「お前らに経験値をプレゼントしてレベルを上げてやる。だから……」
レベルが1以上にならない……。
上がるのは……経験値のみ。
「いや、経験値をレベルに換算すると、俺は強い……はず……なんだ!」
「努力が足りない……だと……」
レベル1と
いうだけで、弱いものや怠惰といったレッテルを張られる。
「問題児・劣等生・クズ・家畜・奴隷……」
「生きている資格がない」
「フッ――――――――――――そうだな」
俺は、夜空の下に立っていた。波の音が聞こえる気持ちの良い草原の丘だ。
強い奴は自由だ。何でもできる。強い奴は最高だ。何にでもなれる。
力が全てである。
強いから、武器を使えば評価されて、弱いから、ダメな奴だと見下される。
強い奴は、素敵なんだ。
弱いものは、負けて負けて負けて、搾取され、無視され、つぶされて……。
俺は一生死ぬまでレベル1。どんなに頑張ってもレベル1。成果が出ないレベル1。
結果が全てだと人はいう。
「そうだな、結果が全てだ」
「間違いない」
俺は全てに見放された。
「だがな」
「……これでいいのか? このままでいいのか? 正しいのか?」
「努力が報われない者は、弱かったのか?」
「それは、違う」
「ただ潰される。人権を奪われてもいい?」
「いや、それは間違っていて、誰もが、幸せであるべきだ」
「俺は、弱いものを守る」
「きっとそれは、いつだって底辺にいて、カースト下位にいる俺にしかできないことだ」
「お前らに経験値をプレゼントしてレベルを上げてやる。だから……復讐させてくれ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 23:26:07
160821文字
会話率:39%
親友が黒魔術の本を手に入れたので早速、奴の家の地下室で悪魔を呼び出すことにした。
と、この話を聞いた者は何を馬鹿なと思うかもしれないが、この本なんと、耳をあてると貝殻のように音が聞こえるのだ。
それは地獄の底でもだえ苦しむ亡者の声のよ
うであり、火炙りにされる魔女の嬌声のようでもあり、おれたちの知的好奇心を大いに刺激し果ては勃起までさせるのだ。
ちなみに、貝殻を耳にあてると波の音が聴こえるというが、それは耳と貝の間にできる隙間からノイズが入ってきて、そのように聴こえるだけで貝の死骸が海に思いを馳せているわけでもなんでもない。
と、いった知識を持っている賢いおれたちは悪魔を騙し、上手いこと永遠の命をいただく策が四十八手以上ある。ちなみにおれが好きなのは立ち松葉。親友は宝船。そういうわけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 11:00:00
1776文字
会話率:67%
青い海。白い砂浜。波の音。それに時折、カモメの声。最高のバランスのBGM。パラソルの下。気品と高級感あふれる白いビーチチェアに体を沈め、ふと手にしている本から目を逸らせば澄み渡る青空。
久々の休日……最高だ。遠出、それに奮発してこのホテ
ルを予約して良かった。ああ、そう思っているのは僕だけじゃない。部屋を見た瞬間の二人のあの喜ぶ顔……思い出すと胸が熱くなるなぁ。
と、胸が。これまた厚みのある……ほほほうっと、なんだい? マッサージしてくれるのかい? 参ったなぁ。妻帯者なんだ。
でも君みたいな美女のご厚意を断るのもなぁ。お手柔らかに頼むよ? お、ほぉ、柔らかい……柔らかい……。
――コンコン
「お客様。お夕食をお持ちしました」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 11:00:00
1449文字
会話率:69%
吉沢心美と石原黒音は幼い頃から家が隣同士の幼馴染。自分の胸の内を話すことが苦手だった心美に寄り添い続けた、黒音。いつしか二人はお互いを意識し始める。そして、想いを伝えられないまま大学進学へ。それでも密かにお互いを思い続けていた。しかし、大学
院へ進むと同時に黒音と連絡がつかなくなってしまい……。お互いを一番に生きてきた幼馴染が織りなす純愛ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 21:46:07
2016文字
会話率:42%
「俺は海軍に入って大きな軍艦の艦長になる。そしたらお前を乗せて外国に連れて行ってやるよ」
幼馴染のリュミーとアッシュ、二人は家同士が決めた婚約者。
しかし、成長するにつれ、内向的なリュミーと、活発なアッシュはすれ違いが多くなってしまう。
今
日もアッシュは、リュミーを放って仲間たちと遊びに興じていた。
一人残されたリュミーの前に現れたのは……。
2023.12.1 ロマンスヒルズコレクション様より「波の音を待ちかねて」というタイトルに変更し、
加筆修正を加えて、電子書籍化いたします。
漫画家のコマ先生の華麗な表紙やイラストも多数掲載!
Amazonさんよりご覧ください。(11月現在、予約中 hの後のスペースを消してコピーしてください)
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 19:21:58
2863文字
会話率:2%
波の音が聞こえてくる。
最終更新:2023-10-12 02:42:01
217文字
会話率:0%
どんな言葉が似合うんだろう、遠ざかる波の音
最終更新:2023-09-02 22:44:27
277文字
会話率:0%
波の音、オルゴール、なつかしいこと
最終更新:2023-05-31 13:13:58
290文字
会話率:0%
波の音は時を刻んでゆく、何を求めて
最終更新:2021-08-20 08:02:11
283文字
会話率:0%
大切な人と一緒に
感情も、生きる意味も見失った男は
それでも大切な人の残した言葉を胸に
終わることの出来ないまま
ただ空を眺める日々を送る
寄せては返す波の音が
遠くて響いていて
最終更新:2023-06-28 12:40:26
1250文字
会話率:0%
波の音を聴きながら、くらげくんは店番をしていた。
店の名前はくらげ商店。
売り物はダイヤモンドよりも貴重な宝石、くらげの涙だ。
最終更新:2023-06-11 18:00:00
1343文字
会話率:50%
湘南は鵠沼。とある寂れた洋館を巡る一家の歴史ドラマ。
最終更新:2023-03-09 14:53:30
3544文字
会話率:36%
怒りに身を任せたら、怒りの風。
優しさに身を任せたら、優しさの風。
人は自分でも気づかずに、自分の心根に応じた風を立てています。
だから、人は、自分の風に責任を持たなくてはなりません。
世界中の生きもの、そして環境があなたの気の声を聞いてい
ます。
私の言っていること、おかしいですか。
いいえ、きっと真実です。
ですから、こんな話をひとつ、聞いてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 23:56:55
2343文字
会話率:0%
堤防の縁に少女が腰掛けていたので、声をかけてみた。すると彼女は、不思議そうな表情で私に応えた。
(「Prologue」でも掲載しています)
最終更新:2022-10-15 14:11:45
1823文字
会話率:42%
海に囲まれた小さな島。
僕は海を見たことがない。海は行ってはいけない場所。
こっちだよ、こっち
波の音。潮風。
ゆらり、ゆら
キーワード:
最終更新:2022-10-02 00:06:03
1436文字
会話率:35%
大手菓子メーカー赤松製菓に勤める咲良は、常務の命令で夏の海で行う一大プロモーションに任命された。咲良は、冬にプロモーションの地となる海岸に視察に訪れた際、降りしきる雪が海に溶けていく印象的な様に釘付けとなる。その後、相棒の汐田や松山と共に悪
戦苦闘しながらも暑い夏の海で失敗を重ねながら成長していく。一夏の青春成長記録物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-16 11:54:57
57309文字
会話率:57%
「学力」「生活態度」「身分」この三つが必須条件な学校に在校の生徒、間宮傑は普通の高校生に憧れる異端人だった。
間違い探しの間違いの方で、間宮傑の兄は一年前下校中理由もわからず死んだ…そんな、過去を憎んでいる。犯人もいないから理由もないんだろ
う。
そんなことを考えること一年間、間宮傑の兄を殺した犯人が目の前に現れた。それをキッカケに、この世界がどれだけ腐ってるかに気付くことになる。
R15の限度のある性的表現が含まれます苦手な人は、フィールドバックしてください。
「ノベルアップ」でも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 21:00:00
3476文字
会話率:36%
たまには切ない物語もいかがでしょうか
最終更新:2022-07-06 22:03:12
8006文字
会話率:33%
白い砂浜に佇むのはただ一人
最終更新:2022-07-02 17:54:13
200文字
会話率:0%
わたしは柿沢 桃。
「柿からちょっとだけグレードアップした桃になったらおもしろい」と叔母が名付けてくれた。
自分の名前は嫌いじゃないし、桃ちゃんとか言われるのは大歓迎。
わたしの私生活に波の音がしてきたのはいつの頃から?
そして今、口に広
がるしょっぱい味は海のせい?
そんなわたしは海の世界に飛び込んでいく!
自宅は柿沢自動車整備会社。
お父さんの会社の2階、ちょっと古い部屋(難あり)に住んでいる。
わたしには年の離れた兄がいる。
長男は根っからのニートで遠く甲府に暮らすお母さんと同居してる。
お父さんは再婚していて、わたしには血のつながりがない兄がもうひとり。
普段はお父さんの整備会社で損害保険の仕事をしている。
近所の司法試験合格に頑張る哲夫さんがわたしの仕事を手伝ってくれるの。
そしてほんのささやかな安らぎも。
え?、わたしの姿を見かけない?
そんな時、桃は海に行っています!!
****
仕事に、趣味のダイビングに、友情に、ちょっぴり恋に、一生懸命な桃のいろんなエピソードをお届けします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 12:00:00
115665文字
会話率:48%
「もっとおばあちゃんとお話したかったのに――」
大好きなおばあちゃんのことを思い出しながら、思い出にひたる真琳は、おばあちゃんの部屋で小さな巻貝を見つけました。巻貝を耳に当てると、波の音が聞こえると、おばあちゃんがいっていたのを思い出して、
真琳は耳に当ててみます。すると――
「人魚の、丘に、来て……」
どこかで聞いたことがある声が、巻貝の中から聞こえてきたのです。真琳はいてもたってもいられずに、そのまま人魚の丘へかけだしました。そして――
※こちらは、黒森 冬炎様主催の『劇伴企画』参加作品となります。カテゴリーはBになりますが、もしよければ海を懐かしむような、優しい音楽を聴きながらお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 17:24:05
2467文字
会話率:52%
波の音が聞こえる
緑の匂いがする
心地よい陽射しを感じる
これは夢だ
キーワード:
最終更新:2021-05-08 08:23:03
589文字
会話率:8%
朝廷で失脚し、西の地に追放されて半年。
神経衰弱した白狐は、ある夜を境に海の幻を見るようになる。
波の音に誘われるままやってきたのは、謎めいた漁民たちの村だった──。
明後日の空模様シリーズ番外編。まだ翔にも皓輝にも出会うよりずっと前の白
狐の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 08:00:00
68370文字
会話率:37%