神社生まれの予知能力者の少女がいた。
彼女は睡眠工学を開拓し、眠り見る夢同士を繋ぐDRテクノロジーの礎となり、夭折した後にその才知と美貌を称えられ、夢の塔<BABEL>の女性型システム統括AI〈R.E.M.〉の外見モデルとな
った。
少女の没後、姪が誕生した。
姪は叔母と瓜二つの美貌を持ち、寺生まれであり、触れた相手の過去を夢に見る力があった。
BABELのサービス20周年記念イベントの夜、圧縮データブラックボックス『R.E.M.』がBABEL中にばらまかれる事件が発生する。保存電脳ファイルの中ではR.E.M.のモデルとなった天才少女が眠っていた。
箱を開いた姪は叔母の霊体と出会い、次世代の神の座を巡る巨大な陰謀を知ることとなる。
これは、人類の次の支配種を決める生存競争の物語の始まり。
それと並行して、天才学者のクローンである絶食男子との婚活エピソード、演劇部の部長の自殺未遂のお見舞いイベントなどがあります。
前半はほぼ学園ものです。
もう少し具体的なあらすじ
天才少年・塚原進路のクローンである塚原影路に、二通のメッセージが届く。一通は演劇部の招集、もう一通は何者かからの、夢の塔20周年記念イベントでの待ち合わせ。演劇部は人数不足で対外活動を控えていたが年末の発表が決定し、部員同士ぶつかりあいながらも企画が走り出した。一方、夢の塔の女神に瓜二つの美少女である草凪和沙は、記念イベントに影路を誘うことになり、誘いへの影路の返答に不穏な気配を感じ取っていた。影路と同じクローンの塚原回路がかつて巻き込まれた殺人冤罪事件を思い出し、和沙は共通の友人たちと共に夢の塔で影路の後を追うことを決意する。
様々なテーマのイベント会場を巡った一行はついに、影路によく似た顔立ちのアバターの少年と同行者を発見する。なりすまし、他人の空似、さまざまな可能性が浮かび上がる中で思いもつかない大事件が発生し、歴史に刻まれた天才少年と天才少女の顔は再び全世界に配信され、台風と共に夢の塔は一夜にして半壊した。
次の登校日、集められた演劇部の面々は部長の検査入院を知らされる。聞き出したその容態から自殺未遂の可能性を導き出した部員たちは、その真実と真意を確かめるため、部長の夢の中に突入する――!
本作品は「ハーメルン」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 18:00:00
183083文字
会話率:49%
西暦2215年地球温暖化等の環境諸問題は解決され、人類の次なる課題は、増えすぎた人口とそれに伴う食料不足となっていた。
そんなある日、ロシアにおいて森が一夜にして地上から消え去る事件が発生、ロシアを含めた各国には大きな混乱が起こる。
その
15年後・西暦2230年、日本。
とあるコンプレックスを抱えた大学准教授・梨沙と、同じくコンプレックスを抱えた自衛官・溱2人は出会い、とあることから事件に巻き込まれてゆく。
これは、梨沙と溱の2人の視点から語られる物語。
更新は週1〜2回を予定しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 19:15:31
11522文字
会話率:54%
遠い未来、K2東壁と火星に到達した人類の次なる足跡は遂に空間を越え、人々の精神世界へと移行した。
集合的無意識から成る夢社会「ソース・コード」の建設は各ブレイン省の精鋭により秘密裏に行われていたが、一部の民間人によるハッキングが絶えない
。彼等のソース・コード滞在エリアは「オピューム・デン」と呼ばれ、強姦や殺人などの不法行為が日々跋扈していた。
トーキョー・ラマ/S区のブレイン省/秘密情報機関に勤めるトシロウたちはオピューム・デンを統治する中枢コア「アルファ60」の爆破ミッションの最中、ヌエヴァヨークからの不法入国者であるアンドロイド少女モンローに出会うが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-06 15:01:45
8212文字
会話率:31%
人類は、自分の利益を産むために自然を破壊し続け、気づいた時には、人類の住める場所は無くなり、膨大な人口を維持することが出来なくなっていた。人類が選択したのは、自然の力で浄化されるまで、地球から離れる事と他の星に移住することだった。
そん
な時、二人の天才が、新しい人工知能を作ろうとしていた。この二人は、お互いの才能を認め合う親友であった。
移住計画で別々の宇宙船に乗り込むことになった二人は、別々に人工知能を作成していった。
しかし、一方の人工知能が異常に発達したことに気付いた開発者は友人に破壊を依頼した。その人工知能は、自分より優れた人工知能の誕生を恐れ、排除するために攻撃を仕掛けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-08 21:49:54
47383文字
会話率:25%
産業革命以降、人類を悩ませ続けたエネルギー事情は、2086年に実用化された液体ビスマス高速原子炉により核燃料サイクルが確立し、理想的とも言えるエネルギーシステムの開発に成功したと考えられた。しかしながら山積した核のごみである高レベル廃棄物
地層処分の処理方法は始まったばかりであり、フィンランド・オンカローおよびスウェーデン、スイス、カナダで実施され、極東・アジア地域では研究が進んでいた日本でも北海道幌富市に、世界で第五番目の高レベル廃棄物処分場が建設されることになり、世界中の核廃棄物を処分する見通しがついた。しかし死者まで出ることになった住民の反対運動とその補償費用の大きさから、大規模建設物の負の遺産の痛みは計り知れない傷となった。
しかし、エネルギー問題が一段落したと考えられたのもつかの間だった。人類の次なる課題であった重力発生機構の開発は軌道に乗ったものの、開発に必要な超小型ブラックホール発生に伴う莫大な電力消費は、ウラン資源枯渇とも重なって、核燃料サイクルに負担を与えることになった。そこで、次世代エネルギーとして宇宙空間での核融合炉が計画され、必要なヘリウム3開拓のために、月に基地を設置する計画が、国際宇宙開発機構によって立案されていた。
日本では高レベル廃棄物の処分施設建設の貢献が認められ、2090年にロシアから千島列島が返還された。これに対し日本政府はウルップ島までを一般に開放したが、中千島、北千島の各島には、国が自然環境を保護するために管理用の人材を配置し、自然保護と高度先端技術の研究所設立の名目で立入禁止であった。およそ150年ぶりに日本復帰を果たした千島列島であったが、すでに水産資源や天然ガスは枯渇し、豊かな森林のみが残された島はひっそりと静まり返っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-12 18:00:00
205691文字
会話率:53%
あらすじ
その日僕は全世界の敵となった。
世界に存在してはいけない危険な存在、人類の次なる進化とされるネンジン。
そんなネンジンにされてしまった少年と少女の逃避行が今、始まる。
最終更新:2016-02-15 16:03:41
19195文字
会話率:42%
人類の次に繁栄する種族を決める、《最強動物決定戦》。不運にも【ヒト】代表に選ばれてしまった少年、市谷勇人はどうなるのか。そして優勝して繁栄する種族は何なのか?初投稿です。
最終更新:2012-01-10 01:38:40
1044文字
会話率:65%