呪われた王女ハルモニアは今日も今日とて、傭兵上がりの強面護衛騎士カドモスに願う。
「どうぞ攫ってくださいませ」と。
そしていずれはカドモスの下穿きになりたいと。
下穿きって一体全体、どういうこと?
呪われた第三王女ハルモニアは庶子だった。
この国の教義は庶子を認めない。
けれど「呪われた王女」の意味するところは、教義に由来するわけではない。
望むと望まさるとに関わらず、見る者を魅了してしまう。
そんな曰くつきの力をハルモニアは有していた。
「わたくしに魅了されない方と、燃えるような恋をしたいのですわ!」
おそろしげな風貌のカドモスは、ハルモニアにいつでも塩対応。
だいたい出会いからして、褒められたものではなかった。
お忍びで城下町に降りていたハルモニアと、飲んだくれていた傭兵カドモスが顔を合わせ。
なんの間違いか、カドモスは王女ハルモニアの護衛騎士にされてしまった。
王女ハルモニアと護衛騎士カドモス。
猪突猛進系美女と、巻き込まれ苦労性の野獣のコンビ。
果たしてこの二人、無事ハッピーエンドに辿り着けるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-22 12:54:23
15848文字
会話率:27%
「ようやく見つけたぞ、ジュリエンヌ・ペルチェ!」
賑やかな夜会の片隅で、食事を楽しんでいた私は急に目の前に現れた男に、怒気のこもった声でそう呼ばれた。
そちらをチラリと一瞥すると、淡い金の髪に下まつ毛が多めの翠の瞳が私を忌々しげに睨
みつけている。
そして男は、婚約破棄を告げた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-02 19:27:40
9601文字
会話率:35%
…これは、難病によって全てを“諦めた”公爵令嬢が、死後現代転生して諦めた「それら」を今度こそは、と奮闘するラブコメである。
「待っていて。今世こそ諦めませんからね!♡」
「…ひっ!?な、なんだ…?!き、急に悪寒が……ッ?!!」
………
…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 00:00:00
5736文字
会話率:35%
どうやらわたしはやらかしてしまったらしい。精霊の母に瓜二つの容姿に騙されたとある国の王太子様がわたしを妻にとご所望だという。長年、森で狩りをして過ごしていた野生児のわたしなんかが嫁いだら国際問題だとかなんだとか。
というわけでひとまず自国の
第三王子の婚約者ということにして断ることになりました。第三王子、好きな子がいるらしいけどね。かわいそうに。そして、まあ……初日で嫌われました。
早く森に帰りたいあほな野生児と恋する王子様(別な子に)の婚約者ごっこ。王太子に諦めてもらうためにいやいや頑張り……が、がんば、がんばります。多分。
逃ようと思った人×逃げたい人×逃がさない人
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 00:00:47
278875文字
会話率:45%
連載小説「令嬢は生きるのがツライ」の短編小説・小話置き場です。
時間軸バラバラで、思いついたらこちらに放り込みます。
本編を読んでいないと内容は理解し難いかと思うのでご注意ください。
……本編も大概ですが、結構好き勝手に書き散らかしており
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-26 20:08:22
29228文字
会話率:27%