『離縁しましょう、旦那様』
『なぜいきなりそんな事を言うんだっ!今まで上手くやっていたのに、』
『違いますよ、私が我慢していただけですから』
私は愛する夫にさらりと離縁を申し出る。目を見開き固まっている夫にとっては青天の霹靂だったに違いな
い。
良き妻であろうとしてずっと我慢していた。急な仕事という遊びも、騎士の妻なら笑って見過ごすことも必要だと周囲から言われていたから。それに悔しいけれど愛しているからこそ……見ないふりをしていた。
でも、時代は変わりつつある。もう妻だけが耐え忍ぶ時代はいつか終わるだろう。
だから、私は未来のために動くことを決めた。
……愛しているからこそ変わって欲しい。
妻を心から愛しているのに悪さをしてしまった夫と、ある日突然に最終通告を突きつける妻のお話です。
※この作品の設定・世界観・倫理観は架空のものです。
※話の内容が無理だなと思ったらご自衛のほどよろしくお願い致します。
※アルファポリスにて先行投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-25 07:42:36
41456文字
会話率:24%
馬シリーズ12作目です。
昔に書き溜めていた小説を書き直しながら投稿しています。
神奈川県警には、使えない人を流してしまう島流し署が存在する。
流され署に流されながらも出世を続ける、楊勝利警部が率いる特定犯罪対策課には、今日も県警内の「捜
査するの、だるい、かったるい」事件が流されてくる。
今回の事件は、幽霊屋敷で少年が消えたという案件だ。
しかし案ずるなかれ。
楊には、スーパーナチュラルに特化した親友と愛すべきちびがいる。
そして楊の親友百目鬼は、俺は一般人なんだよ、と、停滞した事態をぶち壊してくれるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-14 21:42:47
117117文字
会話率:31%
離婚弁護士久我今日子の元に一人の青年が相談に訪れる。結婚したばかりの青年に、突然実の父から多額の借金の返済を求められて困り果てているというのだ。
詳しく話を聞いてみると、かつて町でも指折りの資産家だった実家が事業の失敗で破産し、両親は離婚。
しかし、父親は昼も夜もなく必死で働いて母と暮らしていた青年を大学まで行かせてくれたのだという。その後、就職した青年が結婚することになり、母親に気兼ねして父を遠ざけるようになった事に父は憤慨。離婚前から付き合っていた男性と結婚し、父からの仕送りにまで手を付けていた元妻に対する怒りも根深い。
わが子を愛すればこその憎しみに囚われる父と苦悩する青年に深く同情し、弁護士今日子のおせっかい精神がむくむくと湧き上がってくるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-17 13:27:41
4164文字
会話率:48%
運命というものがあるのであれば、この出会いだった。
私は無表情な彼女と出会い、恋に落た。
私にとってこの出会いが、恐怖と共に歩む事の原因となろうとは、誰が想像できたであろうか。
※本編はホラーのため、怨念、猟奇的表現、殺人当の描写を含む場合
がありえますのでR15指定とさせていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-27 21:03:18
13281文字
会話率:3%