騒音。
イヤホンなんて、耳を悪くするだけのものだと思っていた。良さがずっと分からずに16年。周りの人の声。足音。踏切の音。心臓の音。
全部聞いていたいけど、聞ききれない。でも、聞きたくない音だってある。
最終更新:2024-09-02 22:23:42
2913文字
会話率:55%
とある晴れた日の午後。風が吹き抜け、カーテンを揺らす。ベッドの上で上半身を起こして窓の外を眺める彼女は、すぅと鼻から息を吸った。そして、彼女は春の香りに思いを巡らせる。春は出会い、そして別れの季節だと……。
彼女は今度は息を吐いた。ただ
し、そばにいる彼に気づかれないように、そっと。彼が動かす筆の音を聞いていたいから。
しかし、彼はぴたりと手を止め、彼女を見つめる。それに気づいた彼女が困ったように笑顔を作ってみせると、彼もまた同じように笑う。
――わかってる。『あたしはもう長くない』なんて後ろ向きなことを考えること自体よくない、あなたがやめて欲しいって思っていることは。でもね……
彼女は心の中でそう呟き、そしてその言葉を押しとどめる。彼女がまた息を吸うと今度は嗅ぎ慣れた病院の匂いが鼻腔を満たした。
――あたしが生きてこの病院から出ることはないんだろうな……。
彼女は今浮かんだその想いを頭を軽く振って追い払い、そして彼に向かって明るい声で話しかけた。
「どう、よく描けてる?」
「……ああ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-06 11:00:00
2303文字
会話率:84%
吹き荒ぶ風の音を聞きながら、私は部屋の隅っこで丸くなっていた。
すると風呂上がりの彼が隣に寄り添う。
「嵐は嫌い?」
「外で聞くのは好き」
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
教会が
苦手な理由もこれな気が。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 21:23:31
629文字
会話率:48%
人の叫び声が好き。いついかなる時でも聞いていたい。そう、クラシックをBGMにして。
短編小説です。夏本番が近づいてきたので、少しホラー要素を取り入れてみました。
最終更新:2022-07-09 15:41:48
3710文字
会話率:55%
彼が笑う。
帰り道、信号の長い交差点で二人きり。
会うのはここでだけ。話せるのは信号が青になるまで。
とびっきり楽しそうな顔で話してくれる彼。それがとても楽しくて、愛おしくて、ずっと聞いていたい。
でも、青に変わったらサヨナラね。
最終更新:2021-12-17 18:51:16
994文字
会話率:46%
大好きな声優さんの声をずっと聞いていたい…そんな願いがひょんなことから叶うのか…
カクヨムにて投稿もしております
最終更新:2021-08-15 23:16:02
9240文字
会話率:31%
雨の日に実家の下にある畑の物置を眺めて雨の音を聞くことが時々あります。雨の音苦手な時もあればずっと聞いていたい時もあるので、不思議です。
最終更新:2021-08-05 18:02:30
305文字
会話率:0%
恋愛:1人の少女が送る青春ストーリー。彼女ができたらずっと心臓の音を聞いていたいと言う彼に少女が片想いをします。
最終更新:2019-12-13 16:07:16
13299文字
会話率:43%
私と蓮子が出会ったのは大学に入ってすぐの春先。
最初は変な子だと思ってた。なにを考えているのかわからなかった。
けれどいまでは、私たちは恋人同士。
あの子の顔を見ていたい。
あの子の声を聞いていたい。
私は蓮子を離さない。
そう……きっと、
死ぬときだって私たちは一緒。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-04 21:35:56
9192文字
会話率:25%
…この願い、叶うことないのかな?
君の声を、もう1度。
1度だけでいい、自分の耳で聞きたい。
私レーネ、何も聞こえない。
生まれつき、じゃない。
事故…巻き込まれて、聴力を失った。
辛くなんかないーー…と、言えば嘘になる。
だって
、大好きな君の声を
ずっと聞いていたい。
だから、辛くなんかないはず、
ないでしょ?
だって、2度と聞けないのは…辛いよ。
雲の上にいるはずの神さまへ
…ねぇ、この願い、
本当に叶うことはないのかな?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本作品は、“野いちご”サイトにも
載せてました。
作者は、恋愛系や大人系がニガテです。
その為、おかしい所があるかもしれません。その時は、優しく教えていただけると
ありがたいです。
※完結しました。今まで、ありがとうございました!なお、この作品の神話だけ書いた物もあります(→『神話の天使』)。
そして!『果てしない世界』にも、出てくる予定です!!皆スタンバイOKなのですが、作者が機械オンチの為、遅れております。が、よろしければ、そちらもどうぞご覧あれっ!!
※果てしない世界、作品タイトル、変わりました!
*やっぱり恋愛系は、自分にとって難しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-18 00:41:11
28947文字
会話率:29%
それは青。あの静かで不安そうな君の声。今、この瞬間に聞いていたいと思うんだ。いつだったか、いつだったか目に映った広い空を感じながら、ずっと君と生きていくんだろうって涙が出た日もあった。細かい情景は忘れてしまったのだけれど。でもこうして、冷た
い空気が部屋を覆ってしまう夜に耳に流れるは、体が求めるはあの君の声だけなんだ。ただ、すべてが君を思い出してしまう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2005-04-24 16:46:24
2922文字
会話率:8%