「スカーレット・ジークランド!お前との婚約を破棄する!」
バルザック王太子殿下の言葉に、お姉様は一瞬だけ瞳をゆらし、一度の瞬きで感情を隠した。そして、その素晴らしき頭脳をくるくる回転させて、あらゆる事を把握しつつあるのだ。
完璧令
嬢なお姉様をもつ、キャロル・ジークランドは、この時、数年かけた願いの結実を目にしていた。
王太子殿下と姉との婚約を破棄すること。
これこそ、キャロルの願いーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-11 10:32:48
7619文字
会話率:48%
世界文学の簡単な年表です。ジャンルにとらわれず、時系列に並べました。人類が初めてStoryというものを生み出してから、それが進化していく要因を知りたくて表にしたのですが、これだけでは、理解しにくいようです。
世界各国の文豪たちも幼い頃か
ら読書に親しんでいました。A・クリスティーはフランスのバルザックを読んでいますし、ナボコフはカフカを称賛。南米のボルヘスは探偵小説の女王をクリスティー夫人と言い表しています。悪文で有名なブコウスキーは純文のセリーヌの大ファンでした。作品をジャンルごとに整理しなかったのはそのためです。
これから読書に取り組みたいと思っている方のお役に少しでも立てれば幸せです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 11:57:25
27258文字
会話率:4%
世の中の幸せと苦しみは常に同量で均衡が保たれており、幸せを運ぶ【クシュエ】と苦しみをもたらす【ペーダ】でよって世界の運命は定められていた。
メイン大陸を二分する大国であるアヴェルダ連合王国はこの世の理を支配する”隷術”と強大な力を持つ”異
界の者”を駆使して世界統一を狙うブルートー共和国との間で激しい戦いを長い間繰り広げている。
ブルートー共和国は自国内の苦しみを”罪深きもの”と呼ばれる聖職者に一手に背負わせる事で泰平を維持し、幸せと苦しみの化身であるペーダとクシュエは世界のコアと繋がることが出来る祈り子によって操作され、幸福の多くを権力者が牛耳っていた。
アヴェルダ軍の兵士であるシャザールは同じ境遇から将軍となったバルザックに憧れ、自身も大きな戦功を上げるために近代隷術の一つである法剣を駆使して戦地を駆け回っていた。
ブルートー共和国が秘密裏に建設していた鉄道を破壊したシャザールはその功績が認められて中尉に任命され、黄泉渡りの要の拠点であるクリオにて罪深きものであるセフィリアと出会う。斬首されそうになったセフィリアを間一髪で助けたシャザールは自らが苦しみを一身に受ける事で世界に幸せを届けると考えるセフィリアの思想に違和感を持ちながらも惹かれていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 06:51:35
52659文字
会話率:32%
鍛えた剣と魔法がものを言う、冒険と開拓の時代。そんな時代からほんの少しだけ先に進んだ世界。
マジックアイテムの発達によって、強力な魔法や便利なスキルは特別な訓練を受けた者の特権ではなくなった。
すなわち、冒険者の価値を決めるのは、『ど
れだけ多くのスキルや魔法を使えるか』から、『スキルや魔法、アイテムをいかに使いこなすか』へと変わっていった。
しかし、そのような時代の流れに付いていくことが出来ない者もいた。自らの腕だけを信じて戦ってきたベテラン冒険者たちは、マジックアイテムを使うことに抵抗を示す者も多かった。そんな人たちは、それらを上手に使いこなす若手の台頭に押し流されるように、徐々にランクを落としていった。
トミー・バルザックもその一人。全盛期にはBランクまで上がった冒険者ランクも、今ではDランクまで下がってしまった。
年齢も35歳になり、おっさんと呼ばれるのも板に付いてきた。徐々にモチベーションの維持も難しくなっており、引退することも考えてはいるものの、ふんぎりがつかず惰性で冒険者を続けていた。
そんな中、彼の前に一人の少女が現れる。「弟子にしてください!」という少女に対して、渋々了承するバルザック。
この出会いによって、彼の止まっていた日常が、再び巡り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-24 00:09:20
5402文字
会話率:44%
勇者パーティーの戦士として魔王討伐を成し遂げたオッサン戦士のバルザック=ドールコーギー。
数多くの貢献をしたバルザックだったが、名誉を全て我が物にせんとする勇者の策略によってパーティーを追放されてしまう。失意の中で彼が決めた第二の人生。
それは――幼女になることだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-22 21:27:25
13546文字
会話率:37%
タイトルの通りです。……関係ないですが、明日の夜八時から「三世の書」という短編を連載します。そちらもよろしくお願いしますー。重複
キーワード:
最終更新:2017-09-17 20:23:22
4081文字
会話率:9%
神々の恵み多き大地グランディスタ。
この物語は、セルシスと呼ばれる男が生きて、死ぬまでの物語。
果たして彼を待ち受けるものとは・・・?
ニートでません。主人公は世捨て人でもなければ武術の天才でもありません。
普通のおっさんが、普通に頑張る
話です。
第一部、第二部完結しました!
※初見の方は
25話・月の女神が微笑みますように
26話・ずるいな、そんな顔で言われたら
27話・万能なるかな金銭!!
あたりを読んでみて下さい。
特に26話、27話あたりの台詞回しが作者の作風になりますので、この辺りの書き方が好みであれば(!)是非とも、最後までお付き合いください(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-13 08:17:25
393102文字
会話率:41%
剣と魔法が当たり前の様に存在している世界『リュナール』。
その世界の大国『ファキム帝国』の将軍、アルフレド・マティーニの息子ヴァン・マティーニは、父に親としての自覚を持たせる為に無断で放浪の旅に出た。
しかしいつまで経っても父の使いは来
ず、帰るべきかどうか葛藤していた。
そんなある日、森の中から断末魔が聞こえ…。
リュナの鳥が羽を授けるのは、どのような人物であろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-25 11:00:00
2146文字
会話率:33%
フランスの小説家に傾倒するあまり、生き方まで真似しようとしたある男の話。
最終更新:2008-02-01 12:42:50
2661文字
会話率:10%