骨肉腫で右足を失った越島祥太は、得意だったマラソンから遠のいていた。ある日彼は牧野そなたという劇団の子役の少女と出会い、彼女のきつい励ましで再び走ることを決意する。片足を失う痛みを味わったマラソンランナーと、痛みを知らない努力家の少女の二人
がつづる、小さなヒューマンドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 21:10:00
50924文字
会話率:54%
まだ足が二本あった頃、人魚姫の話は〝契約違反をしたら落とし前をつけなければいけない〟という教訓話だと思っていた――。
月島マリ、十五歳。
五歳の頃に骨肉腫で左足を切断して以降、義足も使わずに車椅子生活を続けている変わり者。
嫌いなもの、憐
れみの視線を向けたり、自分を使って〝いい人〟を演じようとする人。
そんなマリは、自分のことを人魚姫の生まれ変わりではないかと疑っている。
だって人魚姫は、借金をしてまで両の足を手に入れたのに、お代も支払わずに泡となって消えたから。
きっと生まれ変わった自分にそのつけが回ってきて、利息を支払うために、与えられた足うちの一本を返品しなければならなかったのだ――。
ある日、マリは古びた社交ダンス教室で大学生の夏目と出会う。
彼は大学で〝踊れる義足〟の研究をしていると言い、マリに機械仕掛けの足を差しだして言った。
「この義足をつけて、俺と踊って欲しい」
なるほど、こいつの正体は人魚をそそのかして足を与えた魔女だったのだ。
夏の初めの昼下がり。
生まれ変わった債権者からマリに持ちかけられた新規契約は、あまりにも突飛なものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 07:00:00
133619文字
会話率:25%
骨肉腫に侵され、とある病院に入院している終末期の少女、蒼木場千里(あおきばせんり)絶望的な状況の中、千里のもとにはいつも、大好きな幼なじみの白野晴紀(しらのはるき)がやってくる。
最終更新:2018-09-14 23:42:31
12857文字
会話率:52%
すみれと夏輝は16年と少しを共に過ごした幼馴染み。しかし、あることをきっかけに2人の間には距離が出来ていった。
5年の月日が流れ、すみれは夏輝が2年前に「骨肉腫」という病で死んでいたことを知る。
夏輝が死ぬまで本当のことをすみれに伝えなかっ
た理由とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-06 22:44:40
7669文字
会話率:38%
骨肉腫にかかり余命半年と宣告されたフィギュアスケート界のトップスター楢崎ユキコは、ティーシスと家族の薦めで冷凍冬眠処置を受け、未来に希望を託す。
三百年後の世界で、ユキコの後見人であるハルは冷凍冬眠蘇生の為のナノマシンを開発し、彼女の蘇
生手術を行う。
冷凍冬眠から目覚めたユキコが目にする未来社会――スペースコロニー・セイト。そこは豊かな自然環境に囲まれながらも、高度なネットワークと科学技術に支えられた理想的な社会だった。この時代の人々はブレインサーキットと呼ばれるナノマシンで脳神経と接続された通信装置を介し、仮想世界《サイバースペース》でも現実世界同様に五感を使って生活し、そして仮想人格《サーヴァント》という人工知能を使役していた。
あまりにも発達しすぎた未来の社会に戸惑いながらも、ユキコはブレインサーキットを取り付け、スペースコロニーでの新生活を始める。
数多の苦難を克服しながらも明るくけなげに生きるユキコは、かつての夢を取り戻すことができるのか。
ライトノベル風の読みやすい文章なので、フルメタルパニックやスクラップド・プリンセスが好きな方なら楽しめると思います。設定はたぶん実現可能な技術で、かなりコアなハードSFです。山本弘や野尻抱介、アシモフ等が好きな方にお勧めです。ビッグバンや軌道エレベータのオリジナル理論も出てきますが、本筋には関連しないので一般の方は読み飛ばしてください。
最近の日本のSFが物足りない方は是非お試しください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-14 10:14:27
99224文字
会話率:20%
時給に釣られてツーリングイベントのエイドステーションでのバイトに応募した新米女子高生「麻影琴」は、ビアンキに乗って颯爽と現れた同学年の「羽田ゆり」に感化されロードバイク生活を始める。ゆりに教わりながら走り始めた琴だったが、ツーリングの帰路に
ゆりが転倒。ゆりの脚は病気に蝕まれていた。葛藤しながら走る琴と、それを見守る自転車仲間や同級生。高校1年生から大学1年生までの二人の成長を描いたシリーズ序章になるストーリーです。奈良大和路を中心に京都やビワイチなどお馴染みのサイクリングコースや覚えのあるトラブル達も出て来ます。ローディならニヤッとする場面が多いのではないでしょうか。
◆この作品は『カクヨム』サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-15 23:01:20
84962文字
会話率:67%
中学三年生の穂莉は、高校受験を控えていた。
ところがある日、小児癌[骨腫瘍~ユーニング肉腫・骨肉腫]という
重い癌を発病する。
助かるためには抗がん剤治療をしなければならなかった。
その日から、穂莉と家族の闘いが始まった………。
最終更新:2015-09-27 20:14:51
231文字
会話率:0%
骨肉腫で逝った夫に宛てた複数の手紙。生前の夫の不倫が確かなものになったその時、妻はそれを確かめるすべもなく、夫がしたであろうと同じように、ただただその手紙を読みあさった。
夫はなぜ自分から心を離していったのか。子どものいるこの世界は単な
る作りものだったのか…
地獄シリーズの第1作!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-14 07:12:33
7646文字
会話率:18%
父が残した父宛ての手紙。骨肉腫で死んでしまった父宛ての手紙を、毎夜読みふける母は、一夜にして、白髪となってしまった。どうしても父が理解できない娘は母の留守、母が読みふけるその手紙を読んでしまうのだった。そこに書かれていたのは、父への思いを綴
ったある女性からのメッセージだった。父はなぜ、そんなものを残して死んでいったのか。
それぞれに心の支えを探す、父、母、娘の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-02 16:55:59
7057文字
会話率:34%