日中は魔族としての記憶をなくし、ふつうの人間として生活している魔族の王シエル。
ある日、彼は魔族を殺す血を持つという少女を拾う。
魔族を殺すことが使命であるはずの少女が、魔族の王であるシエルに不可解な願いごとをしてきたことから、運命の歯車が
ふたたび動きだすーー。
かつて、結ばれてはならない相手と結ばれたシエル。彼とその妃が迎えたのは悲劇の結末。
それでも忘れえぬ想いの、その先へ。
人の子を想う魔族の青年。
人間と契りを交わした先に待ち受けるのは死の宣告。
それでも消せない想いの、その先へ。
彼らはただひたすらに、歩いていく。
純粋であるがゆえに、残酷で。
歪(いびつ)であるがゆえに、美しく。
どこまでも複雑にねじれていく。
愛してる。
そのひと言が、あまりに遠い……。
*以前、掲載していたものを加筆修正して連載します。できるかぎり【月・水・金】に定期更新していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 19:10:00
239110文字
会話率:34%
主人公の御門空は、海藤克樹、山吹聡らと共に私立聖鳳学園の再建のために送り込まれた男子寮生で御門財閥の御曹司。それで恨みを買い命を狙われるのだが刺客は五才下の妹で実は魔族の翼。そのやりとりの中でうっかり双子の姉妹化してしまった御門と翼は、大河
と宮代しか居なかった高等部女子寮で生活する事に。女子としての生活を強いられる御門と、愛情という感情を知らなかった翼、中等部での不幸から救った男の御門を想う大河、うっかり御門の秘密を知ってしまう宮代。そこに御門排除を目論む教頭やら魔族やら、過去の不幸に引き摺られて敵対する生徒会やら、魔族同士の戦いに巻き込まれて大怪我をしたりやらと色々ミックスされていますが、実は御門空を巡る御門翼と大河湊の三角関係が出来上がるまでのお話だったりします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 07:00:00
150992文字
会話率:43%
平凡な男子大学生、日下陽翔が召喚された世界は、第三次人魔大戦で人間が敗北し、魔族が完全統治する世界だった。
人間は生まれながらにして身分が定められ、最下層は魔族の食料として出荷される。
支配の歴史から300年。人はそんな世界に疑問を抱く感性
すら失っていた。
かつて人々にスキルや魔法の力を与え、魔族と戦う力を与えていた女神は、今や邪神とさげすまれた。
陽翔はそんな女神の祝福を受け、異世界より召喚された。
与えられた使命は、すべての魔族を殺すこと。
しかし、人間を支配してから300年、魔族は着実に文明を発展させていた。
陽翔の力は文明と対峙するにはあまりに弱かった。とはいえ、一個体の存在の力としてはあまりに強すぎた。
東暦825年――有史以来初の魔族同士の世界大戦の機運が高まる今、あらゆる勢力は陽翔を欲した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 13:13:07
8008文字
会話率:44%
アンフェールという世界の王、ヘルシャフトは魔族の繁栄のために活動し、ほかの王を葬り、魔族同士の争いが起らないようにしたが、将来的に起こるであろう資源不足が問題になっていた。
ある時配下の一人が異世界の存在と出入り口を発見する。そこには魔
族がおらず、人種(ひとしゅ)と呼ばれる存在が暮らしていた。多くの人種は複数の勢力に分かれて、互いの正義を掛けた戦争を行っていた。
しかし魔族の関心は資源にあった。その世界には資源が豊富に存在していた。そして人種は資源を勝手に使う邪魔な存在と判断されてしまった。
ヘルシャフトはその異世界を征服し、魔族繁栄のための土地や資源を得るべく侵略を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-27 16:47:48
7793文字
会話率:38%