『天才』と称された政治家、村上仁は移民政策失敗の責任を押しつけられ、さらにはテロ事件の遺族に殺害された。怒りと絶望の中、意識を失っていく仁。しかし彼は別の世界で生きていた。
既に生きる意味など失っていた仁の前に現れたのは、かつて愛し
た婚約者と同じく、人々の融和を目指す獣人の王女であった。
『ヒトが分かり合える訳がない』。そう言う村上に、彼女は真っ正面から立ち向かう。しかしやがて人間達の侵攻が始まり、獣人の国は次々と領地を奪われ、蹂躙されていく。
止まらない侵略。虚しい理想。広がる戦禍の中、村上が再びの死を受け入れようとしたとき、人間達がその手にもつ武器がかつての世界で見覚えのあるものであると知る。そしてそれは彼に戦いを決意させるに十分な事実だった。
村上はその身を暴君となし、戦いの道を歩み始める。
その壮大な復讐のために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 22:09:39
37264文字
会話率:43%
(あらすじ)西暦というものが破棄されて魔法が注目を浴びはじめた時代。世界には政府の教育政策失敗によって魔法文字すらロクに読めないゆとり魔法使いが増加しつつあった。この対策として政府は魔法文字を現代語に訳す翻訳、そして翻訳された魔法文字の中か
ら不要な誤字などを取り除いて文を正式な体裁に整える校閲という有資格者の選定を開始。
これによりゆとり魔法使いが旅をするには翻訳、校閲の同行が必須となった。
さて校閲者、キタムラは縁あってゆとり魔法使いのヤギシマ、翻訳者のリプニーとパーティを組み、ヤギシマの脱ゆとりの為の3級魔法使い昇格試験に挑むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 09:09:35
82240文字
会話率:38%
ウイルスの封じ込めに失敗続きのとある国のトップら。子供たちでさえ夏休みをとれない異常事態の中、夏休みをとりたいと希望する政府高官たちに国民や野党は非難の目をむけていた。それでも強行的に夏休みにでかけようと総理達は真夜中に首都から脱出しようと
したのだが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-19 19:52:51
4257文字
会話率:58%