帝国歴1183年──
帝国を支える名門〈ヴィゼリウス家〉の嫡子シリルは、幼くして正統な継承者の証「正妻の印」を継ぎながらも、義父の陰謀により帝都を追われる。
彼が保護された先は、皇統の血を引く帝国唯一の大公家〈ヴィオレーヌ家〉。
その屋敷で
、彼は一人の少女と出会う。
彼女の名はレーヴ・ド・ヴィオレーヌ。
紅玉の瞳と黒髪を持つ気高き少女は、母の死と継母からの冷遇にも決して折れぬ意志を宿していた。
そして──同じく「正妻の印」を持つ者として、運命に抗いながら気高く生きるふたりの絆は、誰にも知られぬまま、密やかに芽吹いてゆく。
やがて、帝国と隣国との間に戦が勃発し、シリルは12歳にして戦地へ。
そこで彼は数多の修羅場をくぐり抜け、“黒豹”の異名で知られる将軍へと成長する。
一方、屋敷に残されたレーヴもまた、社交界の陰謀や継母の画策の中、自らを「悪女」として演じながら、誰にも見せぬ涙を流していた。
──そして六年後。
勝利の凱旋とともに帝都へ戻ったシリルは、再びレーヴと対面する。
だが、かつて交わした“約束”を胸に再会を望んだ彼の前に立つのは、冷たく完璧に微笑む「帝都の薔薇」と謳われた彼女だった。
皇帝の策略、皇女の執着、妃選びの舞踏会──
次第に加速していく運命の渦の中で、ふたりの「約束」は、果たして愛か、あるいは破滅の始まりか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 13:48:00
1121文字
会話率:20%
伯爵家の二女ヘインは庶子である。
それを理由に長年継母と義姉から疎まれて来たヘインは
継母からの「あんたなんか使用人よ!」という言葉に歓喜する。
散々イジメて来たヘインからの仕返しに怯える義姉は
ヘインが復讐出来ないよう策を立てるのだが
……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 23:03:45
9248文字
会話率:64%
雪の積もる国。私は幼い頃、継母に虐待され暖炉へと突き飛ばされました。その時に顔に酷い火傷を負い、醜い顔のせいでさらに虐められ、嫁ぎ先も見つからず、ついに公爵家の使用人として奉公に出されてしまいました…… 小説家になろうラジオ大賞5 参加
作品。テーマは「暖炉」字数制限1000文字。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-05 10:13:19
1000文字
会話率:35%
童話『白雪姫』から思いついたオリジナル恋愛小説、ジャパニーズファンタジー。
主人公は日本のどこかに住む普通の家の少女、名前は「ハク・スノオ」。
このお話は、小さい頃に児童園に預けられていたことがあるスノオと、同じ園にいた初恋の相手「
ヤヒロ」との再会から始まります。
ヤヒロがくれた用心棒は、身長が8センチの『へパイストース』・・・?
母を亡くして情緒が不安定な父を支えながら生きている彼女に、継母の登場!?
スラムがある日本で、眠剤として裏で売り出されはじめた薬「アップル」。
その「アップル」に雑味が混じったことは公然の秘密で・・・
継母からのいじめに、へパイストースの「メイシャ」が動き出す。
スノオは、眠ったまま目が覚めない!?
白雪姫症候群、スノーホワイトシンドロームは・・・
運命の相手のキスで目が覚める、不思議な症状を「アップル」がもたらしたもの。
「メイシャ」に声をかけたのは、一体、何者だったのか・・・
ここまで読んで下さったかたに、ネタバレですが予告。
このお話、ハッピーエンド、です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-20 11:01:13
17458文字
会話率:49%
幼い頃の継母からの虐待が原因で、声を失った伯爵令嬢、レイリア。孤独と絶望の中でも、強く、美しく、誇り高く生きようとしていた彼女が、偶然出会い惹かれあったのは、次期公爵であるアイルだった。
騒ぐ継母を跳ね除けて、屋敷に保護され、恋人にな
り、甘やかされ、溺愛されて愛を知ったレイリア。だが同時に、声を失った自分に公爵夫人は務まらないとも確信していた。声を取り戻すため、虐待された恐怖の記憶と戦うレイリアだったが。
俺は、昔の彼女が好きだったんだ。
君を俺の屋敷になんて、連れてこなければ良かった。
静かに離れていく心を悟り、迷惑なのだろうと別れを告げたところ、優しかったアイルが豹変して……?
「他の男のものになるくらいなら、無理矢理だって、君を俺のものにするから」
愛する人に幸せになって欲しい誇り高き令嬢と、彼女を決して手放せない愛が重すぎる次期公爵の、もがくような切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-21 20:30:26
161696文字
会話率:43%
童話の女性はいつでも戦っている。周囲からは戦ってるように見えなくても戦っている。
継母からの苛め、狼から捕食される危険、魔女の呪い。優しくない環境は、いつの間にか彼女たちをたくましい女性に育て上げてしまった。
「どんな手段を使っても、わたし
はハッピーエンドを勝ち取って見せる!」
か弱さを捨て、図太く生きることにしたヒロインたちの話。
※童話をモチーフにしていますが、内容は本来の物語とは大きく異なります。人外、擬人化、GLなどを含みます。なんでも許せる方向け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-12 14:04:33
6152文字
会話率:59%