「春の式典までの間、身代わりとして、王子妃を演じていただきたい。」
玲明は、かつて「妖女」と呼ばれ、人々から忌み嫌われた貴族の姫。彼女は、半年前に異母姉が弑逆未遂の罪により処刑されたことを契機に仕事を失った。
そんな玲明に舞い込んだのは「王
子妃」の仕事。ただし、役目は本物の妃ではなく“身代わり”で、雇い主は、非の打ち所がない外見を持ちながらも、致命的に頭が悪いと噂される「ぼんくら」こと颯秀第四王子。条件は以下の通り――報酬は金三百両、契約期間は二か月、衣食住は最上級にて保証。ただし、命の危険アリ。
姉の汚名を雪ぐため、玲明は、その後宮入りを決め。だが、王子の甘すぎる演技と、その裏に隠された本性は、玲明の想像を遥かに超える誤算だった。
※過去作の焼き直しです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 20:22:34
31936文字
会話率:58%
「カトレア、婚約を破棄させてほしい」
伯爵令嬢であるカトレアの部屋に突然押しかけてきたのは、栗色の髪をしたルイスと名乗る侯爵家の次男。どうやら、“好きな人”とやらに婚約破棄してくれと頼まれたらしい。
カトレアは、興味なさげにその言葉を聞
き流す。それよりも―――。
「―――失礼ですが、どなたですか?」
階段から転げ落ち、記憶喪失になったカトレアは、ルイスのことなど覚えていなかった。
そのため、二つ返事で婚約破棄を了承した……はずなのだが、なぜかこの男、毎日のようにカトレアの部屋に押しかけてくる。
「この人って、本当に婚約者だったの……?」
許されない外出、毎日行われる医者の問診、週に一度の血液検査、そして何より自分が記憶喪失になった理由――――。カトレアは少しずつ身の回りの違和感に気が付き始め……?
◇ちょっとサスペンスなお話ですが、ハッピーエンド確約。◇全11話の中編。毎日投稿です。最後まで執筆済。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 18:00:00
31185文字
会話率:35%
大店の一人娘である5歳のひろは、母親の顔を覚えていない。ひろがよちよち歩きの頃に「若い男と逃げた」らしい。父親はひろを可愛がってくれているが、商いに忙しく、世話係の下女がひろに見せる態度はそっけない。次第に1人遊びが増えていた。
そんな
ひろのここのところの楽しみは、傀儡師でもある飴売りから飴を買い、人形芝居を見ることだ。
飴売りから飴を買うようになってからは、優しそうな頬にえくぼのある女が頭に浮かび、母親に違いないと喜んでいた。
そうしたひろの寂しくはあるが平凡な日々は、旅に出た父親の死の知らせで一変する。
大店内で突如起こる刃傷沙汰。
呆然としているひろを助けたのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 19:03:02
28562文字
会話率:31%
ある日、突然謎の孤島に飛ばされてしまった2年2組の29名。
みんなが、口々に不安を口にするなか小説を書くのが趣味である1番(15番)「朱木 楓(あかぎ かえで)」は、幼なじみで親友の14番「羅李亜 狼(らいあ うる)」と大好きな推理を語り
合っていた。
その時、突如鳴り響くアナウンス
そのアナウンスで、発表された謎のルール
『建物内のみ、床にさわってはいけない。』
この、ルールの意図とは
待ち受ける、危険な生き物達
楓たちは、無事脱出することができるのか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-07 19:44:37
4612文字
会話率:57%
テイリー合衆国オブライエン家の次男坊が自身の人生を誇りを持って生きる話
初投稿です。
最終更新:2017-02-23 03:24:52
4056文字
会話率:52%
偶然の出会いと再会を経て大富豪と結婚したシンデレラガールアリサ。その結婚生活は、姑の事故死と夫の自殺によって終止符が打たれる。二十五歳にして莫大な遺産を抱えた彼女は、生家である父が遺したペンションを経営して暮らすことにした。客は少ないが、遺
産があるので暮しには困らない。そんな魅惑の有閑未亡人アリサの元へ現れたのは、異世界から地球に潜り込み、ダイエット合宿を敢行する勇者パーティーだった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-07 11:01:17
72939文字
会話率:39%
とある教会の施設で孤児として育ちながらも家族のような繋がりを育み、現在ではそれぞれ祓魔師としての毎日を過ごす四人の若者達。しかし、そんな四人の誰かに恋愛感情が芽生えた時から、物語は徐々に徐々に暗闇へと向かっていた。
※この作品は自身のアメ
ーバブログにも載せています。初めに断っておきますと、祓魔師や神や天使や悪魔といった概念についての設定と言いますか世界観を試みていますが、実のところまだこの本編ではそこらあたりのエピソードはあまり絡みません。←サスペンスものと思っていただけたら幸いです。R15くらいの描写や駄文&ご都合主義な場面がありますが、どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-11 01:51:53
126587文字
会話率:38%
番匠(ばんしょう)拓海(たくみ)と長谷川千鶴は、出会ってすぐにつきあいだした。ちなみに社会人同士。
けっこうラブラブしているのですが、千鶴の小学校の同級生の死に絡んで、千鶴の身辺は実はちょっときな臭くなってきています。番匠は心配していますが
、本人はよくわかっていません。そして、その結果、事件は起こります。
本編第8部で話に出てきた、番匠とその彼女の話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-10 05:00:00
23133文字
会話率:59%
バレンタインの話その一。ちょっとサスペンス入ってます。
最終更新:2012-02-15 14:10:27
2738文字
会話率:32%
図書館司書のアリスンは悩んでいた。職場の同僚は、気のいい人達で恵まれている。仕事も自分に向いている。でも、この図書館は不思議な事が起こっていて――――
ほんの少しサスペンス風。アメリカン風味を目指しましたが、微妙。
(改)は語句修正です。
最終更新:2010-08-26 11:45:46
14319文字
会話率:25%