「もしもその再会を運命と呼ぶのなら、やっぱり僕は少しだけ悲しい。それは僕が何よりも望んでいなかったものだから」
八月の最終日、午前五時。花火セットの入ったレジ袋を片手にもった小高葵の前に彼女は現れた。五年前の夏、小学校の教室で「小説家にな
ってね」と約束を交わした彼女。名を星和香那と言った。
「ロストデイ」、八月三十一日が失われた世界で彼女はその正体を突き止めようとし、同時に葵と交わした約束を果たそうともしていた。約束は守られるものだから。星の光のように眩しい彼女は、どこまでも正しく在ろうとしていたから。
葵にとっては彼女の全てが絶望だった。自分はもう約束なんてどうでもよくて、小説を書くつもりだって無かったのに。彼女の存在が葵の全てを否定する。なのに、その光は歩みを止める事を知らずに彼の手を引こうとする。
葵が小説を止めた理由、ロストデイの正体、そして二人の前に現れる「女神様」という小さな女の子の存在。和香那は真っ直ぐに、全てに立ち向かおうとする。
そして五年後の夏、二人にとって残酷な真実が突き付けられたその時、世界の全てがひっくり返るのだった。
何もかもが反転した世界で、和香那はそれでも星のように光っていられるのか。葵は彼女の隣にいられるのか。
一番星のように遠い君へ捧ぐ、一編の小説なんかじゃ足りないくらいの、永遠のように長い告白を言葉にした物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 21:33:38
129378文字
会話率:59%
私の名前は鈴木花。
自分の名前がなぜ花か?
そんなこと、知らなくても不便はなかった。誰にも聞かれなかったし、自分も興味がなかったから。でも、小学校6年生のある日、必要に迫られてしまったのだ。
名前の由来を。
最終更新:2025-06-24 20:36:35
3148文字
会話率:31%
知ったかぶりのネズミが小学校で飼われているウサギの所にやってきて他愛もない会話をします。
さてどんな会話を交わすのでしょうか?
連載ものです。
ほのぼのした時間をお過ごしください。
最終更新:2025-06-24 13:49:28
29386文字
会話率:76%
カクヨムで、エッセイ執筆プチ嵌り中だった時に思い起こした、小学生の頃の思い出です。
最初、『ミーハー根性で、生きてます!』のタイトルで、高校生編の唐揚げ話とセットにしていました。
ミーハーの捉え方って、結構難しい。
ミーハーの語源は、
色々ある。だけど、誰がそんなの決めたのか。
死語も同然になってる単語なら、自分好みに使っていいよね。
そう思って使っている「ミーハー」は、夏休みに一人で校内探検をして遊んだ事が、始まりだと思います。
低学年の頃は、親戚の先生に預けられて、朝から晩まで小学校で過ごしていました。
きっと、その時の楽しい思い出が、今の自分を作っているのだと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 10:28:53
5448文字
会話率:6%
人間の記憶を食べる、保持《ほじ》妖怪の話です。
妖怪の子供たちが、下界(人間界)実習に行って、色んな騒動に巻き込まれる話です。
連載中の『お盆の森』の主人公ことりの両親(大妖怪 輝龍《きりゅう》と爝火《しゃっか》)が登場しています。
また、『無敵怪盗』の主役キャラ達は、もともと浮雲に住む保持妖怪たちだったので、三羽と四羽、この双子以外の、一羽《かずは》~十羽《とわ》の姉妹・兄弟もいます。
この物語は、二十年前に、タイトル名、『― 浄土発 ― 浮雲《うきぐも》九十九番地』で、モーニングだったと思うのですが、応募して落選。
そのままにしていたのを、知人の小学校教諭(もう退職されています)に、「面白いから出してみ」と言われたので、載せました。
完成していた並びでいうと、
浮雲《うきぐも》九十九番地→→お盆の森→→無敵怪盗
だったので、この三作品を上手くまとめてみようかな~と考え中です。
小学生たちが主人公ですが、若い時に書いたので、大人たちの恋愛物語も、気持ち程度、入っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:18:41
79251文字
会話率:42%
タイトルは、何十年も前に、小学校の図書室で見つけた、外国の児童文学の後書きにあった言葉です。
外国の児童文学作品は、主人公と血の繋がりのある人物、又は大切な人たちが、必ず死んでいるのだと。
死を身近なテーマとして捉え、両親が死ぬこと、又
は既に死んでいるという設定を、臆する事無く、表現していると。
死を恐怖として捉えるのではなく、人生の一部として受け入れる主人公たちの姿が書かれているのだと。
この言葉は、十歳の心に深く残りました。
きっと、これが、死をテーマにした児童向け作品を書く理由に繋がっているのだと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 23:41:21
1215文字
会話率:0%
小学校六年生のN君は国語の授業が苦手だった。読み間違えると、周りの反応を気にしすぎてしまう。ところが、そんなN君がまた国語の授業で朗読しようとしたとき、不思議なことが起こる。自分の体が誰かに操られているようになり、朗読を上手く進められるよう
になったのだ。なぜそんなことが起こったのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 19:00:00
3459文字
会話率:17%
小学校教師のHは校外の田舎町に転任してきた。都市部では考えられない環境に包まれる中、とある業務外作業を担当することになった。それは「落とし物保管庫」にある、昔から保管し続けている「忘れ物」を整理する仕事なのだが、進めていく中で不思議な現象に
遭遇する…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 19:00:00
3272文字
会話率:21%
ぼくの名前は山野ポン太郎。
この春小学三年生になった。
ぼくは普通のタヌキで普通に人間に化けて小学校に通っている。
これは、そんな普通のタヌキの物語である。
最終更新:2025-06-22 14:20:24
74220文字
会話率:39%
小学校で習う角度について、「もしも角度がなかったらどうなるの?」との疑問から、ChatGPTとのハイブリッド制作による物語。
いろんな角度を使ってできたカクカク王国に、何でもマッスグにしたいマッスグ団が現れた!
直角・鋭角・鈍角・平角・周
角をそれぞれあらわす5人のヒーロー
角度戦隊カクドファイブがマッスグ団に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-22 07:45:07
960文字
会話率:40%
自称女たらし田中誠一。
やつは一応俺、刈米宗助の友人ではあるのだがまあひどいやつで。
これは小学校の頃の修学旅行の話なんだが
女子のパンツを覗こうとしてたら飯盒のごはんを焦がしちまったとか
言ってみたり、はたまたマイムマイムを踊っている最中
その異様な
雰囲気に流されて女の子をハグしてみたり(そのあと先生に怒られて泣きべそかいてたがな!へっ、ざまあないぜ!)ととにかくおかしなやつなんだ
で、そんなおかしなやつととうとう高校を共にしていった俺なのだが
はたしてやつは彼女を作ることができるだろうか。
これはそんな愚者の抵抗を描く物語である
P.S. まあ俺は彼女とか余裕のよっちゃんwなんですけどねw
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 04:36:49
104053文字
会話率:29%
妻と子供3人を抱える海地陽(かいち・あきら)は、小学校のPTA会長を拝命して既に4年目。ようやく会長の職責にも慣れてきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
などとのんびり構えていたら、突然の保護者間トラブル(強)。
さらに原因不明の異
世界転移に巻き込まれ、混乱のまま異世界でもPTA会長に任じられる。
なぜ異世界にPTAが?
いや、それより早く日本に戻らなければ。
でもこの世界にも家族がいて、学校には子ども達もいる。
俺はどうしたらいいんだ。
――え、家族もこっちに来るんですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 22:23:35
69948文字
会話率:39%
小学校6年生までは有名子役の俺、しかし、中学受験のため芸能界を引退することにした。中学受験は成功し合格した無事、私立星霧(ほしぎり)中学校では自分の正体がバレないように陰キャとして生活していた。
その後、高校受験も成功し無事に私立鳳翔(ほ
うしょう)学園高等学校に合格することができ、中学3年でいるのもあと2ヶ月ほどしかないときに国内大手企業に務める父親(ちょっとした金持ち)が新しくできた海外支社への転勤することになり、母親もついて行くことになった。そんな俺が親からの仕送りに頼らないで生きられるように芸能界に復帰することを決めた。芸能界に復帰してから2週間ほどたったとき、隣の一軒家に恋心を寄せている幼馴染が引っ越してきた!!!
いったいこれからどんなことが起きるのだろか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 14:39:27
5430文字
会話率:66%
ある街に住んでいる「にた」なんとなく「たのしそうだから」と、どこかにある田舎町に住んだ。住んだそこで毎日面白い町が始まります。
いっぽうある田舎町にある小学校のあるクラスである男の子も楽しい学校生活がはじまります。
キーワード:
最終更新:2025-06-21 09:58:10
9494文字
会話率:42%
これはフィクションである。
暴力と権力について小学校生活を紐付いてかんがえる作品だ。
これはフィクションである。
最終更新:2025-05-12 22:09:00
2210文字
会話率:52%
このボクが新体操少女に!?
目が覚めたら、そこは10年前。しかも、ボクが女の子として生まれた世界だった――
正愛学院高校特進科で受験勉強に明け暮れる日々を送っていた、御手洗 稔(みたらい みのる)。
成績不振、受験へのストレスで心身疲
れ果てていた稔(みのる)は、みかねた正愛学院高校教師かつ新体操部顧問の三日月知代の不思議な力で稔(みのる)から美乃理(みのり)へと転生する。
しかも、転生先は10年前。
稔は時空を超え、小学一年生の女子児童・美乃理(みのり)となって、一度は卒業したかつての小学校に、再び通うことに。
同じクラスメイトたちではあるが、女子児童となった美乃理(みのり)は、女子の忍やさやかと仲良くなったり、かつて親しかった男子とは喧嘩をしたりと、稔とは全く違った学校生活を送ることとなる。
女子としての生活に戸惑ったり失敗したりしつつも、新しい日々を送る美乃理。
だが、転生前、美乃理は三日月と約束をしていた。
「女子になったら、正愛学院の女子新体操部に入る」と。
そして美乃理(みのり)は、三日月先生との約束を果たすため、勉強にうるさい母と、無関心な父に新体操をやることを告白する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 11:00:00
389127文字
会話率:30%
ダービーシリーズ第3弾
日本畜産大学附属小学校 ハチャメチャ運動会
教頭先生のガイドで皆様をカオス運動会へとご招待いたします。
最終更新:2025-06-19 17:54:25
10036文字
会話率:31%
ダービーシリーズ第2弾
日本畜産大学附属小学校5年3組の遠足ドタバタコメディ開幕。
遠足は無限のエンターテイメント!
キーワード:
最終更新:2025-06-19 17:08:18
6188文字
会話率:54%
ダービーシリーズ第一弾
京都競馬場近くにある、馬場共運国際病院を舞台に起こるハチャメチャコメディ
近くに日本畜産大学附属小学校もあり、ダービーシリーズではこの小学校も次作登場予定。
※ダービーシリーズは非常にくだらない作品です。
セン
シティブな内容もあるのでお食事中はご覧にならないように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 19:38:50
5872文字
会話率:46%
小学5年生の衿花と、たぬきのボン・ヌッコがマアルの国を旅するお話です。小学校の裏側(異世界)にあるマアルの国は、時代の趨勢により、このままでは消えてしまいそうです。マアルの国の住人には、このまま消えて欲しい派と、消えて欲しくない派がおり、長
く対立が続いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 12:59:28
4212文字
会話率:7%
明治生まれの千代は師範学校を卒業して小学校で働いていたが、親の勧めで結婚する事になった。10人の子供を育てた愛の物語
キーワード:
最終更新:2025-06-18 21:15:43
6933文字
会話率:22%
樅木霊のエッセイ。自閉症の僕が見ている世界について。あるいは雑記帳。
5分で読めるエッセイ集。(各話読み切りです。)
樅木霊(もみのき れい)の随筆文。心にゆとりを持って、毎日を見つめれば些細な彩りが見えてくる。
少し不満で、少し退屈。生
きづらくても、そんな自分がやっぱり好き。たくましく生きるためのヒントをあなたに。
【各話あらすじ】
『雨上がり、生きる意味を知る』
突然のゲリラ豪雨で下校できなくなった。教室はまるで終わりのない昼休み。僕は勇気を持って黒雨のなかへ駆け出した。
『青い願い事』
イキリ散らかしていた小学校低学年の頃。学校でもらった七夕の短冊にも一風変わったことを書きたくて仕方なかった。
『どうせ眼鏡の猪口才だ』
物心着く前からの強度近視で分厚い眼鏡を掛けている。歪んだ視界と同様にみんなが見ている僕だってきっと歪んでいる。
『檻は空を行く』
幼い頃から動物が大嫌いだった。動物園なんて以ての外。でも、お母さんとのお出掛け自体が嫌なわけじゃないんだ。
『暑い日の過ごし方』
痩せた体に似合わず僕は極度の暑がりである。エアコンを使いたくなるのも人より早い。しかし、そこには障壁がある。
『鞦韆の上』
住宅街にぽつんとある公園。誰もいないそこが好きだった。なんとなく一人で帰りたくなくて、母の迎えを待ってみる。
『支配するメモ』
メモは記憶の拡張であると思う。その著しい効力を体験した結果、僕はその恩恵を投げ出したくて一つ決意をした。
…書き次第、更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 18:00:00
21086文字
会話率:3%
放送委員になった話。
誕生日を迎えた話。
職場の同僚が結婚した話。
ふふふと笑える話やほっこりする話を詰め込んだエッセイ。
最終更新:2025-06-18 00:00:00
3885文字
会話率:37%
村川小春は内向的な子どもだった。幼稚園で数少ない友達の加藤早希とは小学校入学を機に離れてしまい、大好きだったピアノの先生のお別れも経験する。それから小春は新しいピアノの先生と出会い、早希の近況も知ることとなった。
最終更新:2025-05-06 00:00:00
3233文字
会話率:37%
人間の小学校に通う鬼くんはいじめられっ子です。そんな鬼くんを、ポニーテールの女の子が助けに行きます。
最終更新:2024-09-27 21:00:00
433文字
会話率:30%
あるきょうだいを中心に、現代社会における隔絶を描く。
最終更新:2025-06-17 11:36:26
10073文字
会話率:54%
私は小学生のとき、図書委員長として権力を握っていたことがあります。嘘みたいな話ですが本当です。当時の小学生の間での流行についても話します。
最終更新:2024-02-08 10:55:53
4830文字
会話率:0%
先週、小学校の同級生が死んだ
一緒に絵を描く親友みたいな存在だった
でも中学高校では、離れてしまい話す機会も減った
大人になり、会うこともなくなった
彼女の記憶は本当に合ったのだろうか
いっそのことこの世界ごとフィクションならいいのに
最終更新:2025-06-17 11:14:25
1233文字
会話率:0%
主人公、片岡はミステリー作家だ。
いわゆる一発屋で昔賞を取って以降何もうまくいかない日々を嘆いている主人公。結婚を前提に付き合っていた彼女には振られ応募していた作品は賞にかすりもしない。作家の友人に脚本の手伝いをしているがいわゆるゴースト
ライター。
映画やドラマの主人公の導入のようなつまらない日々。
そんなある日、小学校の同級生である『しょうちゃん』に出会う。主人公が小学校を転校して以来の再開を喜ぶ2人。
小説で悩んでいることを相談したところ、しょうちゃんは面白い話を語り出した。
しょうちゃんの話は探偵や警察目線ではなく犯人目線で進んでいく。完璧なアリバイとトリックで殺人を犯した犯人は怪しまれることなく普段と同じ日常を過ごすという物語だ。
その物語に違和感を覚える主人公。
しょうちゃんは一体何者なんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 00:33:16
16318文字
会話率:23%