夜の世界をひらりひらりと渡り歩く艶やかな蝶。
高級娼婦と呼ばれる彼女達にも、時として悲劇は訪れる。
「こんな契約聞いてないんだけど!?」
高級娼館でも三本の指に入る売れっ娘、ガーネットの悲痛な叫びが響く。
とある理由により身受けを拒否し
ていた彼女に、唐突に突き付けられた証文。
サインした記憶が全くないそれを盾に、オーナーは告げる。
数日後に身柄は引き渡される、と。
絶望に陥りそうだったガーネットは、しかし、踏みとどまる。
予約が入っていたから、と小銭を惜しんだオーナーの隙を突いて外出した彼女は、ある男の元へとたどり着く。
『最後の騎士』と呼ばれる男。
貴族だろうが平民だろうが分け隔てなく決闘裁判の代理人を引き受けるジャック・ノワール。
彼へとその真情を明かしたガーネットの運命が、動き出していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 06:02:39
15654文字
会話率:25%
「あなたに決闘を申し込む!」
とある王国で有名な商会を経営するミクラウス子爵が、新しく騎士団長となったロシュトール伯爵に決闘を挑んだ。というのも、伯爵がミクラウス子爵の商売に対して妨害をしかけた挙げ句、舞踏会に集まる大勢の貴族達を前にして彼
を侮辱してきたからだ。
この国には神の御前で虚偽なきことを誓い、決闘によって白黒を付ける決闘裁判という制度があり、こうした決闘は珍しくない。
だがそれは、ロシュトール伯爵と密通している妻アゼットが伯爵としかけた罠だった。
腕に覚えのない子爵は代理人を立てようとするも、騎士団長相手の決闘など引き受けてくれる騎士はいない。
ミクラウス子爵を亡き者にして遺産を手に入れようとするアゼット達の計画は、成功するかに見えたが……一人の騎士が代理人を引き受けたことで事態が大きく変わっていく。
『最後の騎士』という異名を持つ、誰に仕えることもない自由騎士、ジャック・ノワール。
以前彼に助けられた侯爵令嬢パメラの協力を得ながら、彼は子爵の代理人として決闘裁判に挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 05:00:00
21065文字
会話率:36%
白黒付けがたい裁判沙汰に、最後の審判を下す儀式、決闘裁判。
その決闘における代理人を生業とする無位無官の自由騎士ジャック・ノワールの元には、わけありの依頼が多く舞い込んでくる。
もう後がない程に追い詰められた依頼人が最後に駆け込む場所。
そ
れ故に『最後の騎士』と呼ばれる彼の元に、一人の貴族令嬢が駆け込んで来た。
悪女と呼ばれる彼女は、婚約者である王子から冤罪を掛けられ、決闘裁判を挑まれたのだという。
彼女の事情を聞いたジャックは、彼女に告げる。
「依頼料は、君の全財産から払えるだけ全て。それが依頼を受ける条件だ」と。
覚悟を問うジャックへと、彼女が出した答えは。
そして、決闘裁判の行方は……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 05:00:00
19639文字
会話率:29%
決闘代理人の西洋剣士が決闘し、勝利するだけの話
最終更新:2016-11-23 00:39:27
2579文字
会話率:6%