エラニアは有翼人種の女性で種の進化の研究者だった。彼女の種族の文明は高度に発展し、人は生産やサービス提供から解放され、研究や芸術に人生を費やしていた。彼女は進化の過程で創造主の意思が働いているとする学派と対立していた。創造主の作為が無くて
も進化は今の結果を生んだと主張する彼女は、彼女の友人で同じ主張のフェリアが銀河の惑星を調査している過程で見つけた生命が多細胞生物が出現した段階の惑星を使って、検証することにした。
エラニアの恋人のケランは、一万年ほど前からの時間旅行者だった。彼の技術で時間旅行をしながら進化の過程を観察し、進化自体には手を加えず、道をそれたら絶滅させてリセットする方法で、有翼人種を再現することで、エラニアは自説を証明しようとしていた。ただし、ケランの時間旅行は一方通行で未来へしか行けない。もどって結果を発表できるわけでもなく、自らの知識欲のためだけに、彼女は未来へ向かおうとしていた。
ケランは彼女の実験に反対だったが、ついには協力することにした。自分に似せた人工生命に生命維持などのもろもろの機能をもたせ、常設が必要な機能は対象の惑星を回る衛星に持たせた。
エラニアはまず、三億年未来へ行き、脊椎動物を見つける。世界を覆っていた節足動物を減らすため、惑星を冷却させた彼女は、一億年後、結果を確認する。そこで脊椎動物の上陸を確認するが、足が二対しかない。彼女の種族は三対、六肢から進化し、真ん中の一対が翼となったのだった。
魚類の腹には三対のヒレがあるものもいたので、彼女は再上陸を試すためリセットの絶滅を起こす。だが、上陸した四肢の脊椎動物は生き残って繁栄していた。
やがて、足が足りないだけで、自分が知っている生態系に似た状況を目にした彼女は、いったんそのまま進めることにした。恐竜を小惑星衝突で絶滅させ、哺乳類の台頭を見守る。
人類が現れるころになると小刻みな時間旅行で観察するようになり、現代の地球人類の男性と会話をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 23:29:44
15729文字
会話率:44%
灰色の空の下。
追っ手から逃げる少女リゼを助けたのは、便利屋を名乗る風来者ランスだった。
謎の少女と謎のおじさんが、奇しくも出会えてしまったおはなし。
——この世界には、識らないことが、まだまだ溢れているのだろう。
※自身主
催のユーザー自主企画【いけおぢ豊穣祭】奉納作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 19:00:00
12560文字
会話率:30%
全然靡かない王女様には婚約者がいるという。
「麓の辺境伯です」
「え、それ僕だけど」
「え、嘘……あ、こ、」
「ん?」
「婚約破棄します!」
「そんな!」
ずっと好きだったから、彼女を追いかける事は止めない。止められない。
山間の小国の第
三王女ラウラは有翼人種。ずっと山の奥深くで静かに暮らしていた。ラウラには幼少期から決められた婚約者がいた。顔も見た事がない、名前も知らない麓の辺境伯。ある日、自分の事を好きだと言う目の前に現れた年若い青年は、その知りもしないはずの婚約者で、かつて自分が自身の翼と、王家にしか現れない特異能力を失うきっかけになった人物だった。
何度断っても諦めない青年ダーレは、ラウラと正反対の明るく自信に溢れていて、その眩しさにラウラは苦しくなる。私なんかが愛されていいわけないのにと。ダーレの揺るがないラウラへの想いが、ラウラの心内を変えていく話。
ドタバタあり、ただ甘やかされるだけもあり、たまにシリアスありのごった煮な恋愛もの。
視点がダーレ視点、ラウラ視点、ランダムで展開します。タイトル終わりにダーレ視点→(D)、ラウラ視点→(L)で表記します。
前作クールキャラは演じられない!と同じ世界線。なのでゆるいです。
※アルファポリス、ノベルアップ+にも投稿しています。
※R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 11:31:32
148575文字
会話率:60%
日中戦争の講和が成立し、対米開戦も回避された満州。
西からは戦火のあおりで有翼人種や竜が流入してきていた。
竜狩りの賞金稼ぎ・萩原進太郎と羽っ娘・ソフィアは武装民間機「月光」を駆って今日も夜空を飛ぶ。
この作品はCK/旧七式敢行様の小説
「屠龍のリベカ」(n1637fg)の二次創作です。作者より許可を頂いています。
本作品はいかなる国・地域・陣営のイデオロギー・政策・行動も肯定するものではなく、全ての国・地域・陣営・個人による戦争犯罪やその他人道に反する行為を矮小化することを容認するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-21 19:31:51
5999文字
会話率:41%
元イタリア空軍のパイロット・カルロは、幼馴染の有翼人種、フランチェスカとともに武装民間機のパイロットとなって満洲の空を飛ぶ。
この作品はCK/旧七式敢行様作の「屠龍のリベカ」(N1637FG)の二次創作です。作者より許可を頂いています。
最終更新:2020-07-13 00:00:00
29957文字
会話率:48%
第一次世界大戦後、急速に進歩した航空技術はそれまで地上に縛り付けられていたヒトを重力から解放した。
しかし、それは空を支配する竜種――ドラゴンとの戦いの幕開けでもあった。
武装民間機パイロットである主人公、松山正雄は相棒である有翼人種の少
女、リベカを後席に乗せ今日も満州の空を舞う。
全ては、修理代と今夜の飯代のために……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-15 22:24:22
24115文字
会話率:42%
ここはどこかの国のどこかの街。その中にあるいたって普通の酒場。ここには街にやってきた雨期の憂さを晴らしに来た客が集っていた。
そこにやってきた旅人の男。聞けば男は隻翼の少女を探しているという。長く続く雨にうんざりしていた客たちは、伝説に伝え
聞く有翼人種の話を聞きたがった。
そして男は語りだす。翼をもがれた隻翼の少女の話を――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-14 21:53:56
6542文字
会話率:29%