コンドリミア大陸の片隅に、緑豊かな王国「ヴェルディア」がありました。
しかしその美しい国で幸せに暮らしていたのは、王族など一部の者だけでした。国王アルトゥールは民に重税や兵役を課し、逆らう者には厳しい罰を与え、民を虐げていたからです。
王子のアレクセイは父が築いた城の中で裕福な生活を享受していましたが、外の世界で苦しむ人々の姿を見て胸を痛めていました。
ある日、アレクセイは不吉な夢を見ました。目に怒りの炎を宿した数万もの民衆が、思い思いの武器を手に王城を包囲しているのです。
目覚めた彼は、自らの運命を知るため、占い師セリーヌを呼ぶことにしました。セリーヌは王子の前に現れると言いました。
「王子よ、あなたの未来には危険が待ち受けています。国は滅びの運命にあります」
「どうすれば王国は救われるのか?」
「あなたの選択が王国の未来を変えます。わたしは今日、それを王子に伝えに来たのです。あなたが王国の未来の鍵なのです」
「わたしに出来るでしょうか」
「それは分かりません。しかし分水嶺はまさに今です」
このお話は、王子アレクセイが夢に見た滅びの運命に立ち向かう物語ー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 22:57:24
3716文字
会話率:29%
弱いチームを応援するメリットがない、陶酔しているだけと言われてしまいがちな昨今ですが、このようなメリットがあるのではないかと思い書きました。書いていて悲しかったです。
最終更新:2024-07-31 18:15:14
2085文字
会話率:9%
「……う、あ、うぅ……ここは……天国……だよな?」
「はい、その通りでございます」
「うおお! ……ああ、失礼。人がいないと思って独り言を言ったものだから、ははっ、大げさに驚いてしまい、ははははは……それで、あなたはまさか……」
「え
え、天使でございます。あなたの担当であります、シライと申します」
「シライ……白井。ああ、その顔と名前、昔どこかで会ったような……それも……そうだ、私が好きだったあの子に」
「そう見えるようになっているのです。親しみを持ってもらいリラックス。お話をスムーズに聞いていただくために」
「そう、か……しかし、ああ、死んだのか……だが、天国がこんなに美しいところとは。死んで良かったとまではまだ言えないが、現世を惜しむ気持ちが失せていくようだよ」
「ふふふっ、そう言っていただけて何よりです。さ、ご案内しますよ。ええと予定の寿命よりもお早い御着きに加え、今ですと――」
――いちゃん
「あ、あれ、声が」
――おじいちゃん
「あの、シライさん、あなたの声が聴こえなくて、それにこの声は」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 11:00:00
2483文字
会話率:84%
十年来の幼馴染がいきなり告白してきたのだが、その背後には三国志の天才軍師、諸葛亮孔明が立っていた。
最終更新:2022-06-05 11:16:42
7158文字
会話率:57%
今です、その気持ちに真実あれ。
最終更新:2021-07-10 09:14:38
242文字
会話率:0%
主人公T、悪友RとKの三人を中心に酒屋トークとして怪異譚を話します。
最近はTVで怪談番組少ないし、トークのネタとしても語られるのが少ない昨今ですね~
知り合い(ガチ僧侶、ガチ霊能力者、等など)からの聞きかじりから得た知識など合わせ話広げて
いきたいですね~
怪異好きな方、時間つぶしに一読よろしくです!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-26 00:00:00
1342文字
会話率:19%
バドス王国の侯爵令嬢アメリアは無実の罪で王太子との婚約破棄、そして国外追放された。
今ですか?
めちゃくちゃ充実してますけど、なにか?
※主催企画「殺し愛・共闘し愛企画」参加作品。
※第6回書き出し祭り参加作品「花陰に微笑む私」
を改題、大幅改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-06 20:20:00
16052文字
会話率:30%
もし、生まれてからずっとひとりだったとしたら、あなたはどうしますか?
「四方八方白い壁で囲まれたこの場所が、私の世界の全てだ。私は生まれた時から、ずっと一人だった」
「私」は目を覚ましてから一人で過ごしてきた。
食事はエレベーターを通じ
て運ばれてくる。
物の呼び方は知らずとも、使い方は知っていた。身の回りのことは自分でできた。
何不自由なく暮らしてきたはずだった。
物の名前、感情などの言葉を覚え、二人の人物と話すうちに、「私」の中に疑問が芽生えてくる。
“私はどうしてここにいるのだろう”
人と関わった記憶がない「私」が、白い世界での生活を通して得たものとは。
***
人との接触を控えるように呼び掛けられる昨今ですが、もし人にかかわる記憶が一切なかったら、人間はどんな生き方をするのでしょうか。そんなことを考えたくて書き始めました。
※YouTubeチャンネル「STUDIO GIORNI」(旧「がんばれ、ラジリーマン!」)さんのラジオドラマ、
「たった、ひとり」〜忘れてしまったもの〜
https://youtu.be/KzWQOn8_e7s
に影響を受け、執筆し始めた作品です(私はただの彼らのファンです)。
内容が直接的に関係しているわけではありませんが、よろしければ聴いてみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-29 19:51:30
53033文字
会話率:42%
チートにあってチートにあらず、邪道にあって王道の花道がここにあり!
異世界に想いを馳せる少年新山は、何処にでもいるごく普通の少年である上に諸事情で家族もいないという、およそ異世界転移するのにあつらえたような身の上だった。こんな自分は異世界に
行って劇的な変貌を遂げるに違いない!そんな確信を胸に、ある日念願の異世界に赴いたものの、特に目立った変化もなく14年も異世界で普通の日々を過ごしてしまった。もう自分に活躍の目はないのだろうか…。流石に心が折れかけていた新山の前に、まさに主人公たる勇者に相応しい少年が現れる。
「俺tuee!」系主人公は賛否が別れる昨今ですが、「あいつtuee!」系主人公というのはいかがでしょうか。無力なおっさんと有力な仲間たちがドタバタと冒険を繰り広げます。主人公は強くも弱くもない普通の成人男性ですが、何か特別な力に目覚めることは一切ありません。天安門事件。文化大革命。張作霖爆殺事件。墾田永年私財法。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-19 22:00:38
80867文字
会話率:40%
さえない私の昔話と今です。
最終更新:2012-09-08 16:15:23
14564文字
会話率:1%