながら、その助けてくれた人たちを裏切り、傷つけながらもなんとかこうして生きてきた。
もはや自分はどこへも行くことができない
、その絶望が自分をしてタイプを走らしめた。
しかし、多くの名も知れぬ人たちの文章が自分の心を揺り動かし、そして人知れぬ涙を流した。
全ての出来事に絶望するには、もしかしたら早いのかもしれない。
砂漠に水を撒くように、全くかちのないように思えたその言葉さえ、誰かの心に届いているのかもしれない。
大好きな人たちが教えてくれたそのことが、自分自身の希望となってくれるのではないか。
自分のほおった小瓶がどこにたどり着いたか、それはわからない。
しかし、百万の小瓶が一つでも浜辺に打ち上げられるという奇跡が起こること、そこに自分自身の希望を見出したい。
全てに絶望するには早すぎる。
自分に希望を与えてくれた、すべてのユーザーに対する感謝の言葉である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-06 12:50:22
11098文字
会話率:13%
魔法の小瓶とふたりの兄妹の話。
最終更新:2015-03-19 21:20:08
5221文字
会話率:47%
瓶に詰めた短い言葉を集めて
手紙を書くんだ
届かぬ人には紙飛行機に
届く人には風に
言葉を乗せて贈りましょう。
短編小説集、詩集です。シリーズにするほどでもない小説や色んなジャンルの詩を詰めていきます
最終更新:2015-03-08 16:48:53
2417文字
会話率:51%
思い出を閉じ込めた小瓶をイメージしてつくった詩です。
最終更新:2015-01-09 08:57:42
259文字
会話率:0%
学校でなじむことのできないムジカとライナ。
短い冬が終わると二人ははなればなれになる。
ある日二人は森の中の大きな岩と小さな岩のあいだに、たからものを見つけます。
森の奥に住むひとりぼっちの小人、トトの小屋で、それはたいへん素敵なものだと
いうことがわかりました。
しかし、短かった冬が過ぎ、ついにその日をむかえてしまいます。
小さな集落の中、大人たちの中で必死に生きる、二人の子供のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-27 11:05:14
14959文字
会話率:27%
こんにちは。勇者の召喚に手間取るそうなので少しの時間稼ぎにと神様に異世界に飛ばされました。行きたくなかったのですが、どんな種類のどんな納豆でも無限にだせるという藁袋とどんな調味料でも出せるという小瓶を貰えるとのことなので快諾して異世界に出
かけます。 異世界に着いたら村を防衛線にして勇者が来るまで頑張りたいと思います。む?貧困に喘ぐ村人、栄養不足の子供たち…なるほど。納豆の出番のようですね。敵の魔族が凄い数で襲来…なるほど。納豆と僕の出番のようですね。早く勇者が来て僕の役目が終わるのを祈るばかりです…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-02 15:21:35
12333文字
会話率:34%
――ある旅芸人が、物語る。
鍛冶屋の少年アーサーと不思議な力を持つという少女フィオナ。二人は同じ孤児院で育った幼馴染だった。別々に引き取られてから五年後の建国祭の日、二人は再会したのだが、祭の最中に彼女がさらわれてしまう。
アーサーは彼女
を取り返すべく、記憶を対価に小瓶の魔物(ジンニー)と契約し、友人となった物語を歌うリュート弾きの少年リッシュとともに旅に出る――
※ありがちな児童書的冒険ファンタジーです。
※昔書いた物を発掘。拙いですが暇つぶし程度に使っていただければ。
※完結済みになっていますが、随時ひっそりといじって訂正していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-30 01:10:06
45426文字
会話率:46%
ぼくの祖父は将棋をしています。でも、相手は目の前にいません。立派な将棋盤はつねに広い和室にぽつんとあって、駒もほとんど動きません。動くときは、夕立が降った後。庭に小魚の刺さった矢が立っている日。それを見つけたら、ぼくは祖父に届けます。矢は
、深海からの手紙。返事は、小瓶に詰めて海に投じます。そんなやりとりの、ゆっくりとした対局。やがて祖父が亡くなりました。ぼくの父は早くに亡くなっているので、ぼくが対局を受け継ぐことに——。
他サイトに「瀬川潮♭」名義で発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-12 09:45:39
994文字
会話率:29%
人の記憶を小瓶に詰めるお仕事をする、憶屋見習いのアシャの一日。
キーワード:
最終更新:2013-08-30 08:05:40
3974文字
会話率:31%
久々に帰ってきたら、星があまりにも美しかったので、遊んでもらいました。
最終更新:2013-08-05 10:18:36
748文字
会話率:0%
海に浸かり、虚ろな瞳で小瓶を見つめる一人の女。小瓶には小さな人の姿があった──
**”字書きさん・絵描きさん協作企画「いろは」”http://panorama-2.lix.jp/iroha/参加作。REONAさまのイラストを元にしています
。**折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-27 07:42:50
1907文字
会話率:7%
「イメージに合わせて作ってみました」
大好きなあの子から渡された小瓶の中で煌めくのは、香水。
光に透かし、鼻腔をくすぐる香りに思い浮かんだのは――。
(過去に香水小説大賞に投稿したもの)
最終更新:2012-12-01 20:24:28
618文字
会話率:0%
小学生4年生の沙里が好きな人は高校生!!少しでも大きくなりたい沙里はある時、魔法の小瓶を手にして…
キーワード:
最終更新:2012-10-25 14:56:46
2482文字
会話率:34%
ある組織が深海で見つけた謎の小瓶と石盤。
それを引き上げたことが、“いつもと同じ日常”を終わらせることになるなんて、世界の誰もが分かってなかった……。
キーワード:
最終更新:2012-06-08 22:41:40
224文字
会話率:0%
中古ショップの片隅にあったブリザード入りの小瓶。それを、俺はよく知っていた。
最終更新:2011-07-16 19:12:06
2871文字
会話率:27%
小さなビンを見つけた子どもの話。
最終更新:2011-01-12 23:24:03
1627文字
会話率:2%
恋人達の片方だけが中身の見える小瓶が売られている。
売っている男は言う。昔、とある女から愛されすぎたことがあってね、と。
必ず恋人達のどちらかしか中身の見えない小瓶、もしもふたりとも見えてしまったとしたら、それは恐ろしいことになる。
最終更新:2010-12-06 10:05:34
4940文字
会話率:42%