良好な関係を築いていた婚約者の彼女へ、
「どうか、俺と結婚してください!」
と自分のデザインした渾身の指輪を渡して、正式にプロポーズをした。
しかし、彼女は悲しそうな顔をして――――
「とても、素敵な指輪だと思います、が……ご
めん、なさい……わたくしは……が……生理的に無理、なんですっ……」
そう絞り出すような泣きそうな声で言った。
「わたくし達のこの婚約が、政略だということは十二分に判っております。つきましては、親族の中よりこの婚約に相応しい女性を複数名お選び致しますので、あなた様がお決めになってください。この数年間、とても楽しく過ごさせて頂きました。あなた様のご健勝を、心よりお祈り致しております。それでは」
そう言うと彼女は、ぽかんとする俺を置いて、悲壮な顔で去って行った。
俺は、真っ白になった。
あぁ・・・泣きたい・・・
という感じのラブコメ。ハッピーエンドで終わります。(笑)
アルファポリス、カクヨムに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 08:41:23
6877文字
会話率:28%
顔も知らない曽祖父が決めた婚約者、それは俺の住む領地一帯を治める公爵家のご令嬢であるアリシアだった。
最初はその美しさに惹かれて、次第に清廉潔白で自他ともに厳しくも凛々しい彼女の内面にも惚れた俺は彼女の婚約者に相応しい男に成ろうと毎日努
力を積み重ねていった。
だけど駄目だった、才能に満ち溢れる彼女はその美貌と共にどんどん高みへと昇って行って凡人な俺との差はつく一方だった。
そしてついには王族からも目をつけられたことで、俺との婚約はただの足かせになってしまった。
周りから疎まれ陰口をたたかれ、彼女の両親から疎まれ自分の親すらも圧力に負けて俺に婚約解消を迫る中……それでも必死で努力して彼女の隣に立とうとした。
しかしやっぱり駄目だった、こうなると俺が彼女にして上げれることは一つだけだ。
「婚約を……破棄してください」
本当は愛している彼女との婚約を破棄した俺は、もうこの街にはいられなかった。
生まれ故郷すら捨てて、彼女から貰った剣一つを手に領内を後にして俺は紆余曲折の後に隣国の冒険者ギルドへとたどり着いた。
そこで少しずつ実績を積み上げ、人々からの信頼を確保していく俺……だけどそれでも彼女のことを忘れられなかった。
そんなある日、アリシアは……何故か俺のいる宿屋へと姿を現した。
憔悴しきった様子で、彼女はかつての気高さを投げ捨てたように俺の身体へ縋りつくと泣きそうな声で呟くのだった
「やっと見つけたぞレイド……やっと……」
そして妙に従順になった彼女との生活が始まるのだった。
【婚約を解消して心が折れた男女が、必死に立ち直りながら再構築しようとする話】
出来る限り、毎日一話ずつ投稿したいと思っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 06:21:46
1010436文字
会話率:50%
「受かったよ」
「…そう。おめでとう」
それは大学の合格発表日。午前10時に解禁された合格者の受験番号に「298」があったことを確認すると、僕はすぐに彼女に電話した。数秒の間の後、どこか泣きそうな声で君はそう言った。
「うん。…ごめん」
「謝らないで」
劇的に短いです。切ない感じ。「僕」と「君」しか出てきません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-03 22:38:02
1273文字
会話率:55%
彼女が僕のアパートに来て、何をするかというと、トイレに入って出てきません。
出てこないのです。
だって。
彼女は異世界の勇者で、僕は彼女を召喚した神様で。
そして。
彼女は勇者であることに誇りを持っていました。強い心を持っていました
。
異世界の危機にも、先頭に立って戦おうとしてくれました。
だけど、だけど……。とうとう、彼女は言いました。
泣きそうな声で、珠美さんは言いました。
「異世界の危機なんて……知らんちん」
#カクヨムでも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881787165
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-25 14:00:00
85136文字
会話率:47%
[お願いしますよ」カメは泣きそうな声で言う。俺はため息をつき、カメとある取引をする…。
ウサギとカメと、金子みすゞのパロディです。
みんな違ってみんないい。
最終更新:2017-04-12 21:00:00
4228文字
会話率:20%
私は矛盾の有る人間の一人でした。
最終更新:2013-05-19 14:29:36
702文字
会話率:8%