第四王子セイン殿下は、「妖精姫」と名高い最愛の婚約者がある身で、「運命の相手」を探すという名目のもと数々の令嬢を口説き落としながら、もれなくプロポーズを断られたという黒歴史の持ち主。
長年の誤解によるその状況が無事に正され、婚約者である伯爵
令嬢フィオナと和解した後の、騒々しくも甘い(?)日々を綴る短編集です。
*短編「惚れっぽいけど誠実すぎて、「運命の相手」に振られまくりの婚約者が、今日も私に泣きついてきました」の後日談となります。
*短編集かつ不定期更新のため、基本的に完結表示。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 18:00:00
16603文字
会話率:51%
幼い頃から王子の婚約者になるべく育てられたナターリエ。
十二歳を期に正式に王子の婚約者に選ばれた。
表面上王子との仲は悪くなく、このまま順調に王妃の道を歩むと誰もが思っていた。
ところがある日、王室主催の舞踏会に一人の伯爵令嬢が現
れた。
伯爵令嬢は王子に近づくと、色目を使って誘惑しだした。
ナターリエがたしなめると、伯爵令嬢は露骨に甘えた声で「誤解です~」などとのたまう。
その後もたびたび伯爵令嬢は王子に近づき、そのつどナターリエは礼儀をわきまえるよう注意をした。
ナターリエの我慢も限界に達しようかという頃、ある噂が王宮に流れ始めた。
ナターリエが伯爵令嬢に悪質な嫌がらせをしているのではないか、と。
ナターリエは否定するものの、王子との間に隙間風が吹き始めた。
その頃から、王子と伯爵令嬢が密会しているとの噂が、ナターリエの耳にも入ってくるようになる。
――でもわたくしは、殿下を信じております……。
婚約者としての立場が揺らぐようなことはないと、ナターリエは愚直に信じていた。
そして、ついに運命の日を迎える。
大聖堂で、衆目の中、王子の婚約者として聖なる祈りを捧げる日が。
ナターリエは祭壇にひざまずき、女神の前で祈りを捧げた。
ところがその瞬間、突然ナターリエの全身は黒いもやに覆われた。
「あの女は闇の魔女よ!」
伯爵令嬢の金切り声が響き渡る。
「君との婚約は、今この場で破棄とさせてもらう! 魔女との婚姻だなんて、あり得ないからなっ!」
王子の怒声を聞き、ナターリエは全身から力が抜け落ちた。
魔女だなんて身に覚えがない。いったい自分の身に何が起こっているのか。
王子にしなだれかかり、自分を見下しながら薄ら笑いを浮かべる伯爵令嬢……。
ナターリエはようやく悟った。
罠にはめられ、婚約者を寝取られたのだと。
近衛兵に引きずられながら、ナターリエは誓った。
いつかきっと真実を暴き、あの憎き女を魔女裁判にかけてみせると。
今、ナターリエの戦いが始まる――。
【カクヨムにも投稿中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-22 12:08:50
66550文字
会話率:29%
酒とたばこを愛する傭兵の男が、異世界の聖女に転生した。
教皇に依頼されて学園生活を送っていたが、最近王子と伯爵令嬢が騒がしい。
三角関係に割って入った元傭兵の裁きとは?
短編でサクッと読める内容になっています。恋愛要素がかなり薄め
最終更新:2020-08-07 23:20:06
4080文字
会話率:24%
「ねえ、可愛くなろうと頑張るって、何をどうすればいいの?」
伯爵家令嬢のひと言で、令嬢に仕える侍女は決意する。「お嬢さまには絶対幸せになっていただきますわ!」お相手は王国第三王子。相手にとって不足なし。
策をめぐらす侍女と侍従。王子と令
嬢は互いに惹かれながら、ついに相まみえた。不法商会を指揮する女商会長とそれを討伐する王国軍として。激しく剣を交える二人。どうしてこうなった!?
やがて激動の時代を迎え、革命の機運の中、国軍の王子と革命軍の令嬢は再び全力で戦うことに。
それでもこの恋、必ず成就させて見せます! 決意を胸に剣を交えるのは、王子の侍従と令嬢の侍女。主に劣らず激しく戦う二人は主人を幸せにすることができるのか?
「敵だったり恋仲だったり~余り物王子と変わり者伯爵令嬢の恋物語」の侍女視点のお話しです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-14 22:42:53
22150文字
会話率:40%
王子と伯爵令嬢の美男美人カップルが婚約した。
二人を救った令嬢の親友にふりかかった政略結婚(仮)の話。
最終更新:2013-07-24 05:36:40
1848文字
会話率:17%