あげ足とりをかわすように踊るのさ。
最終更新:2025-06-23 07:00:00
295文字
会話率:0%
天保七年春、歴史的な大凶作は三年続いていた。大坂城代土井利位は、米商人高津屋に依頼し江戸への廻米を秘かに画策し成功した。ところが秋になり、幕府は更なる糧米確保を目論み、江戸への廻米の幕命を発令した。米不足の中での強権発動で、京・大阪の不満は
高まった。
城代の近習、牧野小次郎は、町人に扮し、治安目的で大塩平八郎の私塾『洗心洞』の内偵を進めた。しかし、役人の私利私欲や豪商との癒着に嫌気がさし、次第に洗心洞一派の義憤に共感するようになった。また、同じ裏長屋に住む通い女中おせんに惹かれ、将来、所帯を持って小商いを一緒に営もうという夢を持っていた。
高津屋の一人娘おしのには、商家の息子で伝八という許嫁がいたが、伝八は突然婚約解消を申し出た。正義感の強い伝八は『洗心洞』で住込みの塾生になったので、決起した時、おしのに累が及ばないように、予め離縁を決意したのだった。しかし、おしのは一途で、伝八の決起と共に、自決する心積もりだった。
洗心洞は、知行同一を教えの根幹に据えていた。塾頭の平八郎は、東町奉行跡部良弼に政治改革の上書を提出した。しかし、分限も弁えず無礼者と、無視され叱責を受けただけだった。ついに、廻米令を機に天誅を下さんと決意する。かつて同僚だった与力、栗林隼人は平八郎に遺恨があり、塾生に返り忠(裏切り)をそそのかした。
翌、天保八年二月、小次郎は決起直前に檄文を入手、義と忠の板挟みに悩んだが城代に通報。一部塾生の返り忠も生じた。
洗心洞一党は、役人と豪商に天誅を下さんと決起し、大坂各所に火を放った。事件の当日、伝八は銃火を浴びて死亡、さらし首となった。自決を覚悟していたおしのだが、お腹の子のため、小次郎の説得で思い止まった。小次郎も騒乱の中、死亡。事件後、おせんは、小次郎との夢であったうどん屋の女将になった。大坂の町の炎上と共に武家社会の終焉を迎えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 21:55:18
161787文字
会話率:65%
ファンタジー世界に転生!と思ったらヤンデレ乙女ゲームの世界だった。
甘い言葉の先にあるは、拷問、洗脳、監禁、さらし首。
恋に落ちればバッドエンド。
どんなに美味しそうでも毒リンゴなんてお断り。
「リアルヤンデレとか怖すぎだから!あぁでもイ
ケメン!!」
囁かれる甘い言葉に悶えながら、バッドエンド回避を目指すオタク女子の恋愛ファンタジー。
液晶画面も攻略サイトもない世界で、彼女は初めて恋を知る。
主人公がゲームの世界だと気づくまで少し長いです。
連載中のものをネット小説大賞用に書き直しました。
設定がやや異なります。ご注意ください。
※誤って消去してしまい、こちら再投稿です。しおり、お気に入り登録頂いていました方々、申し訳ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-30 00:00:00
37467文字
会話率:31%
彼女が起こした事故で、僕の首が切断されてしまう。だが、皆がその事で彼女のことを責めている姿を見ていたら……。
最終更新:2009-07-02 19:12:07
829文字
会話率:28%
無実の罪で処刑された男、三太。三太の恨みは呪いとなり三太を陥れた三人の男に襲いかかる……普通の時代劇ホラーです。
最終更新:2007-07-26 14:19:45
1969文字
会話率:12%