世界のどこかにきっと落ちている誰かの遺書。
キーワード:
最終更新:2025-05-21 12:34:21
717文字
会話率:0%
― 君の名前を、遺書の中だけに閉じ込めたくない ―
「もし世界が君を忘れても、私は君を覚えている。 運命が君の名前を間違えたのなら、私が書き直す」
結城美月(ゆうき みづき)は、全国でも屈指の名門高校に通っている。誰もが認める「完璧な優
等生」だった。成績優秀で、冷静沈着、規律を守り、決して間違えない。
彼女はずっと信じていた。努力さえすれば、きっと成功できる。未来は自分の手で掴めるものだと。そして、勉強こそが、自分の価値を証明する唯一の手段だと。
しかしある日、美月は学校の備品室で、長い間忘れられていた一通の遺書を見つける。その差出人の名前は――二年前に起きた、いまでは誰の口にも上らなくなった校内自殺事件の少女のものだった。
遺書を読み終えたその瞬間、美月は時を超えてしまう。気がつけば三年前――中学三年生の自分として、ある「消える運命にある少女」と出会っていた。
その少女の名前は、南條千雪(なんじょう ちゆき)。
口数が少なく、成績は常に最下位。教師からは見放され、クラスでは浮き、家庭でも息を潜めて生きている存在。
教育という制度の中では、彼女は「努力が足りない人間」として扱われていた。
だが美月はすぐに気づく。千雪のその成績の裏には、誰にも気づかれなかった読字障害(ディスレクシア)という事実が隠されていたことを。
点数だけが価値を測るこの世界で、千雪の努力は、ただ見えづらかっただけ。そして、誰にも「見よう」とされなかっただけだった。
その一年間、美月は彼女の運命を変えることを決意する。あの遺書を止めるためだけじゃない。彼女自身に伝えたかったのだ――
「——君の努力、私はちゃんと見てるよ」
「君の名前を、世界にもう一度、やさしく呼んでもらえるようにする」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 23:16:07
6527文字
会話率:15%
「朽木 燈(くちき あかり)」は、かつてある女子生徒「三枝 霞(さえぐさ かすみ)」の担任だった。優しく静かな少女だった霞は、ある日突然、不登校になり、そのまま校舎の屋上から転落し命を絶つ。
原因はいじめ。しかし学校は「家庭環境の問題」とし
て揉み消した。
霞の遺書には、こう書かれていた。
「先生は優しかった。」「でも優しいだけじゃ、私を守れなかった。」
この一文が朽木の ”教師としての死 ”を決定づけた。
正義も教育もこの学校では機能しないーー。
ならば、裏の秩序を創るしかない!
朽木は徐々に仲間を集め「黒板裏会」が誕生する。
彼女たちは、いじめの証拠を集め、教師や親の目が届かない ”放課後 ”に制裁を下すようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 20:44:50
357文字
会話率:17%
ある日突然、妻が命を断とうとした。幸い命は助かったが、主人公は、その理由を探るために、妻のSNSを覗く。
最後の投稿には、
『長生きって良いことだって思われてるけど、映画の上映が終わったのに、ずっと劇場に取り残されるみたいで、何よりも怖い』
と残され、そして、あるアカウントとのDMの履歴が残っていた。主人公は、妻の自殺の理由を探るために、そのアカウントの主を会おうとするが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 16:16:28
3111文字
会話率:32%
※本稿には、自傷行為を推奨する意図は一切ありません。平和が何よりです。
最終更新:2025-04-08 16:02:42
58679文字
会話率:47%
黒崎光矢の五年は無駄に終わった。
両親が心中し、記憶を失い、自殺スポットに住んで自殺死体を見ても記憶は戻らず、生きる気力もわいてこない。しかも、学生時代の『友人』遊馬朝輝は探偵を雇い、それどころか自身も探偵となって黒崎を探していた。あげくの
果てに、黒崎は探偵事務所の所長をやるはめになってしまった。
なけなしの希望は自殺スポットで最後に読んだ遺書。『棺の底に生まれつく』という言葉。これは俺を代弁してくれる言葉だと踏ん切りをつけたが、これはある連続殺人事件にまつわる言葉だった。そして、黒崎探偵事務所に奇妙な人探しの依頼が舞い込む。
喪服姿の首吊り死体、偽の遺書、謎の棺桶工場、顔のない男……謎が錯綜するミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 08:36:57
122532文字
会話率:43%
インチキ霊能者の笹垣は封筒を受け取る。
それは予知能力者の遺書だった。
悪霊退治を依頼された笹垣は、半ば脅される形で遺書に従って動き始める。
最終更新:2025-03-17 23:58:26
10051文字
会話率:34%
第七帝国の第五皇女・アリシアは、
静かで高潔、無口で聡明――誰もがそう“思い込んでいた”。
でも本当は、
ぐうたら大好き、モフモフ大好き、お菓子と昼寝が生きがいの少女だった。
皇位争いの渦中、理想の皇女を演じ続ける日々に限界が来たある日
、
亡き母の遺書がまさかの“爆弾告白”をしてきたことで、アリシアの中で何かがぷつんと切れる。
「もういいや。ぜんぶ、やーめた!」
そうして王都を抜け出し、立ち入り禁止の魔の森へ。
ただし、彼女は――“魔法の天才”だった。
魔物も魔力もおかまいなし。
森の奥で出会ったのは、ふわっふわの謎生物《ぴゅるん》。
その出会いが、彼女の人生を大きく変えていく。
王都の誰も知らない場所で、
モフとぐうたらと昼寝のための“理想の楽園国家”をつくる――!
でもその裏で、王城では静かに火種が燃え始めていた。
逃げた皇女と、モフモフたちと、ちょっと真面目な国づくり(?)の物語。
癒しと笑いと、ほんのちょっとの陰謀を添えて、お届けします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 14:08:16
23291文字
会話率:24%
出会ってくれてありがとう。おめでとう。
何か繋がってくれたニネキ達の役に立つ事があればいいな。
42歳のおっさんであり、独身であり、アニファイターです。
ここに遺書を残します。
この世界は本当に小説よりも奇な世界でした。
世界です。現
在進行形。死ぬ気はないです。
これまでに6回死にかけました。
4回はここ2年での話。まぁ、ほぼ無傷ですが。
新たな年を迎える為に、体験を一度、置きます。
抱えてるものが多すぎる。
仕事は3月で辞める予定です。
その後は、少しの間、未経験な音楽に触れてみたいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 20:56:23
109109文字
会話率:4%
探偵の凸守の元に依頼人、小鳥遊小鳥がやって来る。依頼内容は彼女の婚約者である「佐藤一郎」を探すこと。当初は単なる人探しだと思っていたが、佐藤は眷属を変化させられる特異体質であることが判明する。そしてそれは「神威」という特殊な眷属だった。その
ことを知った凸守は激しく動揺する。実は六年前に亡くなった凸守の妻から、「もしも『神威』の眷属を持つ人間に出会ったら殺してほしいの」と言われていたからだ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 19:18:08
114445文字
会話率:37%
幼少期って 、
いろいろな ”約束” しちゃうよね。
うのみにしすぎちゃ 、
だめだよ ?
最終更新:2024-12-03 20:33:31
728文字
会話率:6%
ウォレス伯爵家の三男であるクラークは、祖父であるジョンの死後、彼から受け継いだ“特殊な”土地の管理という名目で家族から事実上の追放処分を受けた。
現在のウォレス伯爵家は貴族らしくある事に拘る家柄で、それ故に貴族らしくないクラークの在り
様を疎ましく思い、さらに言えばクラークに受け継がれた土地の価値を見いだせなかったからだ。
しかしクラークはあまり悲観してなどいなかった。
その遺産に関する、暗号化された情報が書かれたジョンの遺書を受け取っていたため、そしてジョンによるサバイバルの訓練をかつて、受けていたからだ。
そして彼は、ついにジョンが遺した土地へとやってきたのだが……そこでは人類史を書き換えかねない発見と“運命の出会い”が待っていて――!?
後に世界を救う事になる少女達との間で縁を繋ぐ事になる少年少女の知られざる冒険譚がここに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 19:00:00
5471文字
会話率:18%
世界に対して何の後悔もなく、愛の最後の遺書。
愛と愛されることへの欲求が交錯する運命を明らかにする
心の中に動揺と不安が満ちていても、過程で苦痛や迷いが現れても、他の誰かに強く必要とされるというこの渇望は、あまりにも狂おしく憧れを抱か
せるものであり、すべての傷を受け入れたいと選ぶ理由となる。
「もしかしたら、私は彼女に引きずり込まれて、調和が崩れた狂気の交響曲の中で、愛と呼ばれるワルツを無理に踊っているのかもしれない。」
_彥霜暮暉
「うん、そうだね…私たち二人は、すべてが運命によって作られたものだと思わない?」
_Ꝋɍīɏᵾҟī Ӻᵾꞥⱥ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 01:47:15
408文字
会話率:25%
生きるってなんだろう?
死ぬってなんだろう?
自分自身の倫理観をぶつけたものです。
決して、簡単に生きるなんてものは難しいもので、
誰もしも死にたいとか消えたいみたいな感情は
出てくるものです。ポジティブを語るわけではありませんが
誰かに聞
いて欲しい、届いて欲しいと思い、書きました。
優しい詩ではありませんが、僕のような繊細で傷つきやすいと言われる人には共感してくれる気が少し感じます。
第1章から第14章と大きく掲げておきますが、短く、簡単に
そして繊細にありのままの自分というあり方を書いた詩です。このようなことは自分にとっても、初めてで不慣れなことですが、死にたい訳ではまだ、ありませんが、自分の遺書のような感じです。
生きる希望と葛藤を大きくかつ繊細にわかりやすく、書いたこの「紡ぐ遺書」をぜひお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 15:00:00
6606文字
会話率:2%
大切な友人を失い、深い悲しみと後悔に苛まれる「わたし」の物語。数年後、突然のタイムリープにより友人の死の5日前に戻ることができるようになった「わたし」は、何度も過去へ戻り、友人を救おうとする。しかし、繰り返し失敗し、ついには彼の遺書に出会う
ことで、理解しがたい友人の心の闇を知る。彼を救おうとする「わたし」の選択が、本当に友人のためになるのか、自問自答する中で、自分の生き方についても深く考えるようになる。そして最後に、「わたし」はある選択をし、その先に進む決意をするが、その決断は読者の解釈に委ねられている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 23:07:33
3800文字
会話率:9%
葬儀はしめやかに行われた。
友人は余り多く無かった様で、
本人も家族もそれほど信心深い方では無かったのか
家族葬という形で静かに行われた。
私はその死をとても受け入れられずにいた。
・・・
それから暫くして家にある男が焼香に現れた。
そ
して一束の小説原稿を私の前に差し出した。
その男は言った。
「これは彼女の遺書です」
それはライトノベルだった。
私は何をふざけているんだと憤った。
そして男を睨みつける。
すると男は真剣な顔で言う。
「そして彼女の生きた証です」
その真剣過ぎる姿に私は怒る気も失せた・・・。
**************
小説投稿サイトを舞台に、とある女性の死を中心に
そして一つのライトノベルによって伝えられる想いから
繰り広げられる物語。
***************
※このお話はフィクションです。
大事な事なので2回言います。このお話はフィクションです!
また本作には被災害者の描写があります。
加えてトランスジェンダーの登場人物がおり、その苦悩と葛藤の描写が含まれます。
極力、不快感がない様に配慮をしたつもりですが、もし問題のある箇所がございましたらご相談の上で修正を検討させて頂けたらと思います。
※ライトノベルの定義について:明確な定義はないそうですが、
本作に置いては『軽い文体でわかりやすく書いた小説』とさせてください。
本作はノベルアップ+という別小説投稿サイトにて掲載したものの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 21:18:52
114250文字
会話率:18%
世界に一人の遺書代筆屋・天伊は、泡になって死んだ女の子の遺書代筆を依頼される。
しかし彼女の死に、とある詐欺師が関わっていることを知ると、彼と彼女の終わりの真実を探るべく、短い旅に出る。
騙した女が皆死ぬ詐欺師・網島修理
岸波瑠璃を幸福
に終わらせる依頼を受けた彼は、非現実的少女岸波瑠璃を全力で口説く折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 00:21:27
38475文字
会話率:24%
いつか、私が死んだ時の為の遺書です。
最終更新:2024-08-03 11:08:46
2903文字
会話率:0%
「死ぬ気になったら何だって出来るのだから死ななくても良かったのに、と言う人は何も分かっていないんだよ!
それが出来るくらいなら絶対に死なない。
自分が死ぬという事は考えるだけで体の震えが止まらなくなるくらい怖いし、誰だって本当は死にたくな
いんだよ。
でも……、でも、それが出来ないから皆死ぬんだよ!
お姉ちゃんは自分を殺すことでしか壊れていく自分を守れなかったんだよ!」
【あらすじ】
昨日、姉が自殺した。
いつも家の中で明るく振舞っていた姉。彼女の心の奥ではどのような闇が広がっていたのか。
姉は一通の遺書を残していた。そこに書かれていたこととは・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 11:40:00
42944文字
会話率:29%
気分障害を抱えている、年齢的には女子高生の私の戯言です。同じような悩みを抱えている方の拠り所に少しでもなれたらいいなと思いを込めている、エッセイ小説だと思って頂けると幸いです。
最終更新:2024-05-27 06:20:27
7178文字
会話率:2%