すべてに絶望し、死を決意した俺は校舎の屋上から飛び降りた際、学校の真向かいにある病院の一室のカーテンが開きそのなかの少女と目が合ってしまう。鮮やかな自殺を汚されたと思いきつく目を閉じた俺だったが、目を開けたとき俺は硬直した。落下する自分
を見たのだ。
次の日、幸か不幸か、奇跡的に腕の骨折だけで済んだ俺は再度自殺をするために病院の屋上から飛び降りようと試みる。だが、そこで昨日飛び降りた際に目が合った少女夏生と遭遇する。
「君に死なれると困るの」
夏生はそう言い余命が宣告されていることを明かし、自身の望みを叶えてほしいと俺に言った。当然俺は断るが、なんと彼女は俺の書き損じた遺書を持っていた。それを取り返そうとするがうっかり彼女の胸を触ってしまう。弱みを握られた俺は彼女の能力『視界の交換』をしながら彼女の望みを叶えるために動くことになる。
そんな夏生は一言だけ俺にこう言った。
「九月に蝉の鳴き声は、聞こえないんだよ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-08 20:45:46
62821文字
会話率:44%
平成最後の8月の夏。
外を見て、過去の夏の日が、蘇っていく…。
※この作品はpixivにも投稿してます。
最終更新:2018-09-02 22:44:18
2052文字
会話率:9%
蝉の鳴き声は、時間が経つにつれ遠くに行ってしまう。でもそれが、大人になるということなのかもしれない。
最終更新:2018-07-19 21:40:33
728文字
会話率:0%
夏の日常切り取り。蝉の鳴き声って音の割にすごい濃度?密度?で下手すれば目に見えちゃうんじゃないかってくらいうるさくて五感が塞がれる感じがして、少し不安にすらなるなという話。
最終更新:2018-07-14 01:48:27
971文字
会話率:62%
毎日うるさいほどの蝉の鳴き声を聞いていたので・・
最終更新:2016-07-29 17:38:06
234文字
会話率:0%
蝉の鳴き声が山に響く夏の日、とある極東の国の山奥で少女は彼に出会った。
その者は極東には存在しない綺麗な青い瞳を持ち、髪は黒いが髷を結ってはいなかった。
普段から不思議な言動をするその者に助けられた1人の少女は、淡い恋を抱くのだった。
これ
は決して叶わぬ夏の恋物語…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-01 04:00:00
16342文字
会話率:23%
彼は蝉の鳴き声に誘われて、小学生時代の不思議な出来事を思い出した。
最終更新:2015-07-19 22:25:35
3950文字
会話率:12%
昔から自分の事を特別な存在だと思っていた。
昔から自分にしかない何かの存在を。ずっと信じてきた。
もちろん。そんなもの何一つなかったけど。
いつからだろうか、何もない自分に気づき、傷つき何もかもを回りのせいにした僕は惰性の毎日を過ごし
、常に体を痛めつけるようにバイトを詰め込んだ。
バイトがない日は勉強におぼれて自分のことを考える時間を消し、いつしか自分の中から自分という存在も消してしまっていた。
そんな変わらないはずの日常はひどく脆いもので、すぐに壊れてしまった。
僕はあの日のことをきっと忘れない。
蒸し暑い。蝉の鳴き声の響く真夏の出来事を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-18 22:06:10
754文字
会話率:5%
短編集。基本BL予定。
日常から非日常まで色々と増えていくかもしれない。
/「エロ本じゃねぇの?」Aはビクッと肩を震わせた。そのままの表情で手元の雑誌を…。/人は、地位や名誉や金を求めるのと同じように、珍しいものを…。/「高村っ」夏休みに入
って三日。蝉の鳴き声の騒がしさと夏の…。/
誤字脱字等指摘お願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-16 00:00:00
24701文字
会話率:39%
妖術師――妖怪を倒し、報酬を得て生活をしている者たちの総称である。
蝉の鳴き声が鬱陶しいある真夏の日、世界屈指の妖術師”|高凪 優斗≪たかなぎゆうと≫”は、村長の難癖が原因で封印したはずの妖狐を解き放ってしまった。
優斗への報復をすべく、妖
狐――九尾の狐は時空の扉を開く。
目覚めた優斗は見知らぬ場所にいた。
そこは剣と魔法の異世界だった。
しかも、九尾の狐は何の因果か優斗と同化してしまって――
同化を解除したら、九尾の狐を毛皮にしてやると豪語する優斗。
同化を解除したら、頭から干物のようにかじってやると息巻く九尾の狐。
そんな一人と一匹は、元の世界へ戻るべく旅に出た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-18 19:00:00
1158文字
会話率:41%
日暮れになるまで遊んでいた幼いころ、兄がいきなり顔を強張らせた後「なあ」と言った。あ、これは怖い話が始まるな。この高揚したような緊張したような奇妙な兄の表情は、そういう話をする時の合図だった。統也は瞳を僅かに輝かせ他の子供も集めた。延びる影
は七つ。統也は怖い話は嫌いではなかったので喜んでいたが、何人か苦手なタイプがいたのか怖がるような声が聞こえる。兄は花一匁やかごめかごめに不随する噂話をした。よくある都市伝説で、知っていた統也はああなんだとがっかりした。だが三つ目に兄が騙った話は毛色が違った。曰く、奇数でままごとすると役割が無い子が出てしまう。曰く、かくれんぼしていると一人見つからない。曰く、曰く、曰く。やがて日が落ちて蝉の鳴き声はひぐらしが目立つようになる。統也は四つの影を見送りながら隣にいる兄に「なあ」と話しかけた。「なんだ」と兄が言う。あの話はなんだ、と。公園にはもう二人しかいない。「お前が気付いていたかは知らないけどさ。俺たち最初何人で遊んでた?」「俺含めて六人」「今帰ったのは?」そんな事があった、小学生の夏の日。 ■なんとなく不思議な話を不定期に書こうと思ってます。個人的にはコメディーだと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-10 17:28:31
6142文字
会話率:26%
子供達が親元から離れ、学童疎開を余儀なくされていた戦時下の日本。ある日、一人の少年が疎開先で人を殺してしまう。相手は地元の餓鬼大将。余所者に対する度重なるイジメに耐え切れず、怒りの衝動からだった。犯行が露見するのを恐れ、彼は死体を森の奥深
くに埋めて隠滅する。誰にも知られる事なく、無為な日常に戻ったはずであった。だが、うだるような猛暑、疎開による抑圧と孤独、そして神経を逆なでする蝉の鳴き声が、少年に白昼夢を垣間見せる。逃げ場のない現実は揺らぎ、次々と浮かぶ悪夢の光景。はたして、それらは妄想か現実か――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-17 21:00:00
7886文字
会話率:19%
蝉の鳴き声が本格化してきた七月下旬、一人の男が死んだ。
四百にも満たぬ人口の寒村、沖津音村《おきつねむら》は、この死を皮切りに地獄を体現することとなる。
「村の中に人狼がいる。生き残りたければ殺せ。汝は人間なりや?」
死体と共に残されたメッ
セージ。
夜を迎える度に増える死体。
死体が増える度に募る疑心。
疑心が暗鬼を呼び、暗鬼が死体を呼ぶサスペンスホラー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-25 21:35:39
28346文字
会話率:44%
隼人(はやと)が大阪から上京してきて三ヶ月が経った。
ある休日、都内の公園で聞いた、一匹の蝉の鳴き声をきっかけに、今まで押し封じていたさちへの想いがゆっくりと溢れてくる。
最終更新:2010-06-08 00:38:02
1917文字
会話率:7%
大好きだった祖母の死。蝉の鳴き声が、俺を包んでいく…。一週間、それは蝉が謳歌する時間。祖母が100歳を迎えるはずだった誕生日までの時間。
最終更新:2006-04-01 03:19:14
3089文字
会話率:39%