フランメル辺境伯令嬢アニス。
闇属性のスキルを操り、岩をも砕く「指弾」の名手。
そんな勇ましい彼女は三年前、王太子妃補となった。
サフラン殿下は年下ながらも「愛おしい女性」とアニスのことを慕い、愛を注いでくれる。
そんな彼は寒が
りだから、手編みセーターの一つでも贈って差し上げよう。
そう思い買い物を済ませた彼女が、宿泊するホテルのスイートルームに戻ってきたとき。
中からは、仲睦まじい男女の声が聞こえてくる。
扉の向こうにはサフランと見知らぬ令嬢が愛し合う姿があり……。
アニスは紙袋から編み棒を取り出すと、二人の座る長椅子に深々と突き立てた。
別の投稿サイトでも別名義で掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-11 06:00:00
126996文字
会話率:36%
幼いころに見つけた『編み棒』を使ってようやくあこがれだった人形のお店を持つことができたペシア。
彼女の持つ『編み棒』で作られた人形は不思議と命を宿す道具だった。
何も考えずに動く人形を作っていた少女の目の前に老人が現れ、命について話だ
す。
何も考えずに人形を作っていた彼女は老人と会話をする日常の一ページを描いた物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 22:27:41
4145文字
会話率:50%
隣の女性は先の尖った編み棒を編み物もしないで、ずっと握りしめている……。なぜ、編み棒を握りしめているのかを尋ねたいが、いきなり聞くのも少し変で、それに初対面なので恥ずかしい……。
最終更新:2012-04-16 10:21:31
1471文字
会話率:18%