「アイツのせいで悪役令嬢って言われてる」、「続! アイツのせいで悪役令嬢って言われてる」の連載版でお送りします。
1話~3話は完結済の上記2作と同じお話しです。前作たちをお読みの方は、飛ばして下さっても宜しいかと思います。
ヴィヴィエッ
トは婚約者の不貞を第二王子のエレンツィード殿下から知らされます。なんと、男爵令嬢が原因で婚約破棄されるというではありませんか。大人しく婚約破棄なんてされません。自分をコケにした人を許すまじ。ということで、余計なおせっかいをしたエレンツィード殿下を巻き込んで憂さ晴らしをします。
そして、5歳の時から12年も拗らせた王子は、初恋の少女を何とか手に入れようと画策します。
似た者同士の悪役令嬢と、腹黒殿下のハッピー(?)学園ライフが始まります!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 12:02:22
118665文字
会話率:41%
奴が来た。大したことでもないかもしれないが、わざわざ関西の方からはるばる俺の家まで従妹が来やがった。しかもそいつはただいま家出中で俺の家に泊めてほしいとか言いだす始末。更に俺の従妹と彼女は面識がなかったために、話はどんどんこじれる一方。泊
めてほしいと言う従妹に猛反対の彼女。冷戦みたいな口論を続けるうちに事態は思わぬ方向へ行くし、俺と彼女の夏休みは妨害されるし、なんだか色々災難だ。
SOS。誰か俺を助けてくれ。どうか、どうか俺に平穏でのどかな夏休みを……。あ、それから維月を夏祭りに誘おうと思っているんだが、それまでに宿題終わるかなあ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-06 21:18:13
52928文字
会話率:45%
友人いわく、俺たちは『偽物カップル』らしい。
俺たちは幼馴染で、高校入学当時から交際を始めても関係にたった一つの変化さえ見つけ出せない状態にあった。いつものごとく淡白で、普段通りに平坦な俺たち。変化がないことに青春真っ盛りの俺たちが耐え
られるはずがないというのに、それでも俺たちは微妙な距離感を保ち続けてカップルを継続していた。
何かアクションを起こしても『幼馴染』という枠内に収められてしまう俺たちは『カップル』という幻想を求めていただけなのかもしれない。幻想をその手で掴んでしまった瞬間に、なんだか違和感を覚えてしまったのかもな。文字通り、幻滅ってやつだ。
まあそれでも俺たちは幼馴染でカップルだ。変わりはない。
これはそんな俺たちの、偽物カップルの物語。
不器用で素直じゃない、俺と彼女のお話だ。
本物に昇華しなくてもいい。偽物でも俺たちが今まで通りなら、幼馴染のカップルとしていれるのならな。
お前だってそうだろう?
なあ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-17 23:57:40
45098文字
会話率:32%