不慮の事故で命を落とした元パティシエの魂が次に目覚めたのは、異世界の古びた塔の中。しかも、その身は美しいが脆い【砂糖人形】へと変わり果てていた。彼女の名は【メルティア】。その身体には、かつて悲劇的な最期を遂げた悪役令嬢【リアファル】の強すぎ
る怨念と、異世界でのパティシエとしての記憶が混濁して宿っていた。
メルティアは、自身の内に渦巻くリアファルの激しい感情と、意図せず発現する【呪詛錬金(シュガーアルケミー)】――感情を込めたお菓子を作り出し、食べた者に影響を与える危険な力――に戸惑い、絶望する。孤独なアトリエで、自らの存在意義を見失いかけるメルティア。
そんな彼女の前に現れたのは、隣国の王子【カロン】。「氷の王子」と呼ばれる彼は、他者の感情や魔力を過剰に感じ取ってしまう特殊な体質ゆえに心を閉ざしていたが、メルティアの作る“呪われた”菓子が放つ、怨念と純粋さが混じり合った異質な「念」とその「味」に、危険を感じながらも強く惹かれていく。
リアファルの過去に隠された陰謀の影、メルティアの力を利用しようとする黒幕の接触、そしてカロンが抱える凍てついた心の秘密…。呪われた力を持つ孤独な砂糖人形と、呪いを喰らう孤独な王子。二つの歪な魂が出会う時、運命の歯車は回り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 08:18:34
54303文字
会話率:18%
私、シェール家の令嬢「パディン・シェール」には、前世の記憶があります。
どうやら私は乙女ゲーの世界に転生したようで、しかも転生先は悪役令嬢でした。
家の指示で、この国の王子と婚約しなければならないのですが、このままだと乙女ゲーの主人公と対決
することになります。
前世の職業はパティシエでした。
この知識を活かして、主人公よりも先に王子を攻略しますわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 10:00:06
6865文字
会話率:35%
喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。
今日のお客様は
高校でパティシエを目指して勉強中の舞奈。
スイーツ甲子園に出場したいと思っているけれど、三人一組なのに残りのメンバーが見つからない。
そんなとき、お父さんから誘われて元パティシエでカフェ・シェリーのマスターの妹と話をする機会を与えられた。
しかし、舞奈はコーヒーが飲めない。
そこで出てきた秘策で、舞奈は仲間づくりに必要な要素を知ることになる。
その秘策とは、そして舞奈が知った仲間づくりに必要な要素とは?
この作品はAmeba Blog(https://ameblo.jp/cafe-shelly/)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 11:08:38
14920文字
会話率:49%
元パティシエの宮川は、親友の伝手で入社した先の会社でイベントのお菓子を作ることになった。
自称『愛のキューピッド』である親友が言うには、「部長はマドレーヌが好き」。
自覚していなかった部長への想いが輪郭を成し、好きという想いは募るが……。
季節的に書きたかっただけです。
かなり頑張りましたが長いし、ちょっとおかしい部分あります。
※好評だったらR18版で続きは予定しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-22 15:14:46
11400文字
会話率:32%