気まぐれに山を降りては、麓で子供たちと戯れる。どれだけ仲良くしていても、皆七つになると私のことは見えなくなり、そしていづれ私のことを忘れてしまう。
世界が茜色に染め上げられた黄昏時、私はいつものように遊んでくれるような子供を探すために麓へと
降りて行った。
そして私は一人の少年と出会った。
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一人の神と人間の少年との少し不思議なほのぼのファンタジー。中編です。
3月19日より、毎日19:00に更新です
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最終話、トゥルーエンドを更新しました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-06 19:00:00
50398文字
会話率:47%
どうやらこの青に満ちた世界には、私と、私のことを「世界で一番大切な人」と呼んでくれる幼馴染しか、いなくなってしまったようだ。
最終更新:2019-03-01 00:00:02
8772文字
会話率:33%
・
幼い頃、周りの大人達からよく言われたことが脳に蘇る。
『貴女は側室なんかじゃない、正妻になって、この国を救うのよ』
『王女となる者がそんなことをするんじゃない』
『あの王国の王女はお嬢様以外に考えられませんね』
『も
うお前しか頼みがいないのだ』
泥遊びも、交流も、自分の国から出ることも許されなかった。外は危険だからと焦った顔をした門番が必死になって止めていた。
全ては娘が可愛いから、ではない。全ては国を維持するため。皆、私が大きな王国の王女になれば……と思っているから。
「なんてなれる訳ねえっつーの!! 頭よすぎて頭ぶっ壊れてんじゃないの!?」
「リスア様落ち着いて下さい」
「落ち着ける訳ないでしょ! この可愛い可愛いお嬢様の首が空の彼方へ飛ぼうとしてるのよ!?」
「か、帰らなければいいんですよ! 人生死ななきゃ何とかなりますって」
それが死にかけてるんだよこの馬鹿。とまでは言わなかった。なぜなら唯一の理解者兼味方だから。孤立は嫌だね。
さっきまで謎の自信を持っていた私だったが、呆気なく違う国の姫様が選ばれた。
その子は可愛らしい仕草で、ほんのりと赤く染まった頬を隠した。あれが女子という生き物か、初めて見たわ。
「――っじゃなくて!! さっさと何か打開策考えてよこの馬鹿! 私は私自身が可愛過ぎて仕方ないの!」
「自分勝手過ぎますリスア様。……あ、そうだ」
「何? いいこと? まあ、君はいざという時は冴える人だからね……」
「首洗わなくて大丈夫ですか」
生まれ変わったらコイツの細胞になって暴れ回って何か困らせてやろうか。
でもやっぱり命が恋しい。すっかり誰もいなくなった大広場に冷たい風が走る、でも帰る気にはなれない。
もう国には伝わっているだろう、誰も私のことを必要としなくなった。今の私の価値はそこに転がる紙くず以下と言ってもいい。
「……やっぱり、寒いから帰ろう。首切られる時ってどんなのか調べておいて」
「急にそんなになられたら、私の方が悲しくなるではありませんか」
「切られるにしても、きっと一時間は猶予がある。だから首を切られても痛くない方法を調べておいてね」
「そんなの脳の痛覚神経の有無を判断するくらい難しいですよ……」
首飛ぶ系悪女とか笑えないから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-17 21:55:45
21319文字
会話率:59%
私――木藤優子には好きな人がいる。
いつからだったか――もう覚えていないくらいだけど、ずっとずっと好きだった。
彼女は私のことをクールでかっこいいと言うけれど、そんなことはない。
私は伝えたいことも伝えることのできない、臆病者で卑怯者だ。
そんな私を好きになってくれる人がいる。
同じ性別――女の子だ。
何度目かの告白を受けて、私はいつものように断った。
とても勇気のあることなのに、私はそれを受け入れなかった。
好きな人の名前は、佐田明花。
小学校からの幼馴染で、中学校も高校もずっと一緒。
そんな明花が私の告白の現場にやってきた。
これでもいつものことで、明花はいつものように私を茶化してくる。
けれど、それでいい――その関係が維持できていれば、私は構わない。
ずっとそう考えていたからこそ、私は臆病者で卑怯者なんだ。
けれど、今日は少しだけ違った。
勢いみたいなところもあるけれど、私は明花に対して一歩踏み出したのだ。
※pixivで開催されております『百合文芸』にも投稿している作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-20 21:34:53
4900文字
会話率:52%
悠のこと、気付いたのは最近だったんだよ。私の絵を覗く日が来ると偶然分かった。
悠が私のことをもっと知ってしまうことが怖かった。嫌れることがとても怖かった。でも悠は違ったね。私のことを分かってくれようとした。だから私は尽くしたいと心の底から思
えた。今でも幸せだよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-27 02:37:03
10270文字
会話率:54%
私は嘘つきです。何度も何度も嘘をつきました。そんな私と対称的なあなたがとても眩しかった。あなたと関わるうちに少しは素直になれました。でも、最後にまた嘘をついた私のことを、あなたは…どう思いましたか?
最終更新:2018-12-02 22:52:06
729文字
会話率:0%
そのガラス玉に私のことをどうか焼き付けて。
最終更新:2018-11-20 19:10:16
490文字
会話率:0%
「私の病のせいで彼が悲しむ姿を見たくない。本当は、もっと彼と時間を過ごしていたい。だから過去に戻ってやり直すの。もしかしたら、彼は私のことを忘れているかもしれない。でもその時は、私が彼とやり直す。また一緒に買い物したり、映画を見たりする。結
婚も、したいかなあ。ああ、ごめんね。こんな話聞きたくなかったよね。でも、私は彼を選んだの。そして、彼は私を幸せにしてくれた。昔、あなたの告白を断った時も、多分私は彼に惚れてたんだと思う。私なんかに目もくれず研究する彼の姿が、なんでかわからないけどすごくかっこよくてね。もしかしたらあなたと一緒になる道もあったのかもしれない。だけど、私は彼を選んだ。これだけは変わらないから。え? ああ、うん。確かに過去に戻ったら、あなたと一緒になるかもしれない。そういう可能性も無くはないね。でも、私は彼と一緒になるよ。あなたの告白をまた断って、彼と一緒になりたい。彼を愛する気持ちは、ずっと変わらないはずだから。って、もう時間ね。帰らなくちゃ。多分、彼、私の帰りを待ちわびてそわそわしてるんじゃないかな。ふふっ、冗談よ、冗談。彼の真面目な顔は、歳をとっても全然崩れないの。じゃあね。また今度会いましょう。そうね、次会うのは過去で、かな。過去でも仲良くしてね。うん、じゃあ、さようなら」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-28 10:28:55
8813文字
会話率:1%
過去の恋愛の失敗を未だに引きずるこじらせアラサー女子の私、仁科真知(25)
そんな私のことをずっと好きだったと言う同期の宗田優くん(25)
いやいや、宗田くんには私なんかより、若くて可愛い可憐ちゃん(女子力高め)の方がお似合いだよ。
なんて自らまたこじらせる残念な私。
「俺はずっと好きだけど?」
「仁科の返事を待ってるんだよね」
宗田くんのまっすぐな瞳に耐えきれなくて逃げ出してしまった。
これ以上こじらせたくないから、神様どうか私に勇気をください。
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この作品は、ベリーズカフェにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 12:12:22
19054文字
会話率:25%
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何
故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
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この作品は、ベリーズカフェ他にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-04 08:50:32
42498文字
会話率:25%
何でもかんでも私の事、調べないでよ!
私と同じ大学で西村クンと言う男、、、!
気が付けば、、、?
彼は、私のことを何でもかんでも調べている。
最終更新:2018-10-19 03:00:00
2059文字
会話率:47%
私のことを1度も名前で呼んでくれない彼。
私と彼とは、、、?
付き合って3年になるのに、、、!
1度も私のことを下の名前で呼んでくれない!!!
彼が私を呼ぶときは、、、?
『おーい!』 『ちょっと!』 『ココ、ココ!』 『あぁ!』
・・・それって何なの、、、?
私を何だと思ってるのよ! 1度ぐらい、私の名前を呼んでみなさいよ!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-11 03:00:00
1794文字
会話率:59%
私のことを嫌うあなたたちへ、手紙を送ります。
私の気持ちを、受け取ってくれなくてもいい。
ただ、自分の過去を、今を、未来のことを。
精一杯、悩んで、苦しんで、考え続ければいい。
それが、私の、私と似ているであろうたくさんの人々の、
たったひ
とつの、願いだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-08 20:00:00
558文字
会話率:0%
高尾山に家族で登って、色々と苦難を乗り越えながらたどり着いた薬王寺。天狗の像に見とれて、親の声に階段を降りようとしたが。
「階段が...ない!?」
現実的にありえないことが起きすぎて頭がパンクしそうになりそうな私であったが......。
「覚えているか、私のことを______」
二作品目ですねぇ。一作品目の更新の調子が悪いのは他に書きたいものが多すぎて頭が回らないからだよん。
まぁ、今回は趣向を変えて異種族恋愛モノを書くよん(^▽^)/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-25 23:09:21
3877文字
会話率:34%
霊夢、霊夢、ねえ霊夢。私のことを助けて。
お母さんは私に教えてくれた。「何かあったら、霊夢を呼ぶと良いわ」って。
霊夢って、誰?魔理沙って誰?早苗って誰?
チルノ?大妖精?ルーミア?知らない。知らない人ばかりのこの世界っていったい何?
・・・あれ、この子達は何かわかるかも。なんでかわからないけど。
フランドール・スカーレット、レミリア・スカーレット。
この二人だけ何か覚えがあるような気がする。どうして、だろう。
「あれ、君もしかして『レイラ』?」
*この小説は『上海アリス幻樂団』様の二次創作です。苦手な方は後控えください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-14 05:20:29
5154文字
会話率:54%
私は魔女
ぴちぴちの18歳だけどみんな私のことを魔法で若作りしたおばあちゃんだと思ってるの
固定観念って怖いわね。みんなはちゃんとリテラシーをもって行動してね。魔女との約束だぞ
私の夢は白馬に乗った王子さまと恋愛すること
今日も絶賛妄想中
こんこん。こんこん
こんな時間に誰かしら
扉を開けるとなんとそこには私の王子さま
「夢で逢いましたよね」
思わず変なことを口走ってしまった
正確には妄想の中で逢いましたよね、だ
魔女と王子さまの冒険が今始まる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-09 09:49:44
8641文字
会話率:45%
みんな、いなくなればいいのにな。
あの人はいつか私のことを好きでいなくなるだろうな。
世界一とは言わないから、自分が満足できるくらいの美人になりたい。
早く大人になりたい。私の中にいるお婆さんは黙らせて。全てを知った気でいさせて。
最終更新:2018-08-09 23:00:00
995文字
会話率:0%
幼馴染は私のことを「悪役令嬢」呼ばわりする、ちょっとおかしな子。そんな私は絶世の美人で、第二王子の婚約者。ある日転入生がやってきて、私の日常を壊すのだけれども。「幼馴染の悪役令嬢が婚約破棄されるまで。 」(https://ncode.syo
setu.com/n3565ev/)の「悪役令嬢」視点。単品でも読めるように書いております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-25 17:11:07
3880文字
会話率:10%
私は、神をも下す最強の魔物になってしまった。
魔狼に転生し、群れを率いること幾年月。
人間の討伐隊に、群れを蹂躙され、魔神や精霊神が住む大迷宮へ逃げ込んだ。
時が流れ、迷宮の制圧を完了。私は強くなった。
じゃ、復讐ね。とばかりに、地上へ
躍り出る。
待ち望んだ人類への復讐なんだけど……。
あれ? 人類ってこんなに弱かったっけ?
おや、魔族の方々が、私のことを王と呼ぶ?
よし! 魔族も人間もまとめて面倒見よう!
現代知識を生かして内政チートだ!
でも、なかなか内政が始まらないよー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-27 09:04:32
72153文字
会話率:30%
最愛の夫を亡くした私は、悲しみにくれながらも、夫に似て、聡明で美しい自慢の娘と、支えあって生きていこうと思っていた。
しかし、何故こうなってしまったのか……。
娘が私のことを恋愛的な意味で攻略しようとしています!
***
更
新は気が向いたときに行うので不定期です。
親子百合が好きなんですが、あまり見かけないので自分で書くことにしました。
ガチなやつを。
興味があったら読んでみてください。
※この小説は、ハーメルン様にも投稿しております。
***
こんなのも描いてみました。
【娘に攻略されそうです。1話の漫画版】
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=68491819 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-16 01:35:07
36607文字
会話率:30%
自閉症の私のことを書いていきたいと思っています。
二次障害として精神障害も起こしておりそのことにも触れながら書いていきたいと思います。
ほとんど独白に近いです。
最終更新:2018-05-04 02:32:22
18535文字
会話率:1%
あなたはいつも私のことを待ってはくれなかった。
最終更新:2018-05-01 00:00:00
243文字
会話率:0%