大学院生のくせに研究もせず、就活にも失敗し、年末だというのに独りで木屋町を彷徨いていた男の前に現れたのは、不気味に薄い笑みを浮かべる怪しい女だった。
――夢を買うんですよ。買って、それを育てて野に放つ。で、そいつを捕まえて錦で売るんです。
最終更新:2022-08-28 23:37:02
2198文字
会話率:41%
これは映画のシナリオ本です。シナリオの書き方に精通していないとちょっと読みにくいかも知れませんが、数ページに目を通していただくうちに馴れていただけることと存じます。まずそれをお断り申し上げて、さてあらすじですが、要立てて以下に箇条書きの上で
ご説明申し上げます。
①舞台は(始めは)関西は奈良県です。※のちに東京も跨ぎます。
②主題はタイトル通り「葵の心」となります。葵の花言葉は「高貴」「神聖」「柔和とやさしさ」「気高く威厳に満ちた美」「豊かな実り」などありますが、そのどれもが当てはまるような主人公・和泉(20才)の心意気と生き方が主題となります。
③いま一人の主人公である向一(21才)を、和泉がいわば更生させます。現代病的な暗い青年の向一を葵の心で更生させます。
④その和泉と向一の恋愛模様。
⑤あらすじをここで云ってしまうよりは、かつての米映画名作「卒業」の、その男女の立場を替えたようなストーリーとだけ申し上げて置きます。
主人公二人の容姿や映画各場面のシーンはどうぞ皆様方でご想像もしくはご創造ください。では映画の幕が開き上映が始まります。皆様ご着席ください…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 23:05:46
19020文字
会話率:76%
元治元年6月、京都三条木屋町の旅籠、池田屋を新選組が急襲した。池田屋には松下村塾の四天王と謳われた吉田稔麿を始め、各藩の尊王浪士二十数名が集まっていた。
吉田稔麿は囲みを破って長州藩邸へ駆け込んで急を知らせ、手槍を取って再び池田屋へ向か
おうとするが・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-06 18:21:52
4512文字
会話率:38%
ある魔物との戦いで視力を失ってしまった魔女、人呼んで《盲目の女神》。
魔物のいなくなった世界でのんびりと暮らしていた彼女だったが、その生活を一変させてしまう出会いが・・・!?
日常、異世界、どんとこい!私がすべて、受け止める。
最終更新:2018-06-07 11:17:25
1634文字
会話率:36%
あやかしの猫又のおばばとゆかいな仲間たちが繰り広げる異界物語。
…え?ちがう?主役は俺?もういいじゃない。君たちが主役で…。
俺の名前は鴨川京介。もちろん偽名だ。
しかしこれが最近、偽名でもなくなってるんだよな。
本名で呼ばれることもな
くなったな、そういえば。
俺は穏やかな日々を送りたいだけなんだ。
年を取ったらどっか畑でも買ってさ。そこに工房建てて、陶芸やら、ガラス細工やら作りながら余生を過ごすのが夢だったんだ。
うん…夢って夢のまま終わるんだね。
巻き込まれ体質がすっかり板についた主人公の異世界冒険譚…になるはずだ。
あ、間違った。『異界』冒険譚だな。
異界と異世界。似てるようでずいぶん違うんだよな。
異世界って、全然違う世界のことだよね?うん、やっぱり異界だな。
ほんのちょっとずれてる世界。だから、異界。
ハハハ…。おかしいよね。だって異世界って冒険者ギルドがあったり、ケモミミ美人とキャッキャウフフがあったり…。あ、そうですか。そんなのないんですか…。
これは気ままな工房ライフを夢見る一人の男の悲しい物語である。
【Attention!】
この物語は『木屋町ホンキートンク』の続編にあたります。
物語の進行上、不可思議な点が多々あるとは思いますが、本編1をお読みの上、ご覧いただくことをお勧めいたします。
また、作中の理論等は作者の勝手な解釈によるフィクションです。設定説明のため、話が固く、ややこしくなる場面がありますが、ご容赦のほどを
登場人物の大半が実在している人とよく似ていても、これらは架空の人物です。
ええ、他人の空似です。妄想の産物です。
これらをご理解の上、用法、用量をお守りくださいますようお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-24 06:00:00
128039文字
会話率:41%
僕は忠太郎。鼠のあやかしです。いきなり父さんに呼ばれて魔開工房の責任者に就任しちゃいました。
管理チームスタッフにも恵まれ、眷属の皆さんもやる気十分で日々愛様や輝乃様からの無茶ぶりに対応しています。
うん、無茶ぶりが過ぎるって。
『木屋町
ホンキートンク』のサイドストーリーです。【毎朝7時更新】
鴨川京介が新たに体系化した魔法理論を、伏見にある魔道具開発工房、通称『|魔開工房《まかいこうぼう》』の責任者として就任した、鼠のあやかしの忠太郎率いるスタッフが繰り広げる魔法理論講座と魔道具制作の苦労話。
『木屋町ホンキートンク』本編の進捗具合でタイムラグをとらないと、ネタバレの要素が入っていますので。本編待ちで時折更新が止まることがあります。あしからずご了承ください。
単独で読んでいただけるものを目指していますが、『木屋町ホンキートンク』(http://ncode.syosetu.com/n6326du/)を読まれてからこちらを読んでいただいた方がより一層楽しめると思います。
『木屋町ホンキートンク』で取り交わされている何気ない一言が、こちらでは大騒ぎしながら、それらを解決していきます。
本来のストーリーとは違った『実務者レベル』での奮闘ぶりを楽しんでいただけたらと思います。
主な登場人物
総責任者:根住 忠太郎(ネズミのあやかし)
魔法理論担当統括:猫田 三郎(猫のあやかし)
魔道具統括:猿末 小太郎(猿のあやかし)
魔道具製作責任者:鶏武 ケイスケ(鶏のあやかし)
魔法理論教本製作責任者:犬屋 シロー(犬のあやかし)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-17 07:00:00
43629文字
会話率:14%
『木屋町ホンキートンク』(http://ncode.syosetu.com/n6326du/)シリーズの用語集です。
今後、物語が進むにつれて増えていく可能性があります。
最終更新:2017-03-11 00:00:00
4403文字
会話率:0%
水のような話、という意味で水話(すいわ)。 普段の生活で目に付いた小さな不思議をどちらともなく持ち寄って、それを考察し架空のミステリを作り上げるというものだ。 京都大学の文芸サークル「檸檬」で知り合った夕靖と香住にはそんな風に共有した時間が
あった。彼女から呼び出されたのは木屋町の独特な居酒屋だった。――明白な事実ほど誤られやすいものはないよ。 不穏な種は拭えず、そんな言葉が頭に浮かぶ。 顔のない幽霊。犬の目線。串抜き穴。 重なり合う水話の波紋が、不思議な夜の終わりに、ひとつの結末を迎える。 青春ミステリを書きました。感想を頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-08 08:56:29
52327文字
会話率:54%
江戸時代後期の元治元年6月5日に、京都三条木屋町の旅館池田屋で京都守護職配下の治安維持組織である新選組が、潜伏していた長州藩の尊皇攘夷派を襲撃した事件である池田屋事件。この時、一人の青年が新撰組隊士と壮絶な斬り合いを演じ、そして死んでいった
。この物語は、その青年の激動の二年間を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-01-01 05:18:29
1007文字
会話率:0%