明治の悪魔祓師にして神童・皆無(かいな)は、軍の任務中に心臓を貫かれ致命傷を負った。
死にゆくなか、何処からか心地よい声が響く。
「人の子よ、そなたに第二の心臓を呉れてやろう。その代わり、地獄への旅路に付き合ってもらうぞ」
現れたのは、天使
とすら見紛う少女・璃々栖(リリス)。『七つの大罪』に名を連ねる悪魔で――そして、彼女には腕が無かった。
悪魔の力と引換えに、璃々栖と一蓮托生の命となった皆無。二人の旅路の果ては、地獄か死か。
明治悪魔祓師異譚『腕を失くした璃々栖』、ここに開幕す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 18:54:13
13066文字
会話率:34%
「ふふっ」サキュバスは己の悩ましい身体を奇妙にくねらせ始めた。不思議と俺の身体は熱を持つ。ああ、俺はたどり着いたんだ……男のロマンってやつに。――――酒場に四人の男が集まる。ストライクゾーン広めの剣士フォアダン。異国のケモナー武士クラミズ。
若手のドM神官マルぺス。ふたなり趣味を持つ魔術師ズネイ。四人はフォアダンによってもたらされた、『誘惑の穴』に棲みつくサキュバスの情報を元に心を一つにする。これは己のロマンをかけた男達の熱き物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-19 22:22:41
34119文字
会話率:35%