多くの歴史書は、神々の消失からはじまり、旧人類の破滅によって幕を閉じる。そんな創世期と呼ばれている頃の話は、もはや、おとぎ話のようなものだと語り継がれている。緩やかに多様な文明を築き上げる黎明の時代がかつての技術革命まで緩やかに紡がれて、
そして衰退と繁栄を繰り返していた。世の中は、獣人と呼ばれる新たな人類と、なりそこないの化け物たちに二極化された。これは、そんな世界を生きる不老不死たちが織り成す選択と淘汰の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 12:00:00
94501文字
会話率:60%
ウテルは足が不自由だったが、細工師として生計をたてる傍ら、笛を作ってはそれを吹き、村人たちの心の慰めとなっていた。
「私」はそんなウテルから『お告げの鳥』の話を聞いていた。
夏至の次の満月の夜にあらわれて、美しい声で歌うのだったが、
それは一生に一度しか聴けないものだった。
しかも、その声は信じるものにしか聞こえない。そして、その歌の意味を知ることは、普通の人には出来ないのだと……。
ある日「私」は村人たちに『お告げの鳥』について聴き回ったところ、父親にひどく叱られる。が、祖母は大人たちが鳥の歌のことを聴かれて戸惑った理由と、ウテルの生い立ちの秘密を明かしてくれる。
ウテルは、精霊に祝福されたこどもであった。
そのことを確かめにいった日を最後に、ウテルは姿を消してしまう。
「私」はその年、『お告げの鳥』の歌を聴き、ウテルの真実を悟るのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 19:43:35
7819文字
会話率:16%
智天使、イオフィエルは仕事をサボって天使の星の野原で昼寝をしていた。その夢の内容は、イオフィエルがまだ小さい頃、誰かが話してくれたおとぎ話のようなものだった。そのことを思い出したイオフィエルは、遠い銀河の隅の星へ、「太陽の天使」の正体みたさ
に、天使の星から飛び立った。
この作品は、エブリスタ、pixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-27 23:02:35
3672文字
会話率:98%
とある島の最北、一度踏み込んだら帰ってきたものはいない、閉ざされた極寒の地・グラシエル山脈には「罪人」または「語り部」と呼ばれる者がいるという。
そんなおとぎ話のようなものの実態を調査すべく足を踏み入れた冒険者のジオルグ・カーミラ・リッツの
三人だったが、北を取り囲む壁の正体が超強力な魔法の結界だと「語り部」に告げられ、出る方法がなくなってしまう。ジオルグを取り残してカーミラとリッツが死んでしまい、シンに助けられ奇妙な共同生活が始まるのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 01:59:15
84281文字
会話率:53%
ここは、とてもとても遠いところにある不思議な場所。
人ならぬものたちが、まるで人のように言葉を話し、田畑を耕して生活しています。
そんな不思議な世界でとてもとても大きな体を持ち、その体で力任せに暴れまわる巨人たちが、他のか弱い生き物た
ちから恐れられていました。そしてそれと同じくらい、いえ、それ以上に空を自由に飛び回り炎の息を吐き出す龍たちは恐れられていました。何よりその、とても怖い彼らがーー巨人と龍とがーー常に戦争をしているので、皆それに巻き込まれるのを何よりもいっそう恐れていました。
そんなおり。スレタリアの谷の底から、誰も彼もが恐れる巨人や龍たちの暴れ狂うのを止めることのできる勇者が現れます。
このお話は、勇者が巨人たちと龍たちの果てしない戦争に終止符を打つまでのとてもとても長い苦難の日々を描くおとぎ話のようなものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-28 16:00:33
21071文字
会話率:4%
おとぎ話のようなもの
最終更新:2015-11-16 02:08:44
1535文字
会話率:8%
とあるバレンタインの翌日に起こった、ラブストーリー。
最終更新:2010-02-15 20:14:22
1120文字
会話率:19%