無血開城までの約3ヶ月半の出来事を描く歴史絵巻――慶応4年正月、15代将軍徳川慶喜は『鳥羽・伏見の戦い』で敗北し、朝敵となった。薩長軍が江戸総攻めに向けて動き始めている頃、江戸城内は混乱の最中にあり、大奥筆頭御年寄・瀧山や13代将軍正室・天
璋院(篤姫)、14代将軍正室・静寛院(和宮)は、江戸を戦火にしないために命懸けで動き始める。同じ頃江戸市中においても、大奥に縁のある人々が不安な毎日を送っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 18:00:00
46208文字
会話率:64%
人を異形のバケモノへと変貌させる病『ヴァンパイア・シンドローム』の蔓延によって、日本に残される領土は九州の最南端『鹿児島』のみとなった。
生存権の奪還と吸血鬼たちの殲滅───それを悲願と抱える第四五独立鉄騎連隊〈サツマハヤト〉は人型兵器を
用いて、抵抗をつづけるも勝機はまるで見えそうにない。
そして、東京育ちの少年・島津鋼太郎は〈サツマハヤト〉に所属する軍人ながらも、その性格ゆえに周囲との衝突を繰り返していた。挙句についたあだ名は”狂犬”である。
「俺の居場所はここじゃねぇ。どんなことをしてでも東京に帰るんだ」
そんな信念を抱いた鋼太郎のもとにとある誘いが持ち掛けられる。
問題児ばかりを集めた特殊機甲技術試験小隊────通称『ケロベロス小隊』への勧誘だった。
そこで出会ったのは地元をこよなく愛する少女・天璋院茜。鹿児島を大好きな変人少女と、東京への帰還のために戦う鋼太郎。両者の対立は必然といえよう。
自らの尊厳と居場所を取り戻すためのハードアクション・ここに堂々開幕ッ! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-23 18:00:00
101024文字
会話率:42%
お姉さま方、ごきげんよう――――そして、さようなら。
乙女の花園、私立ラヴァリア女学院。日本屈指の超エリート校にして、清楚で上品なお嬢様たちが通う清く神聖な学び舎。しかし、本当のお嬢様学校はそんな世間のイメージとは程遠い。暴力による圧政、権
力による支配、渦巻きこじれる恋心。ここはまさしく、"乙女の戦場"。
「――――決めた。私が、この学園のお嬢様のNo.1になる!!」
由緒正しき天璋院家の一人娘、天璋院琴葉はこの悪雲渦巻く学園で立ちはだかる強敵たちを倒し、美少女ハーレムを築くと心に決める。天性の総受け気質の彼女は、立ちはだかる強敵からの攻めに耐え、理想の『乙女の花園』を作ることができるのか!?
お嬢様たちの仁義なき戦い、その火蓋が切って落とされた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 01:34:56
36993文字
会話率:50%
テレビの影響か、明治維新の戦争は、近代装備の薩長軍が、旧態依然とした旧幕府軍を圧倒したと言うイメージを持っておられる方が多いと思います。しかしそれは正確ではありません。
鳥羽伏見戦の時点で、徳川家は歩兵8個連隊を基幹とする日本最大の西洋式陸
軍を整備しており、装備もデラックスでした。
本編では、多摩の村役人の倅・弥助を主人公とし、農民で編成された「歩兵組」が厳しい訓練の後、天狗党の乱、長州征伐、鳥羽伏見と転戦し、ついに五稜郭で消滅してゆくまでを描きます。
奥羽の戦いでは、二本松、三春といった小藩の運命にページを割きました(その分、会津には冷たいかも)。
フランス軍事顧問団脱走の新解釈、この時期の火器の急速な発達なども盛り込みました。
字数の関係で3部に分けましたが、第1部では弥助の入営から天狗党の乱までを描いています。
なお、作中各地の方言が出てきますが、おかしいと思ったら遠慮なくご指導ご鞭撻のほどをお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-17 22:20:44
46622文字
会話率:42%
「俺は知りたい。何の価値も示していない俺が、どうしてこの世界に生まれたのか────」
薙刀術の名門、天璋院家に生まれた主人公。申し分のない才気と清廉な想いを持ち合わせていながら、彼は性別の壁という問題を抱えていた。華々しい活躍を見せる姉とは
対照的に、活躍の場さえも満足に見つからず、深夜に独りひっそりとVRMMORPG(ゲーム)でモンスター相手に憂さ晴らしの殺戮を繰り返す日々が続く。そんなある日、主人公は母の形見から突如現れた、精霊を自称する一人の少女と出会う。美しい少女は手を差し伸べる。不条理な現実に不満を持つ主人公は、矛盾した存在である己が生まれた真実と、母の面影を求め異世界へ旅立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-12 19:56:44
18538文字
会話率:30%