何の取り柄もないリーマンが、目覚めたら戦国時代的な世界でした。という危難に見舞われる。
とはいえ歴史に関する知識が皆無の彼にとって、そこはまさに異世界とも言うべき世界だった。
彼の唯一の武器は、本人が望んでもいないのに何故か事件の中心になっ
てしまう、巻き込まれ体質とでも言うべきか。些細な出会いが切っ掛けで次第に大きな運命の流れに翻弄されて行く。
そんなお話しを書いてみようかな、と。
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鈍色の香 吹き交ふ戦場に
穿つた四肢は 何に抗ふ
白刃の華は 誰が為に咲き
血潮の華は 誰が為に散る
那由多の運命に 導かれ
迷ひ迷ひて 幾九十九
水面に揺れし 下弦の月は
誰思ひ揺蕩ふ 泡沫の舟
永遠の契りは 久遠の夢と
誓ひし思ひは 徒花か
那由多の彼方に 思ひ馳せ
流れ流され 幾九十九
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※このお話は美濃の国盗りを斎藤道三一代のものではなく、その父の長井新左衛門尉と道三父子によるものであるという設定を基に構成しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 01:06:47
226951文字
会話率:47%
配達員のサビオは、日が昇る前の河川敷で、落とした手紙を探す内に腐った生ゴミのような不快な臭いが漂ってくるのに気づいたーーー新人冒険者のタチアナは、暑い夏の昼下がりに、立ち寄ったカフェで水が欲しいと言う霊に出会うーーーあるファンタジー世界で起
こる、剣も魔法も無い、7日の間の少し怖いお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-02 04:00:00
29230文字
会話率:22%