「すまない、ヘレナ、クリス。ディビッドに逃げられた…」
父が、土下座した。
「・・・やっぱり・・・」
「そうなるよな」
元・金髪碧眼の美青年だった父は、気前が良いことが長所だ。
友人をとても、とてもとても大事にする。
しかし、そ
れは短所であった。
『友人』の頼みを安請け合いしては裏切られ、ヘレナとクリス姉弟の生活を脅かし続けた。
唯一の資産だったタウンハウスも抵当に入り、子爵位も返上するしかない状況に陥ったその時、父は挽回の一手を打った。
それは、『ヘレナを嫁に出すことで報酬を得、とりあえずタウンハウスは維持』。
身もふたもない契約結婚だ。
相手は植民地支配で提督を務めて帰国したばかりのリチャード・アーサー・ゴドリー伯爵。
いずれ侯爵位を継ぐ金髪碧眼の美青年で不釣り合い過ぎた。
そして、早々に明かされる真実。
「侯爵位を継ぐまでの二年間、両親の前でのみ妻のふりをするのがお前の仕事だ」
美青年も金髪碧眼も、もううんざりの、ヘレナ・リー・プライトン子爵令嬢十七歳。
母譲りの「ぼんやり顔」では舐められ易く、嫁ぎ先ではまず、当然ながら冷遇される。
しかし母を亡くして五年、辛酸をなめつくした令嬢はくじけない。
「ぼんやり顔だからって、性格までぼんやりしているわけじゃないの」
今回も強い少女の奮闘記、そして、そこそこモテ期(←(笑))を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 00:28:21
781216文字
会話率:36%
「怖い噂とか興味ないわ」
「まあまあ聞いてこうよ」
「うるせぇ怪談とか全部ウソだろ」
「み、身もふたもない……いいから聞いてってよぉ!」
まあ、だいたい、こんな話。
最終更新:2024-07-04 06:10:00
4183文字
会話率:28%
高校2年の小松 亜侑人はその見た目からなのか誤解されること多く、二回もの停学を食らっていた。
お金にも困っており、退学になるくらいなら自分で学校を辞めようとも思っていた。
そんな時、クラスのマドンナである松本 楓を退学に追い込む情報を見つ
けたら10万円あげると、闇の取引を申し込まれてしまい断るにも断れなくなり、やむを得ず彼女を尾行するが、しかし決定的な場面には遭遇しない。
尾行もバレてしまい、彼女にも変に勘違いされた亜侑人だったが、松本 楓の普段とは違う笑顔を見て不覚にもドキッとしてしまう。彼女の不意の一言にも胸が高鳴る亜侑人だったが、
『松本 楓は援助交際をしている。』
という、身もふたもない情報が広まる。
亜侑人は否定するが、信じる人は誰もおらず松本 楓は悩みを話してくれるが学校には来なくなってしまう。
なくなってから大切なものに気付くとはこのことで、亜侑人も松本 楓の存在の大きさに気付いて探すが見つけることが出来ない。
そんな中再び亜侑人に闇の取引がーーーーーー。
亜侑人は退学することなく、松本 楓の悩みを解決できるのか。
不良少年擬きと学園マドンナが繰り広げるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 20:07:48
5970文字
会話率:41%
歌うは、身もふたもない、挽歌。
キーワード:
最終更新:2021-03-10 00:03:15
201文字
会話率:0%
正直者だらけな王国のある日の午後、学園にて王子が婚約破棄を宣言しました。さて、その理由は。また、結末は?
最終更新:2020-06-07 10:25:24
3737文字
会話率:36%
堕落した生活を送る青年。
青年の日常に突如として起きた、災い、不幸。
あの日、あの家にいた異形はなんだったのだろうか?
蝉が突如として泣き止んだ夕暮れ、そんな非日常の狭間は、身もふたもない程に、人の想像を超えて行く。
最終更新:2017-07-17 21:33:26
3410文字
会話率:4%
作者【櫻井 柚子華】の日常を赤裸々に描いた言うなれば身もふたもないへっぽこ物語
最終更新:2017-04-30 19:19:37
667文字
会話率:0%
いわゆる優等生であった尾張健司は、己の人生を憂いて、くだらない理由で自殺を図った。そして、彼が目を覚ました時、そこには、どこまでも広がる荒野が待ち受けていた。
彼は異世界に転生したのだ。
しかし、その世界で起きるのは、美女に囲ま
れたハーレムでも、安寧と繁栄に包まれたほのぼのでもなく、身もふたもないクソリアリズムであった。
きっと、彼以上に不幸で、恵まれない、『終わってる』転生者は、この世にいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-03 17:00:00
81866文字
会話率:50%