執行、執行、執行。
雪にうもれた地図の空白地帯に存在するソソン王国
――世界は冬眠の王国(スリープキングダム)と呼ぶ――
では今日も受刑者への刑の執行が行われる。
喉を裂き、皮を剥ぎ、炎で炙り、四肢に結わえた縄を馬に繋ぎ、国民たち
が石を投げるという、非人道的な公開処刑。
雪のキャンパスに描かれるサザンカの花を見て恍惚の笑みを浮かべるのは一人の少女。
その名はアレクサンドラ・ルキーニシュナ・アシカーギャ。通称サーシャ。処刑の音頭を執るはこの国の王女である。
「これは復讐なのです。長きに渡る夢見の国を、不当に目覚めさせた世界への」
時は二十一世紀。人道の尊重と平和への模索が行われる世界から、自ら隔絶し続けたソソン王国。
大帝に見落とされ、大戦で地図を焦がすこともなく、偉大な連邦にも加わえられることのなかったその国は、いまだに絶対君主制を敷いていた。
だが、長きに渡る優れた君主たちの統治により、国民の多くは先端技術や社会情勢とは切り離されながらも、幸せなくらしを営んでいた。
しかし、七代目君主であるルカ王が死に、忘れ形見のサーシャが王座へと就くことに。
公開処刑とそれを通して行われる復讐、そして国民への愛と平和の願い。
サーシャが目指すその先は、白い雪によく映えるレッドカーペットであった。
生と死、覆い隠された闇と倫理の裏。鎖された常冬の国で語られる人の心の物語。
※完結予定、毎日16時に自動更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-30 16:00:00
376506文字
会話率:36%
アリス・カダスは目覚めると森の中にいた。
しかしそれが夢だとアリスはすぐに理解した。
何故ならそこは…
最終更新:2012-12-23 16:35:49
2216文字
会話率:13%
【2012.8.26/完結しました。ありがとうございました】「みんなが君を待っていたんだよ、愛しいアリス? さあ、一緒に悪夢を愉しもう」ある日ののどかな昼下がり。平和に終わるはずだった一日に突然飛び込んできたのは、白兎なんておかしな不確定要
素。そしてそこから、平凡だった少女の運命は一転する――◇◆穴の底へと白兎にさらわれた少女は、100人目のアリスとして、《夢見の国》へと迎えられた。狂気という凶器、奇怪な住人たちが始まりを告げる理不尽なゲームを突き付けられて、少女はアリスとして白兎を追い掛け始める。回る歯車と、回されるぜんまいに踊らされ、錆びついた物語は大きく動き始めて……。おかしな住人たちと、アリスと呼ばれた少女が織り成す、不思議の国の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-26 14:36:40
428499文字
会話率:37%
――― Alice, you can't stop go mad surely ―――
(アリス、キミはきっと狂わずにはいられないだろう)
ある日、アリスは夢を見る。兎を追いかけて穴に落ちたり、どこかねじのぶっ飛んだ人達とお茶会をしたり――
――
物語のように毎日続くゆめを現実との境目が曖昧になるほど見るようになったある日、アリスは目覚めると見知らぬ草原にいて・・・?
――――神様、私はあなたをいっっっしょう恨みます。byアリス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-24 20:24:00
35245文字
会話率:30%
夢見の国の王女アンネは、とある書物を参考に調合した薬をいつの間にか紛失してしまった事に気付く。それは、真逆の効果を持つ薬を使わない限り、使用対象を目覚めることのない永遠の眠りにつかせるという、法によって調合が禁じられた永眠薬と呼ばれる薬だっ
た。国王に呼ばれて事情を聞かれたアンネは、一悶着起こしながらも調合に関する罪を何とか逃れる。しかし喜んだのもつかの間、今度は国王が何者かに永眠薬で眠らさられてしまい、アンネに容疑がかけられた。国中で指名手配されて逃げながらも、真犯人を探すべく奮闘する王女アンネとその付き人マール、そんな悩み多き少女達の愛と成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-08 13:43:11
11658文字
会話率:36%