「この国では、血の近しい三親等内での結婚は禁止されています。ことに及ぼうとすれば、国全体に掛かっている制約魔法で、一時的に氷付けになります。……1分程度なので、命には問題ありませんが………………」
侯爵令息ユージーンが、振られるのは1
0回目だった。
「また、ダメだったー。何でなんだよ!」
「それよりお前、何とかしないと消されるぞ!」
「どうして?」
「どうしてだって? お前の親父?の不貞が発覚し過ぎて、お前の歴代の彼女達の家庭ががギスギスしてるからだよ。もう10人お前の異母姉妹が見つかったんだろ? 目茶苦茶だよ。
公になってないから良いけど、バレたら彼女の親に消されるって」
疑われているのは、ユージーンの父ジブリール。
金髪碧眼の海軍将校で、素敵筋肉の格闘も強く性格も良いハンサムな男だ。
現在36歳でも輝く美貌は衰えていない。
若い時はモテモテだったそうだ。
「俺の父上は、母上一筋だ。そんな軟派なことはする筈ないだろ?」
「じゃあなんで、ディープキスする度にフリーズしてんだよ。可笑しいだろ? ちゃんと親と相談しろよ。彼女達から母親の不貞が漏れれば、死者がでる。俺はお前の死ぬのを見たくない!」
瞳をうるうるして訴える友グライムスに、さすがのユージーンも言葉が詰まった。
「解ったよ、聞いてみる」
「そうしてくれ。最悪隣国に行く時は、教えろよな」
「えー、待ってくれよ。俺行きたくねーよ」
◇◇◇
なんてことで、晩餐時に父に即聞いた。
その時初めて、伯父さんのことを聞いたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 22:40:34
3084文字
会話率:33%
異世界の知識を授かり、誕生した、人間種族のダンジョンマスター。
果たして彼は、生まれてから100日以内に50%が、1000日以内に99%が死ぬと言われる、過酷なダンジョンマスター界を、生き延びることができるのか。
これは、そんな物語。……で
はない。
この人間種族のダンジョンマスターが生成する魔物、いわゆるダンジョンモンスターは、なぜだか個性が強かった。
美女、美少女、美幼女、そんな姿で生成されたダンジョンモンスター達は、彼の言うことを聞かず、持ち場を守らず、ダンジョンから出てはLv上げを繰り返す。
ダンジョンマスターは日夜戦い続ける。
迫り来る侵入者、ではなく、彼女達のわがままと家計簿と。
だからこれは、自由気ままなダンジョンモンスター達に振り回される、幸せなダンジョンマスターの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-10 16:52:10
1186725文字
会話率:31%
ある朝起きるとわたしは豚になっていた。
一部の熱狂的なファンにうけたあやしい乙女ゲーム「華の学園」。
その世界にわたしは転移していた。
数多い美形達に囲まれて学園生活を満喫するゲームの世界。
しかし、わたしはこともあろうに豚公爵とさげ
すまれる悪役令嬢の父、
ウィリアム・ゴールドバーグにとりついていることに気がつく。
なんでわたしだけ超デブの悪役親父? それも、死亡エンドしかないキャラなんだ?
定められた死にエンドを回避するために、わたしは仲間とともに奔走する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-16 07:00:00
254952文字
会話率:27%
ある辺鄙な場所にはイカれた村人達が住むボッケ村があった。普通の人として育ったピカリはとうとう嫌気が指した。
最終更新:2017-08-18 20:59:11
2911文字
会話率:54%
アンダーグラウンドに広がる暗く冷たい世界、ザクシロア。冷酷なダークドラゴンが王として君臨するその王国に、雑種のためにうち捨てられた一頭のはぐれドラゴンがいた。
常に夜のような明日の見えない世界で生き残るためには、強くなければならない。長い年
月をかけて地道に鍛え続けた彼は、ドラゴンには珍しい剣の使い手となる。
やがて王家の第三分家の女主に見初められ、娘が生まれるが…その赤子は、人の姿で卵から孵った異色な存在だった───。
ごくごく一般的なごくごく普通の、なんの取り柄もないが害もないのんきな32才独身女が、陰湿なダークドラゴンの世界に転生し、家族を幸せにしようと頑張ってみるお話。
※ただ今、順番に改稿中です。
のんびり差し替えしていますので、話のつじつまが合わなくなったり一人称三人称入り乱れております。
しばらくこの作品はスルーして下さると助かります…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-29 20:02:00
158753文字
会話率:18%
この世に無数に存在するといわれる平行世界。その中の一つに、世界の存続に左右する事態が起ころうとしていた。それらの世界を創り出したとある神は、その問題を解決する為に四人の人間を地球から召喚して送り込む。だが、神によって選ばれた四人は、四人全員
が筋金入りの悪党だった!剣士が互いに切り結び、魔法が砲火を上げる世界を、四人の悪党が駆け巡る異世界冒険譚、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-20 15:44:27
1375599文字
会話率:49%
この世に命が誕生してから幾星霜。一時も血が流れぬ時代はなかった。弱きものは狩られ、強きものが支配する世界。
誰も彼もが生きるために剣を執った。
人であろうと、そうでなくとも。
最終更新:2014-03-26 20:14:40
8439文字
会話率:34%
ある日俺は帰り道変になったうちの親父を見つけた。
最終更新:2006-04-21 23:23:28
2229文字
会話率:63%