貧乏苦学生・佐々誠也には、奇妙なうわさが付きまとっていた。そんな彼に、尊敬する先輩の彼女から、部屋を荒らす幽霊を退治して欲しいという依頼が舞い込む。ところ変わって、由比家の芹華と美蕾はTVのニュース番組で、美蕾が行方不明だという報道に混乱し
ていた。美蕾はここにいるというのに、一体、何が起きているのか? なんちゃってホラーで、ほんのりシリアスなコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-11 14:16:24
55950文字
会話率:30%
ステファナは、貧しい国のお姫様。この国の女の子たちの結婚は早く、ステファナは十五歳だというのに、お見合いをしなければならない。しかも見合い相手は、倍の年上のおじ様たちばかり。ステファナの理想は本で読んだ「白馬の王子様」。田舎のお姫様は考える
。そんな王子様なんて現れるのかしら・・・試行錯誤しながら大人になっていくお姫様の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-28 17:22:07
69145文字
会話率:23%
※リライト版を個人サイトに掲載しています。→http://hokorijou.web.fc2.com/longs/gudashu/gudasuhu.html
この世はいわば一枚の紙だ。「表」と「裏」がある。それらは互いに密接に繋がっている
というのに、向き合うこともできない。これはその「裏」に浸った少年の、ぐだぐだとした物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-05 03:00:00
95051文字
会話率:23%
それは中二の夏・・・。来年度には高校入試を迎える僕ら仲良し6人組は、今年が自由に過せる最後の夏休みだと考え、山間にある民宿に四泊五日の予定で宿泊するという計画を立てた。その民宿はメンバーのひとりである将太の伯父さんが経営しているもので、何か
と心配する両親をどうにか説得して、夏休みに入って最初の日曜日に出発したのである。そして、あの事件は起こった。密室状態の部屋から水着が消失したのだ。その謎が解明されないというのに、次なる謎の事件が発生した僕らは混乱を来たすことになる。だが、それが終わりではなかった。更なる事件が発生することとなり、果たして僕らはその謎を解明できるのだろうか? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-18 22:17:59
27547文字
会話率:39%
友人いわく、俺たちは『偽物カップル』らしい。
俺たちは幼馴染で、高校入学当時から交際を始めても関係にたった一つの変化さえ見つけ出せない状態にあった。いつものごとく淡白で、普段通りに平坦な俺たち。変化がないことに青春真っ盛りの俺たちが耐え
られるはずがないというのに、それでも俺たちは微妙な距離感を保ち続けてカップルを継続していた。
何かアクションを起こしても『幼馴染』という枠内に収められてしまう俺たちは『カップル』という幻想を求めていただけなのかもしれない。幻想をその手で掴んでしまった瞬間に、なんだか違和感を覚えてしまったのかもな。文字通り、幻滅ってやつだ。
まあそれでも俺たちは幼馴染でカップルだ。変わりはない。
これはそんな俺たちの、偽物カップルの物語。
不器用で素直じゃない、俺と彼女のお話だ。
本物に昇華しなくてもいい。偽物でも俺たちが今まで通りなら、幼馴染のカップルとしていれるのならな。
お前だってそうだろう?
なあ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-17 23:57:40
45098文字
会話率:32%
来栖(きすみ)天羅(てんら)は頭を抱えていた。約二年前に周囲にも明かさず、突然日本を飛び出し、英国は倫敦(ロンドン)、亡き父の旧友であり、マエストロとあだ名される師の元で修業に明け暮れた。月日は流れ、日本への帰国が決まった直後、修行から解放
され、やっとあの頃の愚かさが呼び起こされる。
「あんたなんか……」
まだまだ青春の暇つぶしとはいえ、真剣に想っていた人に振られるどころから、絶交状態で泣く泣く日本を飛び出したことを。仲直りの仕方は師の妻から教えられた現物主義(プレゼント)。しかし、目的のものは高価で限定品で見つかるはずもない。ついでに帰国直前だというのに、何やら急を要する依頼が舞いこむ。『夜会』という大きなくくりの中に属するがゆえに、日本への帰国は遅れに遅れそうな様子である。
一方、馴染みの『貴族』の相方と、手伝いをしてくれる樞(くるる)師一家の友人(一応元想い人)が帰りを待つ故郷の街でも夜会に属する人々が何やら催そうと画策し始めた。季節は桃の節句。夜の雛祭りは今年も行われようとしているのだが……。
怪盗とは盗みをおかす者とあるが、そうとは限らない。怪人という言葉もある。おかしなことをする連中であるが、言葉のくくりは同じようなものだ。事をより騒がしくするための役割をいつしか貴族が演じだし、それが怪盗怪人となった事象の流れもあるだろう。ようは暇潰しだが、今ではそれを生業とする『貴族』や『怪盗・怪人』などなどが『夜会』という世界で、楽しみあい、泣き笑いあい、そして、時に争いあう。主に生死をかけるのは『怪人・怪盗』だが。
しかし、今回は前哨戦。それ以前に来栖天羅は自分の正体をはっきりさせる必要に迫られることになる。
なぜなら来栖天羅は首猟り尋鬼(くびかりじんき)――名のある怪盗なのだから、正体不明であるがゆえに、自分の正体を確かなものにするには、ただ帰国して故郷に足を踏み入れるだけではいかなくなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-15 15:45:50
21973文字
会話率:38%
日曜日だというのに、いつもの出勤時間より早く家を出た。師走に入ってさすがに寒くなってきた。僕は、長年愛用して擦り切れだらけになった革のジャンパーを着込み、足早に駅へ向かった。……そしてそこから、十二年前、二十歳前に死んだ友人の死の謎を探る旅
の回想へと誘われ……
【初出】『日&月』第三号・1997 春(平成9年3月発行)
【再録】『西向の山』平成14(2002)年4月6日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-05 22:30:31
44102文字
会話率:48%
時は数世紀後。
ただでさえ互いに会ったばかりだというのに、無法地帯と化した"アジア"で起きたとある小さな事件から関係が歪んでしまった兄弟。
負い目を感じる兄と、すれ違う心から兄を傷つけてしまう弟。
二人の関係は無事修復さ
れるだろうか…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-08 14:16:17
630文字
会話率:10%
最低の恋をした。
不実で、自分勝手な彼に振りまわされるばかりの恋。忘れられない恋となった。
あれから五年がたつというのに、思い出せば未だに胸を突き刺す。それが、ただの不快感であれば良かったのに。
会社からの帰り道、すれ違いざまに振り返った先
に、五年前別れた彼がいた。再会した彼は、別人のように穏やかで優しい、誠実そうな男へと変わっていた。
だまされない。もう、私に関わらないで――……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-13 16:58:25
40560文字
会話率:19%
暖かなある春の日。僕は桜の木上で自虐的に笑う。桜が咲く季節だというのに、僕の心は冷たい氷に覆われた真冬だった。―――――僕の春は何処へと消滅してしまったのだろうか。僕が消えて無くなるまで来ないと考える春を僕は悲しく思う。しかし、ひ弱な僕には
何も出来ず、ただ時間が毎日過ぎるのを、悲しげに見るのみだった。これは、一匹ののらねこの物語――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-24 22:19:46
11762文字
会話率:14%
地名が料理名、人名が動物名。
色々と突っ込み所のある固有名詞に、人々達。
魔王が出現したというのに、肝心の勇者がなんだか投げやり。
彼等の旅は始まる?それとも華麗にスルー?
最終更新:2010-11-28 11:57:49
1987文字
会話率:38%
馬鹿な男が、馬鹿な戦いに挑む!
愛する彼女にプロポーズをするため、借金をしてまで婚約指輪を買った主人公。
ローンの返済期日がもう間もなくだというのに、困ったことにお金がない!
そこで主人公はある場所へと向かった。
果たして主人公のプロポ
ーズ作戦はどうなるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-09 14:41:40
6669文字
会話率:31%
総合PV100万突破!! 総合ユニーク9万突破!! 読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます!!
魔法というファンタジーが当たり前のように存在するようになって既に五年。産まれたての赤ん坊だって癇癪を起して、微弱ながらも魔法を
使えるというのに、俺こと藤堂竜也はこの世でたった一人、魔法が使えない落ちこぼれ。そんな俺でも人並の幸せを追い求めることは罪じゃないはずだよな?それなのに・・・俺が受験した天満南高校の合格発表を見に行くと、「君は不合格だ」と、校長先生直々に宣告されました。あれ?俺、何か悪いことしましたか?そんなとき、今までお目にかかったこともない美女が、強面の筋骨隆々とした男を連れて俺の下へとやってきた。彼女は俺の手を取りこう言った。「さあ~、お姉さんと一緒に行きまちょうね~」行き先は、魔法を教えていることで超有名である陵聖学園。世界でも三校しか存在しない、魔法を専門的に教える学校に、魔法を扱えない俺みたいな落ちこぼれがどうして入学出来るんだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-07-06 20:57:38
127133文字
会話率:45%
駆け出しアイドル・寿々菜とトップアイドル・和彦の迷コンビ探偵シリーズ第3弾!
京都へやってきた寿々菜たち一行。
せっかくの慰安旅行だというのに、寿々菜は自ら事件に飛び込んだ!消えた名画は一体どこへ行ったのか・・・?
最終更新:2010-06-29 20:00:00
26130文字
会話率:30%
私の家の近所には、悪魔が住んでいる。とてもかわいらしい悪魔だ。その悪魔に近づいては私の身に危険が迫るというのに――それは重々承知しているというのに、私は何故か悪魔の元に足を運ばずにはいられない。
とあるのほほんとした日常の小話です。
最終更新:2010-04-05 00:12:13
988文字
会話率:12%
※漫才に付き合っている暇がない方は、最後辺りだけをお読みください。
「あらすじよ! ここに作品のおおまかな流れを書くの!」――豆崎はのんは誇らしげな表情で言い放った。
「あらすじであらすじの説明をしてんじゃねえ!」――海部春賀は本気でツッ
コんだ。それもそのはず、この某サイトでの小説たちは大体が「あらすじは短く、簡潔に!」みたいな暗黙の了解事項を持っているので、彼もそんな短カッコイイあらすじを目指していたというのに、あららこの説明だけですごい文字数使っちゃっておりますわ。
「この作品は、そうね……。ある日超能力に目覚めたヒロインが、へっぽこ主人公を連れて世界征服を企む魔王に戦いを挑むという、世界を巻き込んだ壮絶なファンタジーしょうせ」
「何一つ本編を沿ってねえ! まずジャンルから違う!」
「ええ~。じゃ、ジャンル変える。ある日、事故で家族を失い、帰る家もなく街を彷徨っている主人公に超良い人なヒロインが手を差し伸べ、自分の屋敷に招待する。だけど、その屋敷は巷では幽霊屋敷と呼ばれている場所で――」
「長っ! しかもジャンルなに!? 幽霊屋敷である必要性ある!?」
「ストーリー性がないじゃない! そんなんじゃ読者が引き寄せられないわよ!」
「未だに本編のどこにも触れられてないんだけどな! つうか聞いてたら主人公たる俺のポジション可哀想過ぎねえ!?」
「出ているだけで、幸せじゃない」
「当初、存在していなかったようです、俺!」
「ってえ! もうこんなにも文字数ムダ使いしちゃったじゃないの!」
「あれえ!? 俺の所為!?」
「もう! こんなのちゃっと片付けちゃうよ!
『この物語は、フィクションです』
以上! あらすじ終わり!」
「もはやあらすじでもねえし……」
豆崎が去った後、取り残された海部は独り言のように、前々から考えていた本物の「あらすじ」を語っていた。
「『この世界には、二種類の人間がいる。
片方は世界に回される者、もう片方は、世界を回す者。
この区別だけで世界を見ることができるなら、前者なんて御免。
人間逆撫で上等チビ高校生。もとい豆崎はのんはそう思ったのだ。
これは、そんな彼女が愉快な野郎共と織り成す、超ドタバタ青春コメディーの一篇……』
……。今さらだけど、俺出てきてないじゃん、これ。
……あ、涙ってしょっぱい」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-01-08 23:27:18
20099文字
会話率:63%
小学6年の夏休み。俺、太壱は、小学校生活最後の夏休み過ごすため、狐嘉村(こよみむら)にある母方のばあちゃんの家を訪れる。けれど、久しぶりに孫に会えたというのに、ばあちゃんの様子がおかしい…。「狐の嫁入り」のあったこの村で、異形と友達、神様ま
でを巻き込んだ俺の夏休みが、今、始まろうとしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-08 14:04:36
9194文字
会話率:30%
トナカイのエルンは、風邪をひいたミスター・サンタのことが心配でしかたありません。明日はクリスマスだというのに、プレゼントのことも気になります。エルンと、サンタ。そして森の動物たちとのふれあいをほのぼのと描きます。
最終更新:2008-12-25 12:07:36
10190文字
会話率:34%
2003年の就職氷河期真っ只中。最後に受けた小さな町工場で、僕はようやく就職先を確保した。大学を出たというのに、就職できたのは半分程度。悲惨な状況の中、なんとか掴んだ就職は、果たして正しい選択だったのか。僕は就職からしばらくして、考えるよう
になった。現実という魔物に追い詰められて、最後に引いたのは貧乏くじ。それに気づいたところで、何かできるわけでもなく。僕が歩んでいく道は、将来へつながっているのか、自問自答する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-07 20:08:12
6330文字
会話率:4%
たまに、自分の中で訳の分からぬ感情が渦巻くことはないですか?ただ、みんなはそれを制御しながら生きている、だというのに、制御できなかった人間が、ここに、一人――。
最終更新:2008-08-14 23:30:08
2153文字
会話率:6%