朝。とある町の宿屋。その薄汚れた白いシーツが敷かれた木のベッドに腰かけ、「ううぅ」と呻く、ある男。
昨晩は飲みすぎた。頭が痛む。そして記憶がまったくない……わけではない。だから呻いている。その悩みの種だけは色濃く頭の中に残っていたのだ。
「入りますよ。おや、起きたんですね。どうも、おはようございます」
「あんたは……」
「おや、お忘れですか? お二人の決闘の立会人を務める者ですよ」
ノックとともに部屋の中に入ってきた男がツカツカと窓の傍へ歩き、外を眺める。
そう、決闘。その約束をした記憶はあった。ただ、理由は覚えていない。恐らく酒場に居合わせた誰かと何かで揉めたのだろうが、相手の顔もふにゃふにゃであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 11:00:00
2604文字
会話率:42%
昔。とある古びた宿屋。夜、そこへ泊りにきた二人の男は案内された部屋、畳に腰を下ろすと、ふぅーと満足そうな息を漏らす。
旅行を満喫。酒に料理を楽しんだあと温泉に入り浴衣を着て、すでに夢心地。赤ら顔でしばし談笑し、さてそろそろ寝るかとその前
に一人が便所に行くと言い、廊下に出た。
そして十数分後。戻ってきたのだがどこか落ち着かない様子。目ざとく気づいたもう一人が訊ねる。
「おい、どうしたんだ?」
「え、いや、なに、なにが?」
「いや、やけに慌てているじゃないか」
「え、え、そうかな」
「そうだよ。そう言えばちょっと遅かったし何かあったのか?」
「いや、え、その、女、そうだ、女の像があってな」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-15 11:00:00
1553文字
会話率:80%
豚の妖怪の白が営む山奥にある宿屋。そこに迷い込んだ人間のお客さんは失踪した女性を探していた。果たして白は宿に泊まった人間を無事に帰すのだろうか。
最終更新:2024-03-03 01:43:13
3373文字
会話率:0%
勇者─────と、盗賊のマリー。
最終更新:2023-01-22 02:40:39
714文字
会話率:28%
人探しにペット捜索、何でもござれな冒険者。
ただの便利屋でしかなかった彼らは、封印されたはずの魔物の出現により、再び脚光を浴びることとなった。
そんな冒険者の集う、とある一つの宿屋。年季がかった調度品に、罵声や笑い声の入り混じる喧騒の中
、どう見ても場にそぐわない少女が、扉を開いたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-09 00:54:32
31812文字
会話率:67%
やっと辿り着いた魔王城前にある宿屋。
そこで繰り出される女将の攻防と勇者のツッコミ。
最終更新:2022-03-08 21:05:30
1994文字
会話率:100%
冒険者を主な宿泊客として経営されている、とある宿屋。宿屋を営む一家にはある伝統があった。
お客としての冒険者を理解する為には、冒険者としての経験を積まねばならない。
宿屋を継ぐ予定の子は、せめて中堅冒険者足りうるだけのキャリアを積むことを相
続の資格とする、というものだ。
相続の条件はもう一つ。
冒険者生活の中で出会った女性冒険者を嫁にして、一家に連れて来なければならない。
とんでもないハードルだが、この宿屋はそんな伝統を維持したままに
一流「じゃない」冒険者にとっての「最高の宿屋」として歴史を重ねてきたのであった。
これはそんな宿屋の、とある時代に亭主を務めていたジュウゾウという男の昔話であるっぽい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 08:08:39
254561文字
会話率:54%
男子高生のシュンは、その言動から周囲に厨二病の変人と称されながらも、持ち前のマイペースで気ままに生きていた。
彼は帰宅途中に、幼馴染みを含む三人の異世界召喚に巻き込まれる。喚ばれた先は魔王が率いる魔族と戦争を繰り返している王国であった。
シュン以外の三人の称号は強大な力を得ることができる勇者と判明したが、彼の称号は戦いでは役に立たない宿屋。彼の処遇について決められようとしていた時、魔族の刺客に襲われる。
その時、彼は生まれ持っていた力で刺客を倒すのだった。彼はいろいろなことに巻き込まれていくもものの面倒なことは(周囲が勝手に)勇者に押し付けて、彼は気ままにマイペースに生きていく。
気分転換に書いた話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-04 17:00:00
10630文字
会話率:48%
この世界には、レベルという概念が存在する。
モンスター討伐を生業としている者達以外、そのほとんどがLV1から5の間程度でしかない。
また、誰もがモンスター討伐に乗り出せる訳ではなく、生まれついて神から授かった役割(ロール)にも大き
く影響を受ける事になる。
能ある役割と呼ばれている役割は八種。戦士。武闘家。僧侶。魔法使い。盗賊。商人。狩人。呪術師。
天啓とも呼ばれる特殊な力をもつ役割は三種。王族。勇者。賢者。
そして尤もその人口が多く、力無きものとして農業や宿屋。街を発展させるために尽くす最弱の役割……村人。
戦う力を持たない村人が、モンスター討伐の稼業に乗り出すのは自殺行為に等しい。
だがある日。村人という役割をもって生を受けた二歳になり立ての子供は気付いてしまう。
モンスターを倒したら…………お金が手に入る事に。
★お知らせ★
この作品はKADOKAWA/エンターブレイン様より同タイトルで2016/4/30に書籍化されております!
ひとえに皆様の指摘や意見、そしてご愛読いただけたおかげです。ありがとうございます!
今後ともよろしければお付き合いいただければ幸いです!
KADOKAWAコンプエース様にて、コミカライズされました!
コミック版LV999の村人①が2017/12/26に発売されます!
『LV999の村人』(著・星月子猫/画・ふーみ)のCMがアニメ「幼女戦記」のCM枠で放送されました!
ナレーションはなんと梅原裕一郎さんです!
https://www.youtube.com/watch?v=rTBYNEFtrAY&feature=youtu.be
めっちゃくちゃカッコいいので、ぜひ観てください!
Twitterアカウントもどうぞよろしく!
https://twitter.com/konekodayo00
/※皆さまのおかげで完結致しました! 現在毎日第一話から順に修正を行っております! ほぼ修正せずに投稿を続けていたため、多くのご指摘がある通り、日本語がおかしい部分が多々あるためです。お待ちいただけるのであれば、修正されてから読んでいただけると嬉しいです! 現在10/435修正が完了しています。我慢できない方は書籍へどうぞ!/※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-28 19:45:57
1328501文字
会話率:51%
「勇者の安息あずかる宿屋が、弱くて務まるとでも?」
魔物の群れに追われた少女勇者・ナナカが逃げ込んだ宿屋。
そこで出会った相手は、剣も魔法も使えない……しかし世界でも指折りの実力を持った、規格外の宿屋主人だった!
変わり者の宿屋主人・
クラギ。彼はその卓越した技能と接客で、あらゆる事件を解決していく。魔物を狩りに行ったかと思えば襲ってきた魔導師を撃退し、世界最強パーティの一員を下し……そんな噂は徐々に広がる、のだが。
「……これもナナカ様の功績ということにしてもよろしいですか?」
「なんでそうなるのっ!?」
目立たず騒がずのんびりと。
勇者の陰で活躍する、変な宿屋の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 16:45:25
70692文字
会話率:44%
ぽつりぽつりと雨か降る。山奥にひっそりと佇む小さな宿屋。それは一匹の人狼が営む宿屋だった。そしてその宿屋をコンコンとノックする瀕死の少女!!!!さぁーどうするの!教えて!狼さん!!
最終更新:2018-02-01 00:00:00
1676文字
会話率:43%
「「まじかぁ……」」
レイナードとアイリスフィール。
今日も今日とてオンラインゲームに没頭する日常を送っていた赤髪の青年と金髪の美少女は、一体全体どうしたことか、ゲームに極似した異世界に転移させられてしまった。
片や、転職した
ばかりの貧弱な職業:宿屋。
片や、あろうことか女性キャラクターになってしまったネカマ。
元の世界に戻りたい。
だけど痛いのは嫌だし、リスポーンできる保証もないのに死ぬかも知れない冒険に出るなんて真っ平だ。
これは、そんな臆病なんだか慎重なんだかよくわからない二人が、安全に安全を重ねてやることにした宿屋で得た多くの友人たちとの出会いと別れを綴った物語である。
※各話タイトル及び文中にパロネタが多数織り込まれています。そういった表現が苦手な方はご注意を。
※R15及び残酷な描写タグは念のため付けさせていただいてます。今のところはそういった描写はございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-27 18:00:00
117075文字
会話率:32%
古い修道院のある小島にやってくる巡礼者のための宿屋。
そのうちの一軒を営む、料理好きなおばさんと巡礼者たちとの束の間の物語。
テレビ番組で見た
「プラールおばさんおモン・サン・ミシェル風オムレツ」
のお話から空想を広げてみました。
最終更新:2017-09-13 21:43:48
1765文字
会話率:0%
我が家は閑古鳥が鳴きそうな町外れにある宿屋。
元傭兵のお父さんと、穏やかなお母さんと、看板娘のお姉ちゃんと私で幸せに暮らしている。
でも、うちの家族には秘密があったのです。
これは私のお姉ちゃんが拾ってきた少年が、聖剣を得て勇者になるまで
のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-21 20:18:05
9744文字
会話率:6%
街道の宿場町にある一軒の宿屋。 そこに歌が大好きなバイエラが働いていた。 彼女が鼻歌しながら洗濯してると突然風が吹いてきて-- 同居人の憧れな占い師のお兄さんと、ちょっと厄介な同僚のお姉さん、そして不思議な男の子に囲まれながら、彼女は今
日も大好きな刺繍と仕事をがんばります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 18:24:29
48939文字
会話率:42%
ここは王都スタンの南にある小さな宿屋。シュターニャ。
王都にある宿屋としてはかなり小さく、外観は薄汚い。だが、それとは裏腹にここは王都一、儲かっていると言われているとも言われていた。
その理由は一つ、この宿はこの世の中で尤も金払いの良い馬鹿
共……冒険者に好かれるのだ。
この宿に集まる冒険者の数は数え切れないほど。
ミグーシの双子、元騎士団の不良中年。酒好きの女冒険者にいかさま野郎のピエロ野郎。貴族の坊ちゃん嬢ちゃんに駄目人間。そして自称異世界から来た少年。
様々な人種や出自を持つ馬鹿共がここに集まり、歴史にも残らないどうしよもない日常と戦いがこの宿から始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-21 23:09:48
21651文字
会話率:38%
始まりは、小さな宿屋。上級妖精ヘルオスは、人間界に召喚された。召喚者を探して目に入ったのは、ヒョロヒョロの少年だった。
少年ながら強力な魔力を持つ魔術師と妖精のマジックバトルファンタジー。
最終更新:2013-02-12 09:49:26
1370文字
会話率:31%
宿屋ノワーヌはカーランディア王国で唯一の傭兵専門の宿屋。ただし、傭兵団はお断り(傭兵団は自分達で確保してますからね★)。新人や実力がいまひとつな傭兵にやさしい、安価で安全な宿を提供しております。そして、そんな宿屋の主人が幽霊の少女である、
なんて事実は町の界隈では暗黙の了解なのだとか。 ■この頃(小説に限らず)文章書いていると集中力切れやすいので、息抜きしたくて執筆してます。思うままに書いている為、読みにくかったらごめんなさい。 あとやっぱり更新遅いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-26 04:14:29
3724文字
会話率:11%
二年に一度行われる剣術大会。今年はそれに中り、開幕前から賑わいを見せる街。各国からぞくぞくと腕自慢が集まり、街では喧嘩やなんだも起こって、お祭り騒ぎに。そんな喧騒に巻き込まれる一軒の小さな宿屋。格安で泊まれてしかもお一人様の部屋まであるがサ
ービスは宜しくない。そんな宿屋にこの時期、むさ苦しい野郎どもが集うのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-05 15:08:12
18128文字
会話率:60%