わたしは竜だ。しかし亡き父や兄弟のように竜の姿にはなれない。その代わりに、わたしは精霊と対話できる《巫女》の力を持って生まれた。
そんなわたしの悩みは、早く子供を産めと周囲に言われ続けること。次の巫女を産めとうるさいのだ。巫女が巫女を産むと
は限らないというのに。
それから決して叶わないだろう恋を、どうしても捨てきれないでいること。時折開かれる夜会であの人は、次の伴侶を探しているのだろう。そう思うとどうにも気分が滅入ってしまう。
兄姉どころか弟にすら先を越され、ずっと一人身でいそうな《竜の巫女》と、長く続いた戦乱で妻と子を失い、領地を加護する《巫女》を『所有』する領主様の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-19 19:00:00
18882文字
会話率:18%
侯爵令嬢のカトレアは王妃候補として宮廷主催の夜会に出席することになる。平穏な暮らしを望むカトレアは目立たぬようやり過ごそうとするが、未だ妃を娶らぬ王の理由を知ってしまい協力するはめになる。
最終更新:2012-08-10 21:00:00
28665文字
会話率:31%
少女は、繰り返し同じ夢を視るようになった
少年は、自分ではない自分を視るようになった
今、生きている私達。 過去に、生きていた魂達。
交差することを知らなかった時間。 交差することを覚えた記憶。
今の想い、
今の絆、今の記憶。 過去の記憶、過去の絆、過去の想い。
出会いの季節、二つの道は、交差した。
*********************
自サイト『桜と翼の幻想夜会』より転載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-29 04:34:52
7243文字
会話率:33%
・あらすじ
猫の少女アメリは飼い主に捨てられ、公園に置き去りにされた。アメリはそこで、歌姫クロ、そしてカンナと出会う。週一で開かれる猫たちの歌の大会、通称『夜会』で、クロの歌声に魅せられたアメリは、「一緒に歌いたい」とクロに告げる。しか
し、クロに拒否され、夜会で九九点を出すよう言われる。
クロとカンナの間で揺れ動く気持ち。アメリは果たしてどちらを恋人として選ぶのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-17 10:41:51
57607文字
会話率:51%
※BL 思いついた詩を書いてます。
最終更新:2012-06-30 10:04:38
636文字
会話率:75%
アヴァロン王国の伯爵家令嬢ミランジェが夜会で出会ったのは見知らぬ紳士エセルだった。
その出会いのよって、ミランジェは自身の秘密と王国の暗部に直面することになる。
ロマンス小説のようになんていくわけもない、黒くて煤けた物語。※恋愛要素はほぼあ
りません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-08 00:20:00
70267文字
会話率:47%
黒い噂が絶えない無骨な公爵と、妖精姫と呼ばれる可憐な王女は、ある夜会の席で出会う。
数ヵ月後、王を脅した結果、王女と公爵の婚約が決まった。
婚約者の無体に涙にくれる、その始まりのお話。
「ケダモノと生贄」の出会い編です。前作を知らなくてもた
ぶん大丈夫です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-23 23:58:44
2531文字
会話率:32%
来栖(きすみ)天羅(てんら)は頭を抱えていた。約二年前に周囲にも明かさず、突然日本を飛び出し、英国は倫敦(ロンドン)、亡き父の旧友であり、マエストロとあだ名される師の元で修業に明け暮れた。月日は流れ、日本への帰国が決まった直後、修行から解放
され、やっとあの頃の愚かさが呼び起こされる。
「あんたなんか……」
まだまだ青春の暇つぶしとはいえ、真剣に想っていた人に振られるどころから、絶交状態で泣く泣く日本を飛び出したことを。仲直りの仕方は師の妻から教えられた現物主義(プレゼント)。しかし、目的のものは高価で限定品で見つかるはずもない。ついでに帰国直前だというのに、何やら急を要する依頼が舞いこむ。『夜会』という大きなくくりの中に属するがゆえに、日本への帰国は遅れに遅れそうな様子である。
一方、馴染みの『貴族』の相方と、手伝いをしてくれる樞(くるる)師一家の友人(一応元想い人)が帰りを待つ故郷の街でも夜会に属する人々が何やら催そうと画策し始めた。季節は桃の節句。夜の雛祭りは今年も行われようとしているのだが……。
怪盗とは盗みをおかす者とあるが、そうとは限らない。怪人という言葉もある。おかしなことをする連中であるが、言葉のくくりは同じようなものだ。事をより騒がしくするための役割をいつしか貴族が演じだし、それが怪盗怪人となった事象の流れもあるだろう。ようは暇潰しだが、今ではそれを生業とする『貴族』や『怪盗・怪人』などなどが『夜会』という世界で、楽しみあい、泣き笑いあい、そして、時に争いあう。主に生死をかけるのは『怪人・怪盗』だが。
しかし、今回は前哨戦。それ以前に来栖天羅は自分の正体をはっきりさせる必要に迫られることになる。
なぜなら来栖天羅は首猟り尋鬼(くびかりじんき)――名のある怪盗なのだから、正体不明であるがゆえに、自分の正体を確かなものにするには、ただ帰国して故郷に足を踏み入れるだけではいかなくなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-15 15:45:50
21973文字
会話率:38%
外では人達の怒号が鳴り響き 盾と矛が煌めく
血と汗と埃が舞う まひるの太陽を烟らす
すべての父は狼とのとっ組み合いに敗れ 膝から崩れ落ちる
ワタリ鴉は英雄たちの眼球と脳髄を挵り出す
大蛇は痛みに耐えかねて ぎりぎりと大地を締めつける
ひび
割れたその膣から 息子たちは勇み飛び出してくる
波濤の九人姉妹は憤怒に我を失い 恵みの穂を取り返しに来る
竜が翼を広げ 娘たちを攫っていく
カーテンを降ろし 蝋燭を温もりとしよう
暗がりは貪り 衣擦れは震え
叢を押し開き 戦きを味わう
痛みは兆し
窓を叩く雨音と風は 悦びに遠のく
滴りを掬い取り 至上の香りを肌膚に刷り込もう
月は砕け星々が降って来る
夜に凍え、昼に焼きつくされる
やがて世界は静寂に支配される
そしてふたりは沈みゆくだろう折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2011-02-23 12:47:38
311文字
会話率:0%
ティアデールを離れ、僕たちがやってきたのはアルドヘルムという街。このお祭り騒ぎな中で静かに開かれる魔女夜会には、長老たちなどの多くの魔女が集まる。いつも以上にマジで恐いフォルンさんの視線にびくびくしながらも、僕は久しぶりに自分の師である召喚
師・ジョーカーと再会する。そしてこの時、この物語がそんな悲劇の繰り返しを迎えてしまうなんて、僕も、誰も気付けるはずがなくて―――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-13 16:16:10
37326文字
会話率:36%
命溢れるこの星でいつの頃からか命蝕と呼ばれる現象が起こっていた。数万の命を代償に生まれる1つの命。
事態に気付いた時、世界は混乱に陥り、人々は命を捧げる夜会を始めた。
都市伝説「オシミ」の存在はいつの間にか人々に浸透し、その影は人々を扇動す
る。
人々はその空ろな存在に憧れる。
警視庁で勤めている幹部候補生の滝島カオル。ある日突然、夜会担当に指名された彼女は、その裏に蠢く存在に導かれ「世界の変革」に巻き込まれる。
青き妖刀を握り締め世界の変革に抗う少年。
世界の闇の中で人々を扇動する青年。
研究に身を捧げる博識な犬。
悲しみを生み出し、悲しみを浄化する聖母。
運命に誘われるように、彼女は1つの歪んだ歴史に辿り着く。
現代から未来に繋がるSFファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-07-25 00:54:47
222579文字
会話率:44%
ある日、俺の大事な大事な”あの人”がぼろぼろの姿で帰ってきた。詳しく問いただそうとしたが何も言わない”あの人”・・・それを見かねた俺は、独自のルートで”あの人”をあんな姿にした犯人を知る。知った瞬間すぐにそいつのもとに駆け出しそうになったモ
ノを抑え込み、周到にソイツを消滅させる準備を整える。そして今夜、俺の中に潜む獣が牙を出す―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-08-24 10:39:07
2047文字
会話率:32%
『黒竜を倒し、国を救え――』
少女は意思を貫く為に王都を飛び出し、少年は憧れだけを何もない手に掴んで、雪深い北の辺境を旅立った。互いに目的も違うまま、二つの軌跡が重なる――。旅の先に彼等が見い出すものは。(原案/O)
※「王の剣士」前日
譚です
【story】
雪深い北限の地、黒森ヴィジャ。14歳になる少年レオアリスは、育ての親達のもとで法術を学びながら、まだ自分の本当の姿を知らなかった。
遥かな王都、そこに座す王への、理由も知らない、漠然とした憧れを抱いていたレオアリスは、ある日村を訪ねて来た男から、王の御前試合が開かれる事を聞く。御前試合の出場条件は、西のカトゥシュ森林の竜が守る宝玉だという。
憧れを抑え切れず、レオアリスは育った村を出て王都を目指す。
一方、王都に暮らすアスタロト公爵家の公女アナスタシアは、先代公爵の急逝により、14歳という若さで公爵家の継承を控えていた。アスタロト公爵家は炎の力を有し、それ故「炎帝公」とも呼ばれていた。
春の夜会の日、アスタロト公爵家長老会は、一方的にアナスタシアの婚姻を決める。結婚などしたくないアナスタシアは従者を伴い、王都を飛び出した。
だが宝玉を求めて多くの挑戦者達が竜達の寝床へ踏み入った事は、伝説とも言われ、ヴィジャの奥深くに人知れず眠る黒竜を目覚めさせた――
黒竜はカトゥシュ森林に降り立ち、王都は黒竜を封じる為、正規軍を派兵する。
そして二人は、深い森の中で巡り会った。
――北の辺境、黒森ヴィジャから旅立った少年、レオアリス
「王都に行って、王の御前試合に出たいんだ」
「馬鹿だね。みんな御前試合が最大の目的みたいに言うけど、本当に厳しいのは竜から宝玉を取る事だ。御前試合にゃ、あんな化け物は出ないよ」
――『炎帝公』 アスタロト公爵家次期当主、アナスタシア
「それに、丁度いいじゃん。黒竜を土産に王都に凱旋して、長老会に私が当主だって事を認めさせてやる」
――正規軍第六大隊大将、ウィンスター
「お前の身の内の剣は、使えるのか」
黒竜を倒し、国を救え――
(個人サイトで掲載している作品ですhttp://www.joy.hi-ho.ne.jp/musa/fakestar/novels/novels-index.html)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-08-07 00:47:31
368155文字
会話率:36%
戦場の中で、女は『孤独』だった。果てしなく続く戦友と敵の『死』の中で、女は何を思うのだろう。
最終更新:2006-09-13 15:46:44
730文字
会話率:8%