幼い頃から虐げられてきた末の王女マデレーネは、王太子である異母兄に命じられ、〝成り上がり〟子爵に嫁ぐことになる。
王家は金を、子爵家は公爵位を得るための、愛情のない政略結婚。
「俺はあなたに対してなんの興味も感情もない」
食事を共にしよう
ともしない夫アランに、突然輿入れしてきた王女に冷たい目を向ける使用人たち。
「でも、宮殿での暮らしに比べれば十分に幸せだわ。わたくしはわたくしにできることをいたしましょう」
兄から離れ、自由を得たマデレーネは、夢の実現に向けて動きだす。
最初に彼女の優秀さに気づいたのは使用人たち、次に周辺領の貴族。彼女の行動は周囲から認められ、居場所を手に入れてゆく。
やがて政略結婚の裏側にあるアランの気持ちを知ることになり……。
※5/8~5/15は朝7時と夕6時の1日2回投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 16:12:42
208179文字
会話率:35%
無駄に長い歴史と由緒正しい血筋だけが誇りのランゼリア聖国。超が付くほどのド貧乏なその国の王家に、大陸最大の帝国から王太子の後宮に入る側妃候補を差し出すようにと書簡が届く。
日々、狩りと採取、農作業に勤しむ王女アリアンナは、大金貨五枚という慰
労金に目が眩み、帝国に向かうことに決める。冴えない冒険者に身をやつしたアリーは、帝国の冒険者たちと共闘しながら旅をし、やがてたどり着いた後宮で、封印された宮の中にダンジョンを見つける。
これは貧乏王女がよそ様の後宮で、側妃にならないように頑張りながら、ダンジョンを攻略する話…です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 18:00:00
94625文字
会話率:50%
「もし今の人生経験と知識を持ったまま、元気な身体に若返ることができたら、きっと色々な夢を叶かなえられるんだろうな……」
私は終末期病棟の病室で、雪が降る窓の外を見ながら、その口から溜息を吐く。
21世紀も半ばを過ぎた頃、私も多くの老人と同
様にガンに侵され、齢62歳で人生の終わりを迎えようとしていた。
「おばあちゃんの夢はな~に? 何になりたいの?」
ある日の病室で、孫が目を輝かせながら私に尋ねる。
私は自分の人生を振り返って、若い頃になりたかった「憧れの存在」を孫に答えた。
「『王女様』! おばあちゃんはね、ずっと魔法の国の王女様になりたかったんだよ」
その回答に孫は目を輝かせ、私も孫のその顔を見て微笑んだ。
◇ ◇ ◇
孫とそんなやりとりをした翌週、私はその人生を静かに終えた──。
◇ ◇ ◇
「ソフィア様! 起きてください! いつまで寝てるんですかっ!」
私はその声で目を覚ますと、目の前に広がるヨーロッパ中世の宮殿のような光景を見て目を点にする。確実に言えるのは、ここが元の世界とは違っていて、私が王女に転生したということだ。
「やった~!! 異世界転生、きたぁ~~!!」
しかし、周りを見れば見る程……不愛想な侍女と話せば話す程、何かがおかしい。
……この異世界の文化は、とてつもなくショボかった。
「これじゃあ、単なる貧乏王女じゃないの!」
このお語は、大きな失望から始まる「異世界キラキラ王女生活(仮)」を描いた物語です──。
※お読みいただいた後、☆で評価して頂くと作者が喜びます。宜しくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-01 09:49:58
195393文字
会話率:45%
貧乏王女×ツンデレ(?)公爵。いろいろゆるいです。
ライランズ王国の末姫フェリシアは、グレイ=レンフォード公爵に、戦の褒美として嫁ぐことになった。しかし、初夜を迎える際に、グレイから「貴方を愛するつもりはない」と宣言されてしまう。
「あ
、それは困ります」ということで、魔道具の縄でしばってグレイをお説教。そのうちに、ツンなグレイのデレが出てくる。いろいろと察するフェリシアと、バレバレなのに頑張ってツンするグレイのお話。
※ムーンライトノベルズに掲載していた自小説の設定だけを使い、原型がないほど改稿しました。現在はムーンでは活動しておらず、作品の掲載もありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 11:52:54
10661文字
会話率:45%
「のに…なのに…なんで違う感じになってるのっ!」なこ考案の指擬人化物語は、落書き帳に書き留められて十年眠っていた。その懐かしい世界に転生したなこ、もといクリス。でもちょっと違う。というかかなり違う。主人公を溺愛した王子はなんかcoolむしろ
coldだし、恋敵(?)はツンデレ(?)だし、意地悪な義母はドジっ娘属性!?頼りないはずの義父が持つ秘密って__? 王子妃(仮)「王子様、じゃ駄目ですか?」王子「駄目、じゃない…」なんて会話も一応あるけどラブも魔法も進展ない、コンプレックス貧乏王女と運命(笑)の家族の逆玉なんて無理だよね!?話。最低でも三角関係にはしたいです。あと王子薄い。影が薄い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-22 20:20:20
90716文字
会話率:39%
凄く貧乏な国のお姫様が帝国との休戦協定の更新の為に帝都に行って帰るだけのお話しです。
ただし、そのお姫様は、複数のレジェンドドラゴンの加護を受けていたのだ。
自分のサイトからの転載です。
最終更新:2013-05-04 23:42:04
29666文字
会話率:55%